2012年に公開され、全米で歴代オープニング記録を塗り替えるなど、映画を超える社会現象を巻き起こし、日本でも大ヒットを記録した『アベンジャーズ』。マーベル・スタジオの次なる戦略は全世界で12億ドルという驚異的な興行成績を上げた『アイアンマン3』から再び開始された。
  “アベンジャーズ”プロジェクト待望の最新作『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』。『アベンジャーズ』から1年、再び地球に訪れる危機を救う為、『アベンジャーズ』で敵同士だったソーとロキが深い因縁を越えて共闘するのか? 果たしてこの最強の兄弟は如何にして地球の危機を救うのか? そして本作は2015年の『アベンジャーズ』の続編へとどうつながっていくのか? 待望の全米公開を11月8日(金)に控え、オーストラリア、韓国、中国、イギリス、フランスと世界各地を回った ワールド・ツアーもいよいよクライマックス。待望のLAプレミアが現地時間11月4日(月)、先週末のハロウィンの熱気を上回る大勢のコスプレイヤーで溢れるハリウッドのエル・キャピタン劇場で行われた。
 
 全米に先駆けて世界の36の国と地域で先週末から公開され、週末までの成績で早くも1億940万ドル(約100億円)を挙げ、海外チャートで一位デビューとなった。イギリス(1340万ドル)、フランス(940万ドル)、メキシコ(820万ドル)、ブラジル(810万ドル)、ドイツ(790万ドル)、ロシア(780万ドル)、韓国(760万ドル)、オーストラリア(690万ドル)と世界各地で絶好調のスタート、アメリカ以外の地域で5億ドルをうわまわると予想される驚異の猛ダッシュとなった。このニュースと、既に試写を見たマスコミの評価が高いことも手伝って、ハリウッドの目ぬき通り、エル・キャピタンとコダック・シアターの間の道路を封鎖して設営された150メートルのレッド・カーペットには、この日を待ちわびた3000名のファンが集結した。

 全世界が注目する“アベンジャーズ”プロジェクトの本格的なスタートとなる作品だけあって、テレビカメラは70台、スチールは120台をはじめ、世界中から最大級の報道陣が集結、会場の熱気は18時過ぎのスタッフ&キャストの到着で最高潮に達した。主演作が相次いで公開され今や“ハリウッドの顔”と言える存在となったクリス・ヘムズワースがグレーのスーツで登場、ソーを演じること3度目となる。そして、英エンパイア誌で今最もセクシーな男優第2位に選ばれた、ソーの義理の弟にして最大の宿敵であるロキを演じるトム・ヒドルストンがシックなブラック・スーツで登場。さらにこの日は『アベンジャーズ』のメンバーからホークアイ=ジェレミー・レナーとエージェント・コールソン=クラーク・グレッグもレッド・カーペットに登場。会場は“アベンジャーズのメンバー”の集結に興奮状態となった。
 
 そんな中、ソーを支えるスリー・ウォーリアーズのひとり、ホーガンを演じた浅野忠信が登場。4作目のハリウッド・メジャー作品の出演となる浅野にとって、ハリウッドのレッド・カーペットは既に慣れたものだが、一作ごとにハリウッドの興行記録を塗り替えるマーベル・スタジオ作品のプレミアはやはり格別なのか緊張の面持ちは隠せない。しかし、居並ぶ各国の報道陣に対してサウンドバイツをこなす様子はハリウッド・スターの風格を感じさせ、『アベンジャーズ』の続編への出演の期待も否応なく高まる。
 その後エル・キャピタンの1500名の観客を前にしてプレミア試写がスタート。この週末からの全米公開での型破りな興行に向けて、この日のイベントをしめくくった。

浅野忠信
(レッド・カーペットでのコメント)
前作『マイティ・ソー』があって、『アベンジャーズ』があって、本作になっていてその流れが凄く興奮できる要素になっていると思います。アメリカでの知名度をもうちょっと上げて、次回作ではホーガンがもっと活躍出来るようにしたいというのが正直あります。

(楽天・田中投手のメジャー入りの噂について/アメリカで成功する秘訣は?)
そこを僕が一番知りたいところなんですけどね(笑)。こうやってアメリカで何作か映画をやらせていただいて、本当に強い意志を持って挑まないと、手に入らないものがあると感じています。意志を強く固めることですね。

(プレミア後の感想)アクションは勿論、映画全体が持つユーモアも素晴らしい内容になっています。もちろん台本でも読んでいましたけど、仕上がりがとても素晴らしかったです。前作『マイティ・ソー』を観ていなくて楽しめるし、この最新作を観てから『マイティ・ソー』、『アベンジャーズ』を観ても楽しめます。劇場で是非見に行ってください。

クリス・ヘムズワース
(浅野さんの印象は?)彼は素晴らしい俳優だ。彼に早く会って挨拶したいよ。
(今回の映画について)大きな子供のような心境だよ。スーパーヒーローになるのは庭でヒーローごっこをして遊んでいた子供のころからの夢だった。それが今ヒーローを演じていられることが光栄だ
プレミアに前作から3年ぶりに来たけど、また続けられると思わなかったから素晴らしい。

トム・ヒドルストン
(浅野さんの印象は?)彼は素晴らしいよ。俳優としても素晴らしい。前作よりも彼の登場は少なかったような気がするけど、彼はとてもいい俳優だ。
(今回の見所は?)クリスとの関係性がとてもよくなったと思う。クリスと親しくなれたことが今回の役柄にとても生きている。映画を見ていただければわかると思いますよ。宇宙に行ったこともなければ兄弟もいないのですが、ロキはとても面白い役柄だと思っています。
 
アラン・テイラー(監督)
(浅野さんの印象は?)彼は素晴らしい俳優ですし、エレガントで紳士的、それにスタントやアクションはすべて自分でこなします。そういった俳優たちが一同に会したのは素晴らしいことだと思います
(映画の世界的ヒットについて)映画自体も面白いが、マーベルはまるで山から転げる雪だるまのようにどんどん大きくなって加速しています。その場にいられたことが光栄です。