映画『ゴッド・ブレス・アメリカ』の公開を記念致しまして、8 月2 日(木)に、吉田豪さん(プロ書評家)と辛酸なめ子さん(コラムニスト)によるスペシャルトークショーを開催致しましたので、ご報告させて頂きます。お二人のイライラ体験談から芸能界の裏事情まで、貴重なトーク満載の大盛り上がりのイベントとなりました。

■日時:8月2日(木)
■場所:シネマライズ
■登壇者:吉田豪(プロ書評家)、辛酸なめ子(コラムニスト)

7 月28 日(金)よりシネマライズ他にて公開中の、ピュアでプラトニックなバイオレンス・ロードムービー『ゴッド・ブレス・アメリカ』。その公開を記念致しまして、8 月2 日(木)に、吉田豪さんと辛酸なめ子さんによるスペシャルなトークショーを開催致しました。
芸能通なお二人ならではの超ブラックなユーモア満載のトークに、会場は大盛り上がりのイベントとなりました!

吉田豪(以下、吉田):
日本は銃社会じゃなくて良かったですね。その代わりがネット社会なんでしょうね。主人公の中年は本当にただのダメな人だったのがいいですね。普通だったらもうちょっと感情移入させますよ。

辛酸なめ子(以下、辛酸):
あのぐらいのほうがアメリカ人は感情移入できるんですかね。あと、女子高生が、銃を撃つ時とか気合が入るとアゴが伸びてくるのが気になりました。リース・ウィザースプーンやジュリア・ロバーツに続き、アゴが長い女優が一定した人気を得ているといった系譜に繋がっていくのかなあと。やっぱりアメリカは銃社会であると同時にアゴ社会なんだなって。吉田さん、他には?

吉田:
ハイタッチする人を殺したいというのはすごい分かるっていうか(笑)。僕は前に大物ヒップホップアーティストに取材したとき断りきれず、生涯初ハイタッチをしてしまいましたけど。ハイタッチできます?

辛酸:
私は吉田さんよりもノリに流されやすいんで、結構ボウリングとかでやっちゃってたかも。私、数年前に牛肉を食べなくなってから前にも増して怒りの感情がなくなったみたいで。前に映画館で隣の人がずっとポップコーンを食べ続けていてイライラしましたけど…

吉田:
それ悪くないですよね(笑)。僕は最近出たテレビ番組の演出方法がすごく辛くて、これに出続けたら鬱になるって思いましたね。銃社会だったらやばかったですよ(笑)。

辛酸:
それにしても、おじさんが少女と一緒に人を殺しまくるって映画がどんどんはやるっていうのは、アメリカが今随分大変なんだなって思って。それはちょっと、アメリカ文化とか青春映画とか好きな身としては心配です。