本日、第36回日本アカデミー賞 最優秀脚本賞ほか、数々の賞を受賞した内田けんじ監督最新作『鍵泥棒のメソッド』Blu-ray&DVDの発売を記念して、内田けんじ監督と本作で写真でのみ登場するオーディオコメンタリーの聞き手でもあるムロツヨシによるトークショー&サイン会を行った。

『鍵泥棒のメソッド』トークイベント&サイン会 内容
■実施日:5月26日(日)
■場所:代官山蔦屋書店1号館 2階 映像フロア(渋谷区猿楽町17-5)
■登壇者:ムロツヨシ(オーディオコメンタリー聞き手)、内田けんじ監督

 まずムロは登場するなり「僕、映画出てないんですよ!」と一言。「今回登場するのも写真だけで、その経緯も(監督から)写真だけ何枚か送ってと言われて送ったら、後日、一枚映画に使いました、ときて。エンドロールでも割といい位置に名前がでてくるので、出しゃばってるって思われちゃう。本当は今日も堺さんとかに登壇してもらうのがいいんですけどね。ツイッターチェックしたら出しゃばりすぎだろ!って書かれたし…」と嘆くも会場は大爆笑。「『アフタースクール』に出演することが決まった途端、監督がシーンを増やしてくれたんだけど、大泉洋さんは切れて『ムロいる?』って言ってましたね。」と、前作の監督との思い出に加え、笑いを誘いながらも切ないエピソードを明かした。
 そして、公私ともに交友のある両者。本作の撮影秘話に話が及ぶと、主演の堺からはクランクイン前に「監督細かい?」って聞かれ「細かいよ」と答えたとムロ。「香川さんからも細かいと言われたから本当にそうなんだろうね」と監督は自身の演出について語った。

 国内外問わず数々の映画賞を受賞した監督への期待が高まっていることから、次回作へのムロの出演はあるのかと客からの質問に対し、「一切ノープラン。」とばっさり。「でも、ムロは主演をやるべき。しかもアクの強い作品ね。だから2038年くらいがちょうどよくなってるかも。森繁みたいになって、このオーディオコメンタリーもものすごく貴重になる!」と宣言した。ムロも次回作の出演に猛烈アピールした。

 人生が入れ替わってしまった売れない貧乏役者と記憶を失った殺し屋、この二人の男と婚活中の女性が巻き起こす本作は、映画「武士の家計簿」「南極料理人」等様々な映画に出演、今後も主演作が続く人気俳優としての地位を確立した堺雅人、抜群の演技力で様々な映画・ドラマで活躍する香川照之、そして今作では見事なコメディエンヌぶりを発揮する広末涼子と、豪華キャスト陣が出演し、先の読めない展開と意外でかつ爽快感の残るラスト、そして、様々な場所に仕掛けられた笑いで観る人を魅了する。本日トークショーの主催場所となったTSUTAYAのコンシェルジュ店員もお家デートにオススメする作品と太鼓判をおす。

 『鍵泥棒のメソッド』は、Blu-ray&DVD絶賛発売中、好評レンタル中。