本日、石巻にて特別舞台挨拶イベントを実施致しました。
石巻在住のある女性が、震災後トヨさんの詩と巡り会ったことで励まされ、その詩を仲間に広げていったというエピソードがあり、トヨさんと縁のある地でもある石巻。
トヨさんは直接足を運びたいと希望していましたが、高齢のため直接は行けなかった石巻に、映画『くじけないで』主演の八千草薫さん、共演の武田鉄矢さん、そして深川栄洋監督が“くじけないで”を届けました。
また、イオン石巻内の特設会場にてレッドカーペットイベントを実施。八千草さん、武田さんを一目見ようと多くの方が駆けつけました。舞台挨拶には、トヨさんの詩集の出版元であった飛鳥新社さんと連携を取りながらボランティア活動をされた佐々木恭子さんも登壇致しました。震災後、トヨさんの詩にいかに勇気をもらったかをお話くださり、八千草さん、武田さん、監督も感慨深い様子でお集りいただいた石巻の皆様に言葉をおくりました。

【イベント概要】
登壇者:八千草薫、武田鉄矢、深川栄洋監督
MC:名久井麻利(東北放送アナウンサー)

◆レッドカーペット
実施日:11月9日(金) 12:30〜12:45(15分)
場所:イオンモール石巻 太陽の広場

【レッドカーペット内容抜粋】

武田さん:

2011年の時は岩手の方はいったのですが、こちらにうかがうのは初めてです。

本当にお会いできて大変助かります。

八千草さん:

このショッピングセンターにたくさんの方が避難されたのを当時テレビで拝見してました。あのときのここなんだなあ、と胸がいっぱいになりました。本日は、お会いできるのを楽しみにしておりました。

深川監督:

震災から初めてここにまいりました。仙台から石巻に車で移動しながら外を見ていると、だんだん景色が変わり、これから変わっていくんだな、と重機やダンプカーを見ながら思いました。『くじけないで』は、変わっていく景色とは別に、変わらないものを投影させていただきました。「家族」「友人」のことを皆様それぞれの瞼の中のスクリーンで考えていただいたり想い出していただいたりしたら幸いです。

MC:いよいよ「くじけないで」の公開が来週に迫りましたが、公開直前の現在の心境を教えていただけますでしょうか?

武田さん:

今年の春にかけての撮影だったので、こうやって公開がいよいよ始まるという思いでいっぱいです。たくさんの人みてほしい、と願う気持ちです。ねえ、おっかさん。

八千草さん:

その通りです。撮影が終わってからも、トヨさんの話をいろいろとお話しし、

ずっとトヨさんと一緒にやってきた気持ちですが、公開してしまうのは少しさみしいような気もします。きっともっと元気が出るあったかいいい映画です。どうぞご覧になってください。

深川監督:

全国200以上のスクリーンで上映されます。この映画はとてもまじめな映画ではないです。

笑っていただけるエンターテインメントです。みなさんの心にどんなものが宿るのか、期待しています。笑と涙を共有できる映画となっております。ぜひ、劇場でご覧になってください。

MC:最後に、監督が本作に込めた思いを一言づつお聞かせいただけますでしょうか?

武田さん:

この町のことは2011年からずっと気になっていて、いつか必ずコンサートに訪れたいと思っていました。大船渡は訪れましたが、ここまで下ってくることは今までなかったです。いつか必ずコンサートをやりたいと願っている街です。1回目はなるべく無料で、2回目からお金はいただきたいともっております。このあと2回呼んでいただきたいというのがわたくしの願いです。お知り合いにはじめに、まずは、八千草さんが大熱演している映画『くじけないで』を見ていただいて、そのあたりから、お付き合いを叶えればと思っています。必ずやってきますので、それまでどうぞお元気で。

八千草さん:
私も何か歌えたらいいんですけどねえ。(武田さん:いいよ、おっかっさん歌いなよ、おれ、演奏してあげるよ(笑))もう少し北の方へ伺ったことはあるのですが、その際、1度じゃなくまたきますね、とお約束したんです。また石巻にも伺いたいと思います。皆様お元気でお過ごしください。

深川監督:
この映画の中で、八千草さんが歌をうたっているんです。子守唄ですけれども、歌がきけます。この映画は、みなさんの人生を描いている作品です。トヨさんや八千草さんの体や考えはお借りしていますが、みなさん自身やお子さんの物語であったりするので家族ってとても大切なものなんだな、と感じていただければと思います。遠く離れた家族や親せき、お子様に、「この映画よかったよ」と言ってあげてください。家族、親子の結びつきを考えるきっかけになれればと思います。