8月28日(火)、なかのZEROホールにて、9月14日(金)より開催される、“したまちコメディ映画祭in台東”のカウントダウンイベントとして、9月7日(金)より公開の「ディクテーター 身元不明でニューヨーク」の特別試写会が開催され、いとうせいこう氏が登壇。トークショーを行いました。

したまちコメディ映画祭は、国や規模に関わらず、最高に笑える映画をいち早く取り上げ、これまでも「ハングオーバー」、「キックアス」、「宇宙人ポール」など、日本でも異例の大ヒットを記録したコメディ映画の火付け役となっています。

本作を一足先に鑑賞し、“したまちコメディ映画祭”での上映を熱望したといういとう氏は、
「この映画と一緒に組んで、このような大きな試写会が開催できて光栄です。サシャ・バロン・コーエンは素晴らしいコメディアンです。活動家と言ってもいいぐらい。日本でもサシャを盛り上げていきたいですね」とまずは挨拶。

また、そのサシャについて、
「今までの「ボラット」や「ブルーノ」などのドキュメンタリー作品では、よくこの役者は死ななかったな、と思うほどたくさんの人を怒らせてきた、本当に勇気のあるコメディアンです。命がけで笑いをやり、政治問題を取り上げる。今回はフィクションではありますが、中に政治問題や民族問題が随所に入っています。そういう点で、やはりチャップリンを思い出しますね。独裁者。チャップリンも相当な皮肉屋でしたが 、21世紀のチャップリンはこうやって出てくるんだな、と思いました。映画のクライマックスの演説シーンは、まさにチャップリンのラストを彷彿とさせますよ!」と絶賛。
「ここで笑っていいのかな?とか思ったりせず、とりあえず笑っちゃえばいいんじゃないかな、その後にいろいろ考えればいいと思います。」と、映画を観賞するうえでのポイントを語りました。

最後に、本作「ディクテーター 身元不明でニューヨーク」の主役、ワディヤ共和国のアラジーン将軍よりコメントが届いており、いとう氏より発表されました。

まずは、映画祭の開催を祝福しよう。
今回の映画祭では、我がワディヤ共和国の映画も何本が上映する予定になっていると思う。我が国の映画には、「アラジーン・ジョーンズ」、「ユー・ガット・メール爆弾」、「プライベート・ライアンを打ち首に」など、私自身が主演した名作が多数ある。こうした作品で私の名演技に贈られたワディヤ・オスカー像は78を超える。
「最優秀セックス・シーン賞」、「最もリアルな拷問シーン賞」、そして「最もユダヤ的でない男優賞」などが、私が獲得した賞だ。
存分に楽しむがよい。笑わないヤツは死刑!!

そして、メダルラッシュに沸いたロンドンオリンピックになぞらえ、笑いの金メダルがアラジーン将軍に贈られました。