2013年、最大の話題作、巨匠J.J.エイブラムス監督最新作、映画史の未来を切り拓くSFアクション超大作『スター・トレック イントゥ・ダークネス』。この度、ロンドンワールドプレミアで5月2日(木)(現地時間)の17時45分から盛大に行われ、キャストと監督ら豪華な顔ぶれが勢揃いした。
 
 会場は、ロンドンの映画街中心地、レスタースクエア。広場を取り囲む劇場や最寄の地下鉄はすべて『スター・トレック』一色に、ロンドンの街は『スタトレ』でジャックされた。シルバーのスターフリートマークの大きなオブジェの間から、長さ250m、幅4mの巨大なホワイトカーペットが上映されるエンパイアシアターまで敷き詰められた。ホワイトカーペットには世界各国からスチルカメラ200台、ムービーカメラ100台が取材に駆けつけ、キャストと監督の豪華な顔ぶれを一目見ようと約4000人の熱狂的なファンが押し寄せ、会場の熱気が高まる中、J.J.エイブラムス監督、主演のクリス・パイン、ベネディクト・カンバーバッチ、ザッカリー・クイント、ゾーイ・サルダナ、サイモン・ペッグ、アリス・イヴ、カール・アーバンと製作陣が次々と到着すると、会場のボルテージは最高潮に達した。
 キャスト、監督らは万雷の拍手に迎えられながら、朝から待ちわびていたファンに一人一人に丁寧にサインや握手に応えホワイトカーペットの終点に集まると、劇中にも登場する”エンタープライズ号”の内部をリアルに再現させたセットに勢揃いし、にこやかにフォトセッションを行った。

 J.J.エイブラムス監督は「それまでの作品を観ていなくても楽しめる作品を作るということ、そして続編であると感じつつも、独立した作品であると思ってもらうのは、我々にとって重要なことだった。我々のとってのゴールは、エモーショナルで、ロマンチックで、楽しい映画を目指し、家族として一致団結すればどんな邪悪な相手でも倒すことができるということを描くこと。すばらしいキャストと一緒に仕事ができて光栄だった。」と「スタトレ」チームを絶賛。向こう見ずな熱血漢で、仲間を守りながら真のキャプテンへと成長を遂げたジェームズ・カークを演じた主演クリス・パインは役柄について「今作では自分は完璧ではなく、弱い面も持っていることを自覚する。もう子供ではなく、リーダーなのだと気がつく。」
 
 一方、冷酷な悪役ジョン・ハリソン役として初めてアクション映画にも挑戦し、日本でも人気沸騰中のベネディクト・カンバーバッチは「(日本語で)こんにちは!(アクション映画は)今回が初めて。スリル満点で最高に楽しかったし、スタントシーン、ファイトシーンのため、トレーニングし、筋肉をつけたりしたんだけれど、それもみな楽しかった。困難なことでさえ、一緒に仕事をした人たちのおかげで、簡単だったよ。」とコメント。冷静沈着でキャプテン・カークの相棒として、本作では新たな一面も見せるスポック役ザッカリー・クイントも「初めて感情を表す様になり、自分自身の弱さをさらけ出すのを許す。愛する人々を救うべく、成さねばならないことをするため、己の弱さを見せることになる。」 そのスポックの恋人で、愛の試練に立たされるウフーラ役、ゾーイ・サルダナは「スポックとの愛は進化していて、今回もまたそれを演じられるのは嬉しい。オリジナルのシリーズから歴史があって、素晴らしいテーマを持った『スター・トレック』の一員になれて本当に光栄」とそれぞれ、本作のストーリーさながらにチームワークの良さをうかがわせた。

 本作が終映すると、スタンディングオベーションが起こり、最後まで拍手が鳴りやまなかった。観客は「J.J.エイブラムスは天才だ。」女性客に泣いている様子も見られ、絶賛の嵐だった。
 
 前作は全世界で3億8千5百万ドルの超大ヒット、本作は来週5月9日(水)からヨーロッパ各国を皮切りに、アメリカでは5月17日(金)から公開。ますます『スター・トレック イントゥ・ダークネス』から目が離せない。日本公開は、夏休み8月23日(金)より全国超拡大ロードショー。