本作でアーサーが合唱という新しいフィールドにチャレンジするように、
フレッシュな魅力で芸能界の道を歩き始めた水沢アリーさんが登壇し、映画を始めにトークは大いに盛り上がりました!
また、国内外で高い評価を得る男声合唱団・東京バーバーズの皆さん総勢約30名にも参加頂き、水沢さんには合唱に初挑戦いただきました!
そして、中尾さんも水沢さんの歌を“アリー”か“ナシー”でジャッジしていただきました!! 

今週金曜日6月28日に公開される映画『アンコール!!』の日本公開直前イベントが、6月25日(火)スペースFS汐留で行なわれ、俳優の中尾彬(70)とタレントの水沢アリー(22)が出席した。

映画『アンコール!!公開直前イベント概要
■場所:スペースFS汐留 (港区東新橋1-1-16 汐留ビル3F)
■登壇者:中尾彬(70)、水沢アリー(22)、東京バーバーズ(合唱団)

映画の主人公アーサーが“ロンドン一の頑固じいさん”と言われていることにちなみ、“日本を代表する頑固じいさん”代表として呼ばれた中尾は、「こんなに優しいのに」と苦笑い。
中尾とはこの日のイベントが初対面という水沢は「ブラウン管を通して観ていた時は、(中尾の妻・池波)“志乃”のイメージがあって怖いと思ったけれど、ファーストコンタクトの時から優しくて底知れぬ懐の深さがあった。
世間の人は誤解していると思う」と独特の語彙感覚で中尾の紳士ぶりを絶賛。
自身を「お笑いタレントを目指している小娘タレントです」と中尾に自己紹介したものの「女優さんかと思った。独特の感性があるんだから、やった方がいいよ」と女優への転向を勧められると、俄然水沢は「中尾さんの一言は大きいから、女優さんになるよ。だってねじねじのはしりでしょ?
最近は若い人もやっているので、そのファッションを取り入れたい気持ち」となぜか中尾のマフラーを引き合いに出して女優業への意気込みを表していた。

ロックでポップなシニア合唱団を舞台に、病に倒れた愛する妻のために人生初のラブソングを歌おうとする頑固じいさんの姿を描いた笑いあり涙ありの感動作。高齢で病弱ながらも明るく社交的なマリオン(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)を妻に持つ無口で気難しいアーサー(テレンス・スタンプ)は、癌の再発を宣告されたマリオンの代わりに、72歳にしてロックやポップを歌うシニア合唱団“年金ズ”に参加することに。
自分の殻に閉じこもっていたアーサーは、個性的な面々と共に合唱コンクール出場を目指す中で、人生に新たな光を見出していく。

またこの日は、映画の内容にちなんで平均66歳の男声合唱団「東京バーバーズ」をバックに水沢が本格的合唱に初挑戦。名曲「Over The Rainbow/虹の彼方へ」を熱唱する水沢に中尾からの「“アリー(有り)”だよ」との労いの言葉がかけられると、水沢は「頑張った甲斐があった。
皆のおかげ。褒められて伸びるタイプだから、お褒めの言葉をもらって、帰ったら美味しいご飯を食べられそう」と満面の笑み。
それでも自身の手応えを聞かれると「65点かな?緊張してポテンシャルを出し切れなかったし、まだまだのりしろはあるぞという気持ち」と持ち前のハングリー精神をむき出しにしていた。

妻・池波と本作を鑑賞したという中尾は「終わった時にツーと涙が出てくるんだ。心が洗われてね。
志乃は映画のマジックだって、魔法だって言っていたね。その魔法に皆かかるんだ、それが良いよね」と絶賛し、「(北野)武のヤクザ映画もいいけどさ、こういうのを日本でやってみたいよね。主人公を見ていて、(亡くなった俳優で)親友の夏八木勲を思い出したよ」と感慨深げ。水沢は中尾の感想に「良かったよね〜」とタメグチで応え「主人公が老いぼれさんだったから共感できるかなと不安だったけれど、家族の繋がりとか音楽の感じとかでボロボロ泣いちゃった。老若男女楽しめる映画」と骨身にしみた様子。
また祖父は魚の目が原因で漁師を引退したと明かし「おじいちゃんとは全然違うので、歳を聞いてびっくり。
いい歳のとり方したなと思った」と上から目線で中尾の労をねぎらうと、ベテランの中尾も「新鮮な感じだよ。いいね〜」と舌を巻いていた。