1945年、終戦直後の日本で、マッカーサー元帥が命じた極秘調査とは—。
日本の運命を決定づけた、知られざる物語を、ハリウッドが壮大なスケールで描いた、歴史サスペンス超大作が誕生しました!

この度、公開に先立ちまして、デーブ・スペクター、春香クリスティーン、ボビー・オロゴンの三名をご招待しまして、トークイベント“『終戦のエンペラー』激マジ討論会〜日本人は本当の日本を知らない〜”を実施致しました。

討論会では、日本に留学している、働いている様々な国籍の方々、若い世代の日本人の一般のお客様を巻き込んで、日本通で知られるゲスト3名に、終戦直後の日本を描いた本作を通して、知っているつもりで実は知らない、日本の歴史、魅力をお三方ならではの海外からの視点で語っていただきました。

【討論会概要】
“『終戦のエンペラー』激マジ討論会〜日本人は本当の日本を知らない〜”

日時:2013年7月11日(木) 12:55〜
場所:月島・ブロードメディアスタジオ試写室
(東京都中央区月島1-14-7 2F)

登壇者:
デーブ・スペクター、春香クリスティーン、ボビー・オロゴン
※敬称略、順不同

MC:mic

【討論会内容】

●MC:
みなさん、映画はいかがでしたでしょうか。
1945年、終戦直後の日本を舞台にした本作は、ハリウッドの一流のキャスト、スタッフ、そして、日本人キャストによって製作、撮影はニュージーランドと日本で敢行されました。日本での公開を控える中、みなさんには一足早く、本作をご覧いただきました。

さらに、本日は、日本人よりも日本のことを知っていると言っても過言ではない、日本で活躍されていらっしゃる3名にお越しいただいております。
終戦直後の日本を描いた本作を通して、会場のみなさんとともに、御三方ならではの視点から、日本の歴史、魅力を伺っていければと思います。
本日のゲスト、デーブ・スペクターさん、春香クリスティーンさん、ボビー・オロゴンさんです。みなさん、大きな拍手でお迎えください。

それでは、お話を伺って参りましょう。皆さんも既に作品をご覧いただいたとのことですが、まずは、映画の感想を伺えますでしょうか。

●デーブ・スペクターさん:
知ってる話かな、と思ったら全然そんなことはありませんでした。激動の終戦直後でマッカーサーが何をしていたのか、知らなかったことがたくさんありました。
それにとても公平に描かれていて、ラブストーリーの要素もあり、予想以上に楽しめましたし参考にもなりました。

●ボビー・オロゴンさん:
よろしくお願いします。
ワイドショー並にデーブさんが語って下さったのでもう話すことがありません(笑)。
日本の知らなかった部分、昔と変わらない日本の良さが描かれているところが、この映画の魅力だと思います。

●春香クリスティーンさん:
どうぞよろしくお願いします。
私は今21歳なんですが、戦争の話って、おじいちゃんやおばあちゃんくらいの世代の話なので、なかなか縁がなくて…。マッカーサーのことも名前くらいしか知らなかったんですが、この映画では終戦のことだけではなく、男女のラブストーリー、人と人とのドラマも描かれていて、20代の私でもとても楽しめました。

●MC:
ありがとうございました。
本作は、終戦後のGHQ占領統治下の日本を描いております。
劇中でも再現されています、GHQの最高責任者・マッカーサー元帥と昭和天皇が並んで映る写真は、当時の日本国民に衝撃を与えた一方、マッカーサー元帥が本国へ帰国の途につく沿道には、20万人の日本人が詰めかけ、平和的な占領を行った軍人として称えられました。当時の日本を、世界はどのようにみていたのでしょうか。

そして、後の日本の運命を決めた、マッカーサー元帥の占領統治のはどのようなものだったのでしょうか。デーブ様、お話いただけますでしょうか。

●デーブ・スペクターさん:
あの写真は終戦の象徴的なものとしてどうしても必要だったんですが、当事の日本人はこの写真自体を不謹慎だと感じました。全世界にとっては必要なワンステップだったんですけどね。写真が撮られた部屋は、今のアメリカ大使館の公邸です。映画を作る際に、細かくリサーチをし、忠実に作られています。GHQの本部は、今は銀座の保険会社になっていますが、ここもとてもよく再現されています。今でもそのままに残されているフロアもあって、非常に面白いと思います。普段何も考えずに遊びにいく洒落た街ですが、映画に描かれているような激動の歴史の舞台だったということなんです。

終戦当時、欧米にとっての日本のイメージはそれほど良いとは言えない状況でした。
さかのぼれば明治・大正の時代から日本の文化は知られていましたが、今のように、人気があって、誰でも詳しく知っているということはありませんでした。
日本の底力や将来、ポテンシャルを見抜いたマッカーサーは、ある意味では最大の協力者となったわけです。この映画を見て、今当たり前であることが、ここから始まっていたんだ、ということを実感しました。

●ボビー・オロゴンさん:
まじめにしゃべれんじゃん!

●デーブ・スペクターさん:
字幕がなかったから映画の内容はわかりませんでしたけどね(笑)。

●MC:
なるほど。ボビー・オロゴンさん、春香クリスティーンさんはマッカーサー元帥の印象はいかがですか。戦争についてのご意見もあれば、伺えますでしょうか。

●ボビー・オロゴンさん:
今でも戦争中の国があり、ナイジェリアも不安定な地域として扱われています。
でも、そういうところに住んでいる人だって、みんな同じ人間なんです。
人と人とのつながりを大事にしていたマッカーサーさんはすごい。
つながりっていうのは、一番大切にしていかなきゃいけないことだと改めて感じました。

●デーブ・スペクターさん:
アフリカは第二次世界大戦には直接関わっていなかったと思うけど…

●ボビー・オロゴンさん:
実はアフリカも絡んでたんですよ。色んな国の植民地だったから、戦っていました。
戦争というのはお互いの理解があれば終わらせられるんだな、と映画を観て感じました。
ぜひぜひみんなに見てもらいたいですね。

●春香クリスティーンさん:
戦争・終戦というものを経験はしていないんですが、「アメリカが日本に来て、勝手に立て直す」というイメージがありました。ですがこの映画を見て、マッカーサーやフェラーズがなかなか外国の人にはわかりえない日本の心、「本音と建前」や、天皇という存在について知ろうとしてくれていたという事実を知ることが出来ました。

●デーブ・スペクターさん:
これまでに同じ設定の映画はないですよね。新鮮でした。