9月16日(月・祝)、浅草公会堂にて堺正章さんの笑いと音楽に敬意を表して豪華アーティストが集結し、今年の映画祭クロージングライブが行われました。サプライズゲストとして、「ももいろクローバーZ」が西遊記のコスプレ姿で登場し、会場へ訪れた観客は大いに盛り上がりました。また、そして、各アーティストが、堺さんゆかりの楽曲を披露する中、ライブの最後には、堺さんご本人が登場、代表曲『さらば恋人』を歌い上げ、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了しました。
  大盛り上がりのライブに引き続き、クロージングセレモニー内で行われた「コメディ栄誉賞授賞式」では、場内はスタンディングオーベーションで堺正章さんの受賞をお祝いしました。最後には『さらば恋人』を、集まったアーティスト、観客が共に合唱、場内のテンションは最高潮に達しました。

●実施日時:9月16日(月・祝)
●場所:浅草公会堂
●出演者(演奏順):
浅草ジンタ、ポカスカジャン、No Lie-Sense(鈴木慶一+KERA)、ホフディラン、
ももいろクローバーZ(サプライズゲスト)、NONA REEVES、堂島孝平/堺正章
●ライブMC:ポカスカジャン、いとうせいこう
●セレモニーMC:いとうせいこう、大場しょう太

堺:こんなに歓迎を受けたのは50年ぶりです(笑)国民栄誉賞いただいて…いただいてありがとうございます!
大場:え?コメディ栄誉賞ですよ?
堺:国民栄誉賞ありがとうございます(笑)ももクロのライブで観客の皆さんがライブ用のライトを振る姿を見て、すごいエネルギーだと思って、ももクロが終わったら皆さん帰っちゃうんじゃないかなと心配ではあったんですが、こんなに多くの皆さんに残って頂けてうれしいです。本当にありがとうございます!
私の父が修業を積んだのがこの浅草で、その人がフランキー堺って言いましてね(笑)あ、本当の父は堺駿二ですが。その父がコメディアンで「たんぽぽ」という劇団にいて修業をさせて頂いていたんです。この浅草は東京の中でも人情味があって、その中で多くの人が育っていった場所でもあります。とても感慨深く、名誉なことだと思っています。これから歌う曲は、昭和46年の曲で、今から42年前の歌です。似たような曲で「カリフォルニアの青い空」。今日はそっちは歌いませんから(笑)
【ももクロ(百田夏菜子)から一言】この度は、ありがとうございます。これからもダンディな堺さんでいて欲しいです。今日は私、孫悟空を演っているんですけど、なかなか如意棒と仲良くなれなくて・・・私だからちゃんと仕事してくれないかもしれません。これをもし堺さんがしてくれたら・・・(会場から大きな拍手、「孫悟空」で披露した如意棒芸を披露)僕が使ってた如意棒よりちょっと重めですね。彼女には、大変かもしれない。衣装を着ていなかったら仁王様かと思ったかもしれない(笑)さっき、楽屋にご挨拶に来てくれまして、そしたら「この如意棒をなかなか回せないんですけど」ってこのフリだったんですね(爆笑)

改めて、皆さんに対して心温まる歓迎をいただきまして、ありがとうございます。こうして、この場にいさせて頂いて、かつコメディ栄誉賞という賞を頂きました。大変うれしいです。私が6代目で、小沢、谷、伊東、ドリフターズ、コント55号の方がお取りになったんですが、大体の方が亡くなってるんですね・・・。
いとう:そういう意味のものではございません(笑)
堺:「送る会」なのかなって思いまして(笑)

堺:60代後半、浅草で賞を頂けるのがすっごく嬉しくて、最近ストレスがたまって、スポーツ紙の芸能欄をパッと開けると、「堺」って出て何の記事かと思ったら、たいがい「堺雅人」なんですね(笑)でも、今回、「堺正章がコメディ栄誉賞を受賞した」って記事を新聞で拝見しまして、とても嬉しくストレスがいっぺんに吹っ飛んだんです。今までの受賞者の方々をみても、素敵な方ばかりですし、私がこうして頂いていいのかな、とも思いますけれど、喜んで素直に今日はこちらに来て頂こうという気持ちがございました。この受賞者の中に、井上順が入ってなかったのが喜びでございます(笑)今はテレビが多様化していますが、ステージや生(ライブ)っていうのは本当にいいな、伝わり方がいいなと改めて感じてしまった次第です。
これから私も側面から応援できたらいいなと思います。本日は、本当にありがとうございました!