台湾映画界の常識を破る、台湾初のアクションエンタテインメント作『ハーバー・クライシス<湾岸危機>Black & White Episode1』。(9月8日公開) 大都市ハーバー・シティを舞台に、型破りな熱血刑事と人情に篤いお調子者のチンピラがコンビを組んで、巨大な陰謀に立ち向かっていく。そんな手に汗握る展開が繰り広げられる本作のジャパンプレミアに、台湾から主演のマーク・チャオさん、ツァイ・ユエシュン監督、DEAN FUJIOKAさんが、日本からは吹替えを担当した寺脇康文さんが登壇、熱いトークが繰り広げられました!

満員の観客からの熱い拍手で迎えられたマーク・チャオさんは、「皆さんこんばんは、マーク・チャオです。よろしくお願いします」と日本語で挨拶。台湾のみならず日本アジア各国で大人気俳優の登場に歓声も上がり、撮影中のエピソードとしてアクションシーンをスタントなしで演じたことをあげ、「僕は監督と本当に仲良くて、そのせいかアクションに関しても、事前に監督からスタント必要ですか?と聞かれたことは一度もなく(苦笑)どの場面も大変でした。特に、3階建くらいの高い橋から飛び降りてその下を走るトラックに飛び乗るというシーンがあり、ここだけでも19テイクも撮影し、さすがに足がフラフラなのですが、と監督に問うと、疲れたの?と監督から返されたり…監督ありがとうございました!」と仲の良さがわかる一幕も。

日本人でありながらアジアで大活躍、劇中でも北京語、英語を話すDEAN FUJIOKAさんは「日本にプレミアで戻ってこれて光栄です」と話し、今回日本語吹き替え版でも自分の役に挑戦したこともあり「初めての声優のお仕事で、まさか自分の声に吹き替えをすることになるとは思いませんでした!大変でした」と語りました。

またドラマに続き映画も手掛けたツァイ監督は「実はドラマ企画の時点で映画化も視野にいれていたのですが、このように形になって良かった。現場ではマークは(愚痴も言わず)どんな要求にも応じてくれ、7階建のビルから飛び降りるシーンも。おかげでとてもリアリティと迫力ある映像になりました。DEANさんも中国語含め真面目に取り組んでくれて素晴らしかった。皆さん、映画をどうぞ楽しんでください」と話し、観客から大きな拍手を受けていました。

そしてスペシャルゲストとして、マーク演じるウー・インションの相棒「シュー・ダーフー」の声を吹き替えた寺脇康文さんが登場すると「日本の皆さんこんばんは、寺脇です、日本語はこれ以上わかりません」と片言で挨拶し場内は大爆笑に!「マークの演じた役でオファーかと思っていたのに、さすがに年齢が無理だった。僕の演じたダーフーは、悲鳴をあげているシーンが多くて」とさらに笑いをとった後に実際に「ひやあ〜」と演じはじめ、壇上のマークと監督、DEANも大笑い。実は台湾でも寺脇さん主演のドラマ「相棒」は大ヒットをしており、「やはり寺脇さんは重鎮だ」とマークが賛辞をおくると、寺脇さんも少し照れ笑い。「役者として、この映画に声の出演だけだったのが、とにかく悔しいんですよ!!すべてのシーンがクライマックス、まさにジェットコースタームービー、それだけでなく根底にある人間ドラマも素晴らしくて笑いもあり、涙もあり、見終わって元気になる映画です!」とべた褒め。熱く語る寺脇さんにマークさんと監督、DEANさんも嬉しそうにうなずいていました。最後にはファンの声援をうけて客席を背景に全員で記念撮影。熱いジャパンプレミアとなりました。