実際に起きた、イギリス人女性殺害事件の犯人・市橋達也自身による手記をもとに映画化した『I am ICHIHASHI 逮捕されるまで』。
決して許されることのない事件を起こした市橋達也の逃亡の軌跡を辿った衝撃の実録ドラマである、本作が11月6日(水)よりネット配信開始、11月9日(土)より劇場公開となりました。

この度本作の公開初日を記念して、監督・主演・主題歌を務めますディーン・フジオカ登壇による舞台挨拶を実施いたしました。
MCに映画のコメンテーターのみならずバラエティ番組などにも活躍の場を広げる有村昆さんをお迎えしてのトークに満席の会場は盛り上がりをみせました。

『I am ICHIHASHI 逮捕されるまで』初日舞台挨拶 概要

日程:11月9日(土)
場所: 109シネマズ川崎 シアター5(神奈川県川崎市)

登壇:ディーン・フジオカ (MC有村昆)

トーク内容:

有村昆さん:本作、監督・主演・主題歌の3役をつとめられた
ディーン・フジオカさんです!どうぞお入りください。

ディーン・フジオカさん:みなさんディーン・フジオカです。今日はお忙しい中お越し
いただきましてありがとうございます。
よろしくお願いします。

有村さん:本日公開初日を迎えていかがですか?

ディーンさん:事件を知ってから2年7ヶ月という時がたって公開というのは
改めて彼が逃げていた期間(同じく2年7ヶ月)の長さを感じます。

有村さん:監督と主演をご自身でつとめられたことについて苦労などありましたか?

ディーンさん:演技にダメ出しするのも自分ですからその点ではクルーのみんなに助けてもらいました。
俳優としてオファーがあり下準備をしていった中で事件のことをネットで
知ってから掘り下げて調べていったことが監督をやる上でも役立ったと思います。
撮影3日目に警察から逃げるシーンで、アキレス腱近くを切ってしまう怪我をして6針縫ったんです。
一ヶ月は安静にしなければならないといわれたんですが、撮影の予定を変更するわけにもいかず、
撮影のとき以外は車椅子で移動しました。役者だけだったら休んでしまったかもしれないですね。

有村さん:撮影前にロケハンなどで彼の逃亡先などにも行ったりしたのでしょうか?

ディーンさん:実際に逮捕されたフェリー乗り場で逮捕時居合わせた売店のおばちゃんから話を聞いたり、
潜伏していたとされるオーハ島や、久米島の人から直接話を聞いたりしました。
久米島でもなんだか変な人がいると噂にはなっていたみたいです。

有村さん:主題歌についてお伺いしたいと思います。この「My Dimension」を選んだ理由はありますか?

ディーンさん:もともと自分の名刺代わりにつくった曲で、他にも何曲か候補があったのですが、
プロデューサーやスタッフの方から推薦されて、
映画にはめてみると「完成したな」という感じになったので選びました。

有村さん:ディーンさんご自身で一番印象に残っているシーンなどありますか?

ディーンさん:潜伏先のオーハ島で通り過ぎる船に手を振るシーンですかね。
近づきたいけど近づけない、彼の複雑な心理を考えながら演じたのが印象深いです。

有村さん:今後の活動などについてお伺いさせてください。

ディーンさん:香港、台湾、インドネシアなどアジア圏を中心に
活動させていただいていて自分でミュージックビデオを
撮影したりもしているのですが、
ライブなど音楽活動を中心にやっていきたいと思います。

有村さん:最後に一言この映画についてお話ください。

ディーンさん:殺人犯を美化してはならないと思いながらつくりました。
この作品をつくるにあたって、多くの方に助言や忠告を頂きました。
しかし、やりぬかなきゃと思ったのは、逃げる癖がつくと逃げ続けるというのは、
誰にでも起こりえることかもしれませんし、反面教師的に学んで悲惨な事件が
無くなることを願いよい世界にしようという希望を感じてもらえればと思ったからです。
気にっていただけたら周りの方にお勧めください。