終戦直後の日本を舞台に、日本人も知らない歴史の秘話を、ハリウッドが描く歴史サスペンス超大作「終戦のエンペラー」。西田敏行、桃井かおりら日本を代表する役者陣とトミー・リー・ジョーンズ、マシュー・フォックスらハリウッドを代表する役者の日米豪華共演でも話題を集めています。

この度、「日本人も知らなかった歴史を楽しく学ぼう!」と銘打ち、公開記念トークイベントを実施いたしました。

<概要>
【日時】
2013年9月19日(月)11:20〜
【場所】
新宿ピカデリー スクリーン5 (東京都新宿区新宿3-15-15)
【登壇者】
松村邦洋、やしろ優  ※敬称略、順不同
MC:コトブキツカサ

<ご挨拶>
●松村邦洋さん:
日本史は非常に好きなんですが、なかなか、昭和の戦後というのは勉強してきませんでした。でもこの映画は教科書には描かれていない部分を、若い人たちにも分かりやすく描かれた内容の映画ではないかと感じています。

●やしろ優さん:
私は歴史はあまり詳しくはないんですが、今日これをきっかけに皆さんと楽しく学べればと思っています。

<質疑応答>
●MC:
松村さんはものまねでご活躍をされていますが、歴史に詳しい芸能人としても知られています。特に幕末にお詳しいと聞いていますが、戦後を舞台にした本作をご覧になってどのような感想を持たれましたでしょうか。

●松村邦洋さん:
幕末も好きですが、大河ドラマの時代はだいたい好きですね(笑)
だいたいモノマネのはじめは、大河ドラマから始まったんです。
津川雅彦さんのモノマネや、西田敏行さんなど全て大河ドラマからなんです。

やはり、なかなか若い人たちに対して戦後の事って、学校などでも、ちゃんと教えてないんじゃないかと思うんですが、この映画を観て、どうしてこうなったのかなど、しっかりと勉強できるんじゃないかと思います。なかなか描かれてなかった部分が描かれているので、面白いですね。

●MC:
本作はハリウッドが戦後の日本をアメリカ側の視点で描いていますがどのように感じられましたでしょうか?

●松村邦洋さん:
アメリカの方が、非常に日本の事を理解して、すごく勉強して作られた感じがしますよね。僕自身も今回、非常に勉強になりました。

●MC:
そして日米の豪華なキャスト陣も見どころの一つとなっています。
日本俳優陣の中でも印象的だったのが今回初めて英語での演技をされた西田敏行さんですよね?

●松村邦洋さん:
<西田敏行さんのものまねをしながら>
いやぁ本当にね、奈良橋陽子さんから英語のCDをいただきまして、「とにかく英語を勉強するように」と、中学の英語からはじまって、全ての英語を繰り返し覚えましたよ。

●やしろ優さん:
すごい!今、映画のワンシーンが見えてきました(笑)。

●松村邦洋さん:
ちなみに、この映画はニュージーランドで撮影をやっていたらしいんですが、現地のスタッフの方が、西遊記を全部観ていたそうなんです。
だから、みんな西田さんのこと知ってて、「おぉ猪八戒」って言われて、みんな西田さんを知っていたから入りやすかったと聞きました。

●MC:
世界的にも有名ということですね。
ところで、松村さんは西田さんご本人との交流もおありになるんですよね。

●松村邦洋さん:
そうですね。プライベートでも仲良くさせていただいていて、お食事とかよく行きますね。あと、いま番組でもご一緒させていただいております。

●MC:
西田さんの話で松村さんがいらっしゃるのは分かりますが・・・
もちろんやしろさんも本作に出演されている方がものまねできるとか?

●やしろ優さん:
いやぁ、私は出来ないんですよ(笑)。

●MC:
マシュー・フォックスとかトミー・リー・ジョーンズとかいかがですか?

●松村邦洋さん:
せっかく来たんだし・・・桃井さんとか?
映画と同様、夫婦役ができますからね。

●MC:
では、松村さんから、やしろさんにふっていただけますか?

●松村邦洋さん:
<西田敏行さんのものまねで>
いやぁ、俺の女房はさ、昔っから本当よくやってくれてるんだよね。
桃井さんどうですか?

●やしろ優さん
<桃井かおりさんのものまねで>
こんにちは!桃井かおりさん役の・・・

<芦田愛菜ちゃんのものまねで>
46歳になった芦田愛菜だよ!

●松村邦洋さん:
芦田愛菜ちゃんになっちゃったよ(笑)。

●MC:
思ったよりも桃井さんのクオリティが高い!(笑)
松村さんはじゃあ、トミー・リー・ジョーンズを・・・。

●松村邦洋さん:
いや、出来ないですよ(笑)。

●やしろ優さん:
私もやったんですから、松村さんもやりましょうよ!
マッカーサー役を演じました、トミー・リー・ジョーンズさんです!

●松村邦洋さん:
<たけしさんのものまねで>
俺がマッカーサーだよ、このやろう!
トミー・リー・ジョーンズだよ、ばかヤロー。

●MC:
貴重なものを見れましたね(笑)。
改めてやしろさんに伺います。「終戦のエンペラー」をご覧になって、女性として、そして現代の若者の目線でどのように感じられましたでしょうか。

●やしろ優さん:
やはり私は、アヤさんがとても印象に残ってます。
一見、綺麗でおしとやかに見えるけど、自分の意思をきちんと持っている方で、あの時代、外国の方と付き合うのはすごい壁があって、周りから冷たい目で見られることもあったと思いますが、すごく心が強いですよね。
私がとても好きなシーンが1つあって、アヤが日本に帰ってしまって、その後を追って、フェラーズが日本にやって来たとき、素直な気持ちになれずに「何で来たの?」という感じになるんですが、アヤの目の前にフェラーズが出てきたとき、自然とアヤが笑顔になってしまったとき、乙女の顔が垣間見えたのが、とても良かったです。

●松村邦洋さん:
この今の平和な時代でも難しいことなのに、あの時代に生きていた、この2人の愛情は本当にすごいと思いました。感動しました。

●MC:
初音さんはオーディションで選ばれたのですが、最初は英語が全く出来なかったそうで、一番難しかったと言っていました。

●やしろ優さん:
そうなんですか?てっきり英語話せる方なんだと思っていました。
すごいですね。

●松村邦洋さん:
映画の中で、最後にたくさんお手紙を書いていたじゃないですか。
すごく思いが強くて、素晴らしい日本人女性だと思いましたね。

●MC:
今とは違い国際結婚などなかなかできなかった時代と思います。
やしろさんご自身は外国の男性はいかがですか?

●やしろ優さん:
かっこいいですよね。フェラーズさんみたいなかっこいい人がきたら、好きになっちゃいますよね(笑)。
私、背が高くてガタイがいい人が好きでなんです。

●松村邦洋さん:
やっぱり、自分にない物を求めるんですね(笑)。

●MC:
ちなみに、芸能界に入って、この人は別格にカッコイイ!
という人はいますか?

●やしろさん:
たくさんいますよ(笑)。
松村さんもとっても素敵な方だと思いますし・・・。あとは、もともと私はSMAPの香取さんが好きだったのですが、実際にお会いできて嬉しかったです。会話はまだ出来てないですが、一緒の舞台には立たせてもらいました。

●MC:
映画の中で「本音と建前」は日本人の独特の文化として描いていますが、
お二人はどんな時に「本音と建前」を使い分けますか?

●松村邦洋さん:
<堺雅人さんのものまねで>
堺雅人です。本音と建前は必要ありません。
とにかく松竹から5億の回収をしてきました
やられたらやりかえす、倍返しだ!
本音と建前はいりません。
やられたらやりかえす、倍返しだ!!

(会場笑)

でも、本音と建前は必要ですよね。
映画の中で、西田敏行さんも言ってらっしゃいましたが、本音と建前、上手く使い分けていきたいですね。
大事ですよね。

●やしろ優さん:
<倖田來未さんのものまねで>
どーも。倖田來未でーす。こんにちは。くーはいつもホンネで生きたいなって思ってるんだけど・・・。っていうか、ちょっと聞きたいんねんけど、この中で「ホンネで生きてる」っていう人!

●MC:
「お互いの文化や考え方を知る」ということが映画の1つのテーマにもなっていますが、ものまねをする際にどこまで対象の方を調べますか?

●松村邦洋さん:
僕ね、好きな人しか出来ないんですよ。
好きだから、生い立ちから何から調べあげて、その人になるってことです。

●MC:
演技でいうとメソッド方ですね。

●松村邦洋さん:
そうですね、もうその人になりきるということですね。
好きじゃなくてチャレンジするということはまずないですね。

●MC:
やしろさんはそんなことないですよね?(笑)。

●やしろ優さん:
いや、私も大好きだから、やらせていただいてるんです。
大好きなんですよ。芦田さんも幸田さんも!

●MC:
ありがとうございました。
最後に、どんな人に観てもらいたいですか?

●松村邦洋さん:
若い人に観てほしい。あまり分からない方々に、この映画を観てほしい。
夏八木さん、中村雅俊さん、西田敏行さんは大河ドラマで家臣を演じていた方ですよ。

夏八木さんは奈良橋さんのお祖父さんなんですよね。
不思議なつながりもありますよね。