日本サッカーの活躍が注目されたオリンピックの興奮さめやらぬ中、ドイツ・サッカーの起源を題材にした感動作、『コッホ先生と僕らの革命』が9月15日(土)全国ロードショーと、いよいよ公開も迫ってまいりました!本作は、ドイツ・サッカーの父として今なお語り継がれている人物〈コンラート・コッホ〉の実話を描いた感動作。2012年、オリンピックイヤーに、サッカー強豪国ドイツの知られざる真実を通じ、夢や希望、そして信念を貫く大切さを教えてくれる、感動の実話です。今、日本でも話題になっている、学校教育やいじめの問題。本作でも生徒間に、近い題材が出てまいりますが、先生がサッカーを教えることによって、チームプレイとフェアプレイの大切さを生徒に伝えようとする姿は、現代の社会問題にも通じる部分があるのではないでしょうか。

本作の公開を記念して、東京都内のジュニアサッカーチームの選手とその親50名を招待し、トークイベント付き試写会を行いました。トークには、なでしこJAPAN澤穂希選手が所属していた府中にあるジュニアサッカーチーム府ロクサッカークラブで監督をつとめ、澤さんの恩師、また育ての親とも言える大高富太郎さん(68歳)が登壇。ロンドンオリンピックで活躍した澤選手についての秘話、また知られざる話などを披露しました。

■日程9月1日(土)      
■場所: シネマート六本木  
■出演: 大高富太郎さん(68歳)(なでしこJAPAN澤穂希選手の恩師、府ロクサッカークラブ顧問)
ジュニアサッカーチーム フェリーチェ・モンド所属(東京都港区)のジュニアサッカー選手とその親、約50人が映画を鑑賞

【登壇コメント】
Q:まずコッホ先生と僕らの革命をご覧になった率直な感想を教えてください。
→本当に素直に楽しめる映画でした、また私も教師をやっていたのでこの時代の先生の偉さを感じましたね。サッカーを通して、チームプレイ、フェアプレイの大切さを教え、また希望を持つことの大切さに繋がっていくストーリーがとても良かったです。

Q:本作の中では仲間の間でイジメの描写があるのですが、チームの中でいじめがあった場合どのように対処しますか、またイジメが起きないようにする為の方法などありましたら教えてください。
→イジメというのは、はっきりこれがイジメというのは分らないものですよね。チーム内でイジメが起きないようにするには、仲良くプレイができる環境作りが大切です、それはサッカーの練習、試合の場以外のオフの時間に子供たちと遊んで、子どもたちにとって近しい存在でいることが大事だと思います。

Q:去年のワールドカップ、先月のオリンピックで大活躍された澤穂希選手のコーチをされていらっしゃったと言うことですが、子どものころの澤選手について教えてください。
→私が担当していたのは、4年生から6年生の3年間でした。小学校2年生の時から個人技術を伸ばすコーチの元でしっかり技術を身につけようと、人一倍いつも頑張っている子でした。

Q:子供のころの澤選手をみて「この子は将来プロになるな!」と思ったエピソードなどあれば教えてください。
→当時、女の子がサッカーチームに入っているのは珍しかったのですが、彼女は男の子に物おじせず積極的にプレイをする子でした。そういったところ現在の試合でも垣間見れますよね。彼女の力を大きく伸ばしたのは他チームとの対外試合だと思います。彼女は当たりの厳しいラフプレイすれすれのプレイにも負けず多くの対外試合を経験していました。6年生になる頃には、技術もずば抜けていたので将来日の丸をつけて戦うサッカー選手になるだろうなと確信しました。

Q:澤選手はロンドンオリンピックが最後のオリンピックという報道もありましたが、今後サッカー以外で澤選手にどう活躍してほしいですか。
→彼女は昔から「夢は叶う」と強く信じている子でした、実際なでしこジャパンで素晴らしい活躍をし夢を叶えましたね。彼女ならサッカー以外の夢を見つけて、その夢を必ず叶えてくれると思います。

Q:本日、サッカーをしている少年、少女達がたくさん集まってくれているので、彼らに向けてサッカーがうまくなるコツ
等あれば教えてください。
→やはりいちに練習ですよね(笑)みんながやらないことをやる、秘密の特訓が大切です。今、プロで活躍している中村健剛選手は子供の頃からドリブル技、スピードが速かった、たくさん練習していましたよ。皆さんもたくさん練習して自分にあった独自のプレイを見つけられるように頑張ってください。

Q:またサッカー少年のお子さんを持つ親御さん達に向けてアドバイスがあれば教えてください。
まず、クラブチームの指導者と保護者の交流が大事、なるべくコミュニケーションをとって指導者の考え方を理解することです。また、クラブに入れたら指導に関してはコーチにすべて任せる事、子供達もきちんと指導を聞くようになって伸びていくと思います。

Q:保護者からの質問→テレビで見ている澤選手は試合の時とうってかわって気さくなイメージですが実際の澤選手はどういう方ですか。
→先ほども言いましたが当時女の子がクラブにいるのは珍しかったのですが、彼女は男の子ばかりの間でも全く遠慮がなく、とても仲良くしていました、誰とでも仲良くできる子でしたね。現在も神戸から実家に帰省した際は、当時のサッカーチームのメンバーと集まって飲んだりしているみたいです。私は、澤選手のお母様と交流がありますが、澤選手のおっかけをされているほどなので、本当に娘の活躍をいつも喜んでいますよ。

Q:最後に今日いらっしゃっている子供達、親御さんに向けてメッセージをお願いいたします。
→澤選手も小さい頃からとても大きな夢を持っていました、皆さんも夢を持つことが大事です。将来、こういうところでプレイしてみたい、こういうサッカーをやりたいという風に。ぜひ夢を持って頑張ってください!