この度、12月21日(金)より全国公開となります映画『レ・ミゼラブル』の公開に先駆け、キャストのヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライド、アカデミー賞監督のトム・フーパー、プロデューサーのキャメロン・マッキントッシュを迎えてスペシャルイベントを実施いたしました。

本作は初演以来、世界43カ国、21ヶ国語で上演され、各国の劇場観客動員数記録を塗り替えるとともに、27年間という驚異的ロングランと6千万人を超える動員数を達成した、伝説の大ヒット舞台ミュージカルの映画化です。

映画の公開を記念し、来日キャストらが観客2500人に向けて大規模な公開会見を実施したほか日本版舞台キャストが総勢約60名集結し、圧巻の歌唱を披露。

さらにイベントの最後には来日ゲストに対して、会場のお客さん全員が映画のメイン曲のひとつでもある、明日への希望を歌う名曲“民衆の歌”を合唱し、会場が一つとなりました。

最後は歌プレゼントのお返しサプライズとして、客席側の中通路を通ってファンサービスをしながら5人が退場!
2500人の観客と200にもおよぶマスコミが集まった会場の熱気は最高潮に達しました。

【イベント概要】
イベント実施日:11月28日(水)
場所:東京国際フォーラム ホールA(東京都千代田区)
登壇者:ヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライド、
トム・フーパー監督、キャメロン・マッキントッシュ(プロデューサー)、
日本版「レ・ミゼラブル」舞台キャスト

【イベント内容】
◆日本版舞台キャスト・奏者による演奏・歌唱
1. AT THE END OF THE DAY (w/chorus)
2. STARS (Solo/川口竜也【ジャベール役】)
3. ON MY OWN (Solo/昆夏美【エポニーヌ役】)
4. ONE DAY MORE (w/chorus)
◆舞台評論家・萩尾瞳さんによる作品解説
◆予告編・フューチャレット映像上映
◆来日ゲスト登壇・挨拶
【ヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ、アマンダ・セイフライド、トム・フーパー監督、キャメロン・マッキントッシュ(プロデューサー)】
◆日本版舞台キャストによる花束贈呈
【森公美子→キャメロン、山崎育三郎→アマンダ、知念里奈→ヒュー、山口祐一郎→アン、平野綾→監督】
◆特別映像の上映
・ジャン・バルジャン役/ヒューのダイジェスト映像
・ファンテーヌ役/アンのダイジェスト映像
・コゼット役/アマンダのダイジェスト映像
・スペシャルダイジェスト映像
◆マスコミからの質疑応答
◆観客2500人全員で“民衆の歌”を歌唱。そして手にしている歌詞カードで
会場をトリコロールカラーに染めました。
◆サプライズで、客席側の中通路を通って来日ゲストが退場!

◆舞台挨拶内容

MC:一言ずつご挨拶をお願いします。

トム・フーパー監督:みなさん、こんばんは。
この場にいられて本当にうれしいです。実はこの映画の完成は先週の木曜日でした。
最初にこの作品を携えて訪れた国が日本で大変うれしく思っております。

アン・ハサウェイ:日本のみなさんに温かい歓迎を受け、本当にうれしい気持ちでいっぱいです。
大変素敵なパフォーマンスを見せてくれた日本版舞台キャストのみなさんも本当にありがとう!

ヒュー・ジャックマン:アリガトウ!コンバンハ!ワタシはニホンにこれてホントウにウレシイです(ここまで日本語)。日本は本当に大好きです!
何度も日本を訪れていますが、この映画を携えての来日は特別なものです。
この映画を可能にしてくれたトム・フーパー監督、キャメロン・マッキントッシュ、そしてこの会場に足を運んでくれたみなさま、ありがとう!
日本舞台版キャストも素晴らしい!(日本語で)アリガトウゴザイマシタ!

アマンダ・セイフライド:(ヒューみたいに)日本語が話せません(笑)。
人生でいちばんエキサイティングな瞬間を迎えています!素晴らしいキャスト・スタッフとともにこの傑作をお披露目、PRできるからです。夢を叶えてくれたここにいるメンバーにも感謝の気持ちでいっぱいです!
クールな日本にも来られて本当にうれしいです。

キャメロン・マッキントッシュ:この中で一人だけ歳とっています(笑)。
25年前の舞台初演から今まで長きに渡って、
この作品が日本でこんなに受け入れてもらえるとは夢にも思っていませんでした!
さらにこの映画をたずさえてこの場にたてるなんて、プロデューサー冥利に尽きます。

・ジャン・バルジャン役/ヒューのダイジェスト映像“Valjean’s Soliloquy”

ヒュー:文学的にも舞台としても優れている作品に参加することができて監督、キャメロン、そしてヴィクトル・ユゴーなど、すべての方に感謝をしています。
私は実際、撮影現場に現れるだけで、監督がすべてのキャストを生かしてくれました。
今の映像は自分で観るには辛いものがあるのですが、撮影したあとにこのシーンを観た私の妻が、私だと気づいてくれないぐらいでした(笑)。私にとってジャン・バルジャンという役は本当にまれな役だと思っています。マッキントッシュが27年かけて映画化してくださったことに感謝しています。
なぜなら、この作品が生まれたとき、私はまだ3歳だった…いや、サバ読みすぎましたね(笑)。
実際は18歳ぐらいでした。

・ファンテーヌ役/アンのダイジェスト映像“End of the Day”

アン:最初の映像、ヒューの素晴らしさに目が行ってしまって…。
今の映像では工場で働いている女性がたくさん出てきていましたがとても素晴らしく、ファンテーヌをいちばん追い出そうとしている女性はロンドンのウエストエンドで大変有名な舞台女優さんでいらっしゃいます。
この中に参加できたことは、本当に信じがたい思いです!
ファンテーヌは本当に辛い、惨めな目にあいます。
ファンテーヌの痛みというのも娘コゼットのために強いられるものであってそこに演じる苦労はありました。楽しかったという言葉は演じていて合わないけれど、毎日ヒューという素晴らしい俳優と共演できて現場はとても楽しいものでした。

・コゼット役/アマンダのダイジェスト映像“A Heart Full of Love”

アマンダ:この映像を観ながら、撮影がどんなに楽しかったか、その思い出ばかりが頭に浮かんできます。
ここにいる監督、マッキントッシュに心より感謝しています。
このミュージカルは11歳のときから大好きで大ファンで、自分が演じることは本当に夢でした。
最初に撮影したのがアンと唯一いっしょに撮ったシーンで、そこで彼女が優しさを表現してくれてアン演じるファンテーヌから生まれた、私が演じるコゼットという女の子がどういう子なのかを示してくれたと思います。そういう意味で、本当にやりやすいスタートでした。

・スペシャルダイジェスト映像“One Day More”

監督:キャメロンやキャストたちといっしょにここに座っていられることを本当にエキサイティングに思っています!私の旅は、本当に長い旅でした。
先週の木曜日にやっとこの映画が完成しまして、みなさんにこうして観ていただくことができました。すべてライブで歌っているのですが、この「ライブで歌をやりたい!」という夢を叶えてくれたのが、今ここにいるキャストのみなさんです。
舞台体験そのままに歌で演じることを、しかもクローズアップでできる素晴らしい才能を持ったキャストがいなければ実現しなかったことです。この高いレベルだからこそ、みなさんを素晴らしい旅に連れ出せるのだと信じています。

マッキントッシュ:25年前にブロードウェイ初演があり、その2ヶ月後に東京でも初上演いたしました。
実はそのときに映画化のプランがありました。しかし、私が信じているのは「運命」というものが最高のプロデューサーだということです。当時は作ってはいけない時期だったんだと思います。
というのも、25年前にはまだ生まれていなかったキャストもいますし、トム・フーパー監督もまだ中学生ぐらいでした。今が作られるべき時だったんですね。このパーフェクトなキャストが観られるのも今だからこそなんです!
私、これがはじめての映画なので、「グリーンライト」という言葉を学びました。
「ゴーサインが出る」という意味なんですが、25年前にこれが出ていても素晴らしいキャストが揃わなかったと思うんですね。
40年間、ミュージカル界に身を置いておりますが、最高に誇れる映画ができました。
ここにいるキャストも、他のアンサンブルもそうですが、ほとんどがミュージカルの経験があり、トムが描いたビジョンを反映し、すばらしい映画作品に作りあげてくれました。
18ヶ月前、監督とNYでミーティングをしたとき、私は3分の1はセリフで3分の2は歌という構成の映画ができると思っていたんですが、監督はミュージカルの台本を持ち出してきてそれを一旦バラバラにして、そして再構築しましょうと言ってくれました。ほとんど歌のままの形に、彼の提案でなったわけです!
これは奇跡のようなことで私は本当にこの映画を誇りに思っています。
このように、トムというすばらしい人と出会えたことも私の人生の中でもっともハイライトなことになりました。
ここにいるみなさんもそうですが、『レ・ミゼラブル』を支えてくださった世界中のファンがいてくださったからこそこの映画が出来ました。本当にありがとう!