成田にて、史上空前の1000人以上のファンが詰めかける中、遂に日本上陸を果たしたベネディクト・カンバーバッチ。ニコファーレにて行われた記者会見では、〈世紀の悪役〉と謳われるカンバーバッチを一目見ようと、約150人のマスコミが押し掛け、会場超満員となった。会見中も、絶えずスクリーンに彼を賛美するコメントが流れ、もはや〈英国の至宝〉の枠を超えた〈世界の至宝〉と言っても過言ではない人気っぷりをここ日本でも見せつけた。

 本日『スター・トレック イントゥ・ダークネス』の日本での大ヒットに向け、本作で〈世紀の悪役〉と世界中の称賛浴びたジョン・ハリソン役のベネディクト・カンバーバッチが来日し、TOHOシネマズ六本木ヒルズに舞台挨拶付きスペシャルプレビューを行った。
 今回のスペシャルプレビューは一般の興行で、チケットぴあで販売されたが、なんと異例の3分で完売。その後もチケットを求めて、配給会社に問い合わせが殺到したとういう。開演直前まで、TOHOシネマズ六本木ヒルズの入り口でチケットを求めるファンもおり、世界で吹き荒れるカンバーバッチ旋風がまさに日本に上陸したことを如実に表す現象である。
 
 夏らしい白のシャツに紺のスーツでという出で立ちでカンバーバッチが舞台に現れた瞬間、スクリーン7の600人の興奮が一気に爆発し、会場は大歓声と拍手に包まれた。少しでも視線を感じる為に、しきりにカンバーバッチの名を叫び手を振るファン達。中には生の本人を見られた興奮で泣き出すファンの姿も。日本のファンは如何ですか?との質問に「コンバンワ!素晴らしい歓迎をありがとう!!」とコメントすると、またもや大きな拍手がと歓声が沸き起こった。一つ一つの質問に丁寧に答えるカンバーバッチ。あまりの熱心さに、つい返答が長くなると、通訳の方に「ゴメンね。答えを短くするよ」と優しい声をかけた。
 続いて本作のウフーラの声優役を務めた栗山千明さんがビビットカラーのワンピースで登場。栗山さんからの「声が素敵ですね」という質問に、「ウィスキーとタバコかな(笑)10代の頃に声変りが遅くて、14歳くらいまでは演劇では女性役を演じることが多かったのですが、グリーン・マクドナルド先生という演劇の恩師に発生を習って今の声色」とその美声の秘密を初めて明かした。
 そして本日のメインイベント。7月19日が誕生日であるカンバーバッチへ、一足早いハッピーバースデーのサプライズ。MCの呼び込みにより、なんとスター・トレックの顔ともいえる、Mr.スポックのメイクでココリコの田中直樹さんがエンタープライズ号型バースデーケーキをワゴンに乗せて登場。すると、会場のファン達から「ハッピーバースデー ディア カンバーバ〜チ!」の大合唱が沸き起こった。このサプライズに本人はビックリしつつも大変感動した様子で、「ファンタスティック!あまりの感動に言葉がでません!」と嬉しそうに感謝の意を告げ、皆の前でケーキを一口。するとあまりに頬張りすぎた為、思わず喉を詰まらせるハプニングもあった。また、劇中ではカンバーバッチと死闘を演じるMr.スポックにそっくりメイクの田中さんに「スポック!ほんとに似てるね。その耳は携帯のかけすぎかい?でも僕とは劇中で仲良くないよね」とコメント。それに対し田中さんは「デビュー当時、マッシュルームカットだったのでスポックと呼ばれてました」と返し、会場は大いに沸いた。
 ラスト、ファン達に丁寧に手を振るカンバーバッチ。その紳士的な姿に、またもやファンは大騒ぎ。大きな拍手と声援、そして別れを惜しむ涙で舞台挨拶終了となった。
 この日集まったマスコミは、TV20台、スチール50台、記者30人、総勢150人

ベネディクト・カンバーバッチ コメント
「舞台以外では直接の反応を見ることができないですが、こうして直接皆さんにお会いできる事は興奮しますし、皆さんからインスピレーションをおおく貰っています。直接感謝の意を伝えられることが嬉しいです。」
「この素晴らしい映画に、素晴らしい大役を頂けて本当に良かった。そして最高の役者達と、JJという天才の下で仕事が出来たことは、私の役者人生で本当にかけがえのない体験となりました。また、自分の演技をご覧いただいた皆様が楽しんで頂ければ本当に幸せです。」
「2作目からの参加なので、周りに合わせる為早く体を作らなければと思い、トレーニングを沢山積んだし、栄養もとりました。トム・ハーディをトレーニングしたトレーナに鍛えてもらいました。6週間でスーツのサイズが38→42になった程です。」
「JJは映画の天才です。大きなキャンバスを使って、信じられぬような素晴らしい物語を画面上に投影してくれます。皆様、是非この映画を楽しんで今夜を素晴らしいよるにして下さい!」

囲み時 栗山さん/田中さん コメント
お二人への質問:ベネディクト・カンバーバッチの印象は?
田中さん「舞台裏でも凄く優しくて、ありがとうとおっしゃてくれて非常に感動しました。」
栗山さん「素敵な男性ですが、透明感があって多くの顔をもっていることを感じさせる人でした。人柄もすごく素敵!清潔感があって個性的な人でした」
お二人「映画の役柄とは違うギャップを感じてそれが非常に良かったです!」
田中さん「カンバーバッチさんが盛り上げ上手なのが、芸人として凄く落ち込みました・・・。僕の発言で笑っていたのは6人くらいでしたからね・・・。」
栗山さん「そう真面目に答える田中さんが面白いです(笑)」
田中さん「この特殊メイクには1時間30分かかりました。デビュー当時にマッシュルームカットだったので、徐々にスタトレを意識するようなりました。」
お二人への質問:映画のキャッチコピーに“愛”がありますが、お二人にとって大切なものはなんですか?
田中さん「家族です。」
栗山さん「命です。周りで私をささえて下さっている方がいるので大切にしたいです。」