本日、テアトル新宿にて映画『みなさん、さようなら』の初日舞台挨拶が行われました。本作は、「団地で一生生きていく」と決めた少年悟の20年間を描いた、笑いの中に人間のおかしさ、やさしさ、毒を絶妙に盛り込み、誰も見たことのない異色の傑作青春映画です。

【ご登壇者】濱田岳さん、倉科カナさん、永山絢斗さん、波瑠さん、大塚寧々さん、中村義洋監督

12歳から30歳迄を演じた濱田岳さんについて、母親役を演じた大塚寧々さんは「12歳から30歳迄を演じることをできる彼は、本当に素晴らしいと思います」と大絶賛。一方、濱田さんは一人で18年間演じることに悩んでいたようで、「12歳って中学生の役ですけど、少し前までランドセルを背負ってた訳で・・・僕が12歳に見えるかというと見えない訳ですし、(どう演じようか)本当に悩んでて・・・」と心情を吐露。すると中村義洋監督と大塚さんの両者から「大丈夫!見える、見える!」と同時に突っ込みが入り、これには濱田さんも複雑そうに「あ、ではこの話は終了で・・・」とうろたえると、会場は笑いにつつまれた。

また、主人公・悟の親友・薗田を演じた永山絢斗さんは登場直後とても低いテンションで挨拶すると、中村監督は「絢斗君のテンションの低さを見ると、6年前の瑛太君を思い出します。やはり兄弟ですね。」とコメントすると、永山さんは苦笑い。また、今回オカマ風のナヨナヨした男の子という役柄を演じた永山さんは「こういう役は初めてやりましたね。僕の体に一つ、はんこが押されました。有難うございました監督」とニヤリ。

ヒロイン役を演じた倉科カナさんは役柄について「母性本能が強い役立ったので、こんなに私も母性本能強かったんだあって。岳くん見てても可愛く感じられたり、母性本能に目覚めました」と自身の新たな一面について語りました。

さらに悟の幼馴染を演じた波瑠さんは撮影現場のエピソードについて尋ねられると、「(濱田さんが)目にお化粧してらして(笑)私は幼く見せるために、あえてすっぴんで化粧をしなかったんです。でも、ちらっと見たらアイラインを濱田さんが引いてらっしゃって(笑)」と撮影時の様子をあかした。すると濱田さんは「今の説明だけ聞くと、僕が勝手にアイラインを入れたみたいになってますけど・・・(笑)メイクさんの工夫で幼く見せるために入れたんですよ」と必死に弁解する一幕も。

最後に濱田さんは「本当に早く見てもらいたくてソワソワしてました。楽しんで帰っていただけたら嬉しいです。」と映画をアピール。中村監督も「17年間という時の流れを撮るのは初めてだったのですが、スタッフとキャストのみなさんに支えられて出来上がりました。気に入った方だけで良いので広めてください(笑)」と挨拶をして舞台挨拶を締めくくり、大きな歓声と拍手のなか初日舞台挨拶は幕を閉じました。