昨年、10万人を動員した「したまちコメディ映画祭in台東」(略称したコメ)。今年は9月14日(金)〜9月17(月・祝)に「第5回したまちコメディ映画祭in台東」の開催が決定いたしました。「したコメ」は浅草、上野という東京随一の下町(したまち)の魅力をコメディ映画を通じて存分に味わっていただく、いとうせいこう総合プロデュースのコメディ映画祭です。

 今年で4回目になりますしたコメでの「映画秘宝まつり」。今年は一風変わったホラーコメディ作品を引っ提げてやってきました。上映後には町山智浩が一昨年の秘宝まつりで上映された『キック・アス』のタイツにジェイソンマスク姿で登場し、本作への質問を受け付けました。観客には水道橋博士によるシリアルナンバー入りの「町山智浩の見方がわかる年表」が配られ、映画秘宝でおなじみのライター・ギンティ小林と共に、町山智浩のディープな過去をファンの皆さんと振り返りました。

●実施日時:9月16日(日) 14:00〜
●場所:浅草公会堂
●登壇:町山智浩(50)、水道橋博士(50)、ギンティ小林(41)

■町山:
50歳でまさかこんなに仮装するとは思わなかったよ。(『キャビン・イン・ザ・ウッズ(原題)』は)ホラーなのかコメディなのかよくわからない映画ですね。ホラー映画ファンだったらすごく喜べる。ヘルレイザーいたでしょ?あと水を飲みに行った湖は『13日の金曜日』のクリスタルレイクですよね。これは怪獣とかいっぱい飼っているセンターがあって、世界中すべてのホラー現象とか超常現象とかをこのセンターが統括していたっていう話なんです!ここが妖怪を派遣していたという、デリヘルみたいな…実際デリヘルと呼ぶとたまに妖怪みたいな方が来たりしますけど(笑)ジェイソンが来たらフレディのが良いなって。チェンジはできないですけど。

この映画は『アベンジャーズ』よりだいぶ前に制作されたんですが、なかなか公開の見込みが立たなくて、主演のクリス・ヘムズワーズの人気が出てきたから公開されることになりました。ハリウッドでは好評価でしたが興行はあんまりうまくいかなくて。でも日本でも公開も決まりましたし、映画秘宝読者は楽しめる作品です!

■水道橋:
事前情報が全くなくて、なぜ町山さんがこの映画を選んだのか意図がわからなかったですね。不思議な映画ですよ。この作品はタイトルそのものが『死霊のはらわた』ですよね。魔同書があって、地下室があって、封印を解き放つという。ストーリーを読みとるまでなかなか時間がかかりました。本当に最後まで細かいんですよね。スタッフも言ってましたけど『アベンジャーズ』の裏版みたいなもんですよね!映画秘宝読者ならば楽しめる作品だと思います。最後なんて特に何度でも見返せますよね。ちょっとストーリーが『トゥルーマンショー』みたいです。

毎回町山さんとトークするときに揉めるので、僕は年表を作っています。誰にも頼まれてはいないんですが、自分の仕事が終わってずっとこれをやってたので、子どもと1週間喋ってなかったです(笑)