その歴史は若いながらも、新しい映画のショーケースの場、またグローバルに活躍する映画製作・配給会社とクリエイターとを結ぶ場として毎年定評を受けているビバリーヒルズ映画祭(BHFF)。今年で13回目を迎える本映画祭が5月8日(水)〜12日(日)に開催され、日本映画である真利子哲也監督『イエローキッド』が“観客が選ぶBest Feature Film”を見事授賞しました。
『イエローキッド』は今年3月に開催された第1回ビバリーヒルズ映画祭ジャパン(BHFFジャパン)にてファイナル・グランプリに輝き、日本代表作品として本選=ビバリーヒルズ映画祭に出品。今回の快挙となりました。

真利子監督は授賞直後、「やりました。賞をいただけたことより、本場ハリウッドで観ていただいた方々からの多くのコメントを聞けたことがとても嬉しい。ありがとうございます!」と笑顔でコメント。また、ビバリーヒルズ映画祭ジャパンを今年初めて主催した大和田廣樹((株)ドリームキッド代表取締役社長/BHFFジャパンプレジデント・CEO)も「『イエローキッド』は多くの方に観ていただき“とても良い映画だった”“監督の次回作に期待する”といったコメントが多く寄せられた。この映画祭を通して日本作品をアメリカでリリースができ、賞までいただけたことは、真利子監督はもちろんのこと、私にとっても大きなこととなった」とコメントしました。

【授賞した作品について】
「イエローキッド」
Director:真利子哲也 Editor:平田竜馬 Producer:原尭志
Cast:遠藤要/ 岩瀬亮/ 波岡一喜/ 町田マリー/ 玉井英棋/ でんでん/ 三浦力/ 小野敦子/ 酒井健太郎/ 吉増裕士/ 中島朋人/ 内木英二
認知症を患った祖母と二人きりで貧しい暮らしを送っているボクサー志望の青年田村。「イエローキッド」というタイトルの新作マンガを描く気鋭のマンガ家服部。服部が田村を「イエローキッド」の主役のキャラクターモデルに決めたことで、彼らの日常は激しく動き出していく。服部はかつての恋人麻奈が、新作マンガの敵対するキャラクター「ブラッディ・サン」のモデルとしていた三国の子供を妊娠したことを知り、三国に対する憎悪が沸騰する。そんなある日、服部は妙なことに気がつく。田村の行動が自分の描いたマンガの物語通りになっているのだ。服部はもしや田村が「ブラッディ・サン」こと三国を殺そうと考えているのでは…と疑い始める。