この度、これまでのインド映画と一味違うと話題の映画『スタンリーのお弁当箱』が公開し、メイン館のシネスイッチ銀座では今年一番の好スタートとなりました!これを記念し、本作が珍しく“食”を扱ったインド映画ということで、出張料理ユニット“東京カリ〜番長”の調理主任である水野仁輔さんと、インド一人旅をきかっけに世界60カ国を駆ける旅人、たかのてるこさんをゲストにお迎えし、トークショーを開催致しました。

●日時:7月5日(金) 21:15イベントスタート 
●場所:シネスイッチ銀座
●登壇者:水野仁輔(東京カリ〜番長)、たかのてるこ(旅人、エッセイスト)

この度、インド映画『スタンリーのお弁当箱』が公開され、シネスイッチ銀座では今年一番の好スタートを切った。本作は、”お弁当箱”をテーマにしており、インドの家庭料理もふんだんに盛り込まれているため、「映画を観ているとお腹が空く」「帰りにカレーを食べに行きました」という感想が絶えない。そんな本作にちなみ、今回は食とインドに縁ある2人、東京カリ〜番長の水野仁輔さんと、ベストセラー「ガンジス河でバタフライ」の著者たかのてるこさんをゲストに迎え、トークショーを行った。

<自己紹介>
水野「東京カリ〜番町の水野です。スタンリーに似ていると言われます。」
たかの「ずっと映画で観てきた顔がここにあります!」
水野「この映画の試写会が始まったときからよく言われるんですよ。たしかに、小学校の頃と比べると似ていますね。」
たかの「旅人・エッセイストの、たかのてるこです。」
水野「旅人だったんですね!」
たかの「そうなんです。2年前までは銀座OLで、この辺は庭だったんですよ(笑)」

<インドと日本のカレーについて>
たかの「インドのお母さんは、家族の体調を考えてスパイスを調合しているんですよね!」
水野「そうですね。映画にも出てきたと思うんですが、スパイスボックスというものがあるんですよ。7種類くらいのスパイスを使って調合していくので、それによって家庭の味っていうのも生まれるんでしょうね。」
たかの「インドって、同じカレーに絶対巡り合わないですよね。このカレーは最初で最後なんだ!と思って。」
水野「そうそう。日本だと、おふくろのカレーっていつも同じ味ですよね。でもインドのおふくろのカレーは毎回違うんですよね。お父さん今日調子悪いからターメリック多めにしておこうか、とか。」
たかの「へぇ〜!日本ならそこで冷麦にしようか、みたいな感じで料理を変えちゃうけど、インドはもっと細かく変えていくんですね。」

<インドと日本のお弁当文化について>
水野「インドのお弁当スタイルは、1つの段に1種類という考えですね。日本みたいに、幕の内的な考え方はないですよね。」
たかの「たしかに。日本のお弁当文化って素晴らしいですよね。お母さんは、栄養も考えて、色取りも考えて、フルーツまで入ってる!」
水野「そうそう。僕が面白いと思ったのは、インドは数種類の料理が出てきて、それを混ぜながら食べるじゃないですか。日本では、そんなことしたら行儀悪いと思われるでしょ。だけど、日本のお弁当はひとつの箱に何種類ものおかずが入っている。インドは、ひとつひとつ分けてるでしょ、どうせ混ぜて食べるのに!」
たかの「それは見た目も大切だから!見た目もおいしさなのよ!」
水野「やっぱり、インド人もそこはこだわっているんですね。」

<世界初!?カレーポスターの登場!>インド料理でおなじみの“マサラワーラー”が特別にカレーポスターを作成!ほうれん草のご飯、ココナッツやゴマ、玉ねぎ、ナスの皮を使って色鮮やかに再現した。
水野「これ、ポスターというより、まさにお弁当ですね!」
たかの「すごくいい匂いがする〜!」
まさかのサプライズに会場からも拍手が沸き起こり、イベント後はカレーポスターを一目見ようと観客がロビーに殺到!
映画を観るだけでお腹が空くが、トークとサプライズでさらにお腹を空かせてしまう、おいしいイベントとなった。