1985年に発表され、ネビュラ賞、ヒューゴ賞とSF小説の2大権威を受賞する快挙を達成し、近年の日本のサブカルチャー界をリードしている“セカイ系”のアニメ、漫画、小説、そしてゲームなどに多大なインスピレーションを与えた伝説的小説<エンダーのゲーム>(オースン・スコット・カード著)遂に映画化!! 宇宙戦争を“終わらせる使命”を背負って生まれた少年戦士エンダーの挫折と成長を描いたヒューマン・ドラマ『エンダーのゲーム』は、その深淵な世界観やキャスティングの困難さ、そしてスケールの大きさから、長年にわたり映像化不可能と言われ続けてきましたが、フィルムメイカーの情熱はついに不可能を可能にし、このたび映画化が実現。日本に先立ち11月1日に全米公開され、見事初登場第1位の好スタートを切りました!
一度は絶版となり入手不可能となった伝説の原作小説が、今回の映画化を機に満を持して新訳版として復刊されました。 映画でも小説でも楽しめるこの『エンダーのゲーム』の世界観を、映画と原作本のどちらを先に体感するとよりこの世界観を楽しめるのか?!をテーマに、トークイベントを開催致しました。

映画『エンダーのゲーム』公開記念イベントのご報告
◆日程:11月21日(木)
◆場所:TSUTAYATokyoMidtown
◆ゲスト(敬称略):又吉直樹(ピース)<33歳>、加藤夏希<28歳>

日本のアニメに影響を与えた伝説の原作「エンダーのゲーム」。一度は絶版となり入手不可能となった小説が、満を持して新訳版として復刊されることになり、話題の書籍が多数並ぶTSUTAYA TokyoMidtownにてイベントが開催された。ステージの背景には「エンダーのゲーム」の原作本と予告映像が流れるモニターが設置され、本と映画の魅力を視覚で感じられる空間に、原作本を読んだ又吉直樹さん(ピース)※以下、又吉さんと映画を鑑賞した加藤夏希さん※以下、加藤さんが登場!よしもとオシャレ芸人として知られている又吉さんは、真っ赤な蝶ネクタイに赤い水玉のジャケットという独創的なファッションに身を包み、「ピース又吉です。宜しくお願いします!」と話しながら登場し、冬にふさわしい落ち着いたベージュ色のワンピースで登場した加藤さんも続けて「加藤夏希です。宜しくお願いします!」と挨拶をした。今回のイベントでは、映画でも小説でも楽しめるこの『エンダーのゲーム』の世界観を、映画と原作本のどちらを先に体感するとよりこの世界観を楽しめるのか?!をテーマに、又吉さん・加藤さんがそれぞれの角度から『エンダーのゲーム』の面白さを熱く語った。多忙な中、月に5〜6冊の本を読破し読書家で知られている又吉さんは、原作本を読んだ感想を「今回初めて(「エンダーのゲーム」を)読みました。SF小説は普段あまり読まないんですが、面白かったです!スケールが大きいのはもちろん、主人公の心の葛藤があって、僕が普段読むジャンルの人間模様と似ていました。集中して一気に読んだんですが上巻は6時間、下巻は5時間、ほとんど止まることなく喫茶店で読みました。一度、女性が変な男の人に勧誘されそうになっていた時は、止まりそうになりましたが(笑)。この小説は古いって感じがしなかったです。ネットやゲームなどが出てきて、現代の作品と変わらない要素がたくさんありました。」と新たなジャンルの境地を開いたことを明かした。続けて、ゲームやアニメ好きの加藤さんも、日本のアニメに影響を与えた伝説の原作を映画化した本作を鑑賞し「(『エンダーのゲーム』は)知らなかったです。日本のアニメに影響を与えた作品と聞いたのですが、本当にそう思いました。「エヴァンゲリオン」や「トップを狙え」など、日本の色んな人に影響を与えて」と熱く語った。

それを聞いた又吉さんも「たしかにそうですね。」と加藤さんの話に首を縦に振りながら共感していた。さらに加藤さんは「日本人が好きな要素がたくさん入っています。SFとらわれることなく、幼い子供たちのコミュニティがあって、すごい先読みしていて、まさに今を描いているなと思いました。観た後にたくさん話したくなる作品でしたね。」と話した。映像の魅力を思う存分話している加藤さんの話を聞き、又吉さんは「映像にどうやってするんだろうって思って読んでいました。細かい戦術があって無重力のところの映像が一番見たいです!」と熱心に語り、いち早く映画を鑑賞した加藤さんは好きなシーンを「たくさんあるんですが、バトルスクールで戦う時の戦略がかっこ良かったです。エンダーはひとりぼっちだったのに、リーダーシップをとって、周りを惹きつけていく姿が良かったです。」と話すと、まだ話し足りない様子の又吉さんの好きなシーンは「エンダーが家族から離れてバトルスクールに旅立つ時の別れのシーン。エンダーが戦いに向かっていくのに、戦いたくないという葛藤があって、頑張れって気持になります。僕が6歳の頃は泥団子をいかに固くするかを考えていましたね(笑)」と、立て続けにアピールした。

それぞれの角度から『エンダーのゲーム』の魅力を熱弁し合った2人も最後はお互いの意見に感化され、原作本と映画どちらを先に体感しても『エンダーのゲーム』の世界観を十分に楽しめるという想いがひとつになったところでイベントは終了した。