5月25日(土)テアトル新宿にて『百年の時計』が公開となり、木南晴夏さん、ミッキー・カーチスさん、中村ゆりさん、鈴木裕樹さん(D-BOYS)、近江陽一郎さん(D2)、宍戸開さん、中村由利子さん(音楽)、金子修介監督を迎えて初日舞台挨拶が行われ、全国公開を迎えた喜びと撮影中の思い出などを語ってくれました。

司会:まずは本作が長編映画初主演となった木南晴夏さんから初日を迎えた今のお気持ちとご挨拶をお願いします。

木南晴夏(以下木南):今日は皆さんお越しいただきましてありがとうございます。皆さん映画はいかがでしたでしょうか?

<客席から拍手喝采>

木南:うれしい!あたたかい拍手をいただきとてもほっとしています。舞台挨拶も楽しんでいってください。

司会:ユーモラスで人を楽しませるのが大好きな世界的芸術家役をまるで台本から抜け出たように演じられたミッキー・カーチスさん、一言お願いします。

<ミッキーさん、話しているかのようなパントマイム>
<客席から拍手と笑い>

ミッキー・カーチス(以下ミッキー):こういうやつですから(笑)安藤行人そのままです。本当に我々としては待ちに待った、1年くらい待ったんじゃないかな。やっとこぎつけた全国公開なので、本当に嬉しいです!皆さんにも宣伝していただいて、明日からもたくさんの人に映画館に観に来ていただきたいです。よろしくお願いします。

司会:ミッキーさんの運命の人を演じられた中村ゆりさん、一言お願いします。

中村ゆり:映画の中ですが、何十年もの時間をかけてただ一人の男性に愛される女性を演じることができてとても幸せでした。純愛って若いうちだけのものっていう感じがしていたんですが、こういう愛の形を見せられると、年をとっていくのもすごく楽しみだなぁと思いました。今日は本当にありがとうございます!

司会:ミッキーさん演じる安藤行人の若き日を演じた近江陽一郎さん、一言お願いします。
近江陽一郎(以下近江):今日皆さんと一緒にスクリーンで初めて観させていただいたんですが、泣いちゃって。

ミッキー:どの辺で泣いたの?

近江:えっと、申し訳ないんですけど…自分のシーンで(笑)

<客席爆笑>

近江:自分の芝居じゃなくて、中村ゆりさんと僕が離れ離れになったとき、駅のホームにいる僕を見て中村ゆりさんがものすごくいい表情をされていて、うるっときました。

司会:主人公・涼香(木南晴夏)の恋人役を演じた鈴木裕樹さん、一言お願いします。

鈴木裕樹(以下鈴木):皆さん本日はお忙しい中、ありがとうございました!本当に素敵な映画で、僕も初めて観たときに泣いてしまいました。自分が出ている映画で泣いたのは初めてでした。僕はミッキーさんのところで泣きました(笑)

<客席笑>

司会:涼香の上司で美術館学芸員を演じた宍戸開さん、一言お願いします。

宍戸開(以下宍戸):泣いた方も大勢いらっしゃって、きっと皆さんしんみりした気持ちを大事にしてお家に帰りたいところかもしれません。こういう映画をもっと日本人は観るべきだし、劇場で公開されるべきだと思います!今日は皆さんありがとうございました!

司会:本作の音楽を務めた中村由利子さん、一言お願いします

中村由利子:私も観るたびに泣きっぱなしになってしまいました。映画につける音楽もどんどんあふれ出てきました。映画館で皆さんと一緒に今日を迎えられて光栄です。

司会:金子修介監督、一言お願いします

金子修介監督(以下金子監督):僕もよく見に来る、良い映画を上映しているテアトル新宿で今日を迎えることができて嬉しく思います。香川では『八日目の蝉』や『世界の中心で、愛をさけぶ』といった作品が撮られていますが、『二十四の瞳』を超えるような作品を撮ってほしいと香川で言われました。いい環境で撮らせていただいて、いいキャストに恵まれて僕は「OK」と「カット」を言っただけです(笑)感無量です。

司会:スケジュールがタイトな撮影現場でしたが、撮影がオフの日はどのように過ごされましたか?

鈴木:うどん食べたりしましたね。

木南:私は撮影中に6件くらい行きました。でもミッキーさんはうどんよりそばが好きだったみたいで(笑)

ミッキー:うどん食べたね。値段が高いところも安いところも同じだった(笑)うどんが好きになったね。

木南:安くてもすごくおいしかったですね!

司会:ありがとうございます。金子監督にお伺いします。先ほど「いいキャストに恵まれて…」とおっしゃいましたが、今回主演に木南晴夏さんをキャスティングされた理由をお聞かせください。

金子監督:木南さんはご覧のとおり美人なんですが、表情が豊かで、ブサイクな表情から美人顔にモーフィングするようなその変化がすごく良くて、いい女優さんだなとずっと注目していました。

木南:監督と脚本の港さんとお会いした後に最終稿の脚本をいただいたんですけど、脚本を私に寄せて書き直してくださって、そのまま涼香に入っていけるようになっていました。普段と変わらなさ過ぎて、びっくりされました。

ミッキー:俺は映画を観て驚いた。これはこうなってたのかって。金子修介はたいしたもんだと、俺が言うのもなんだけど、本当にすごい監督だと思った。

司会:最後に出演者を代表して木南さんお願いします。

木南:映画を楽しんでいただけたら、ぜひ映画館を出た後にちょっと大きめの声で(周りの人に聞こえるように)「『百年の時計』おもしろかったね!」って言っていただければと思います(笑)今日は本当にありがとうございました!