歌手、タレント、俳優など様々な分野で活躍する国民的スター・モト冬樹の生誕60周年を記念した映画『こっぴどい猫』のトークショーが7月27日、赤坂サカスのイベント会場<夏サカス2012 笑顔の扉>にて行われました。登壇したのはモト冬樹と監督の今泉力哉。

生誕60周年記念作を今泉監督に託したモト冬樹は「監督の過去の作品を観ると、まるでドキュメンタリーかと思うほどリアル。すごい才能だと思った。その世界観の中に俺を入れてほしかった」と称賛すると、今泉監督も「モト冬樹が出てれば何をやってもいいと言われたが、テレビでよく知ってる方だし、プレッシャーがあって脚本が全く書けなかった。そこで一度お酒をご一緒させてもらい、“失敗してもまたやればいいんだから”と声をかけてもらった。それで気持ちが楽になり、一気に書けるようになりました」と裏話を披露しつつ、「派手なイメージがあったが、淡々とした芝居をお願いすると声がすごくよく、とても素晴らしかった」と俳優・モト冬樹を絶賛。それに応えてモトも「俺にオファーくるのはハゲでおちゃらけた上司とかそんなのばかりで、淡々とシリアスな芝居をするような役はほとんどない。こんなの観たことないと面白がってもらえれば」と見どころをアピール。さらに「衝撃のキスシーンもある。ほとんどの人には興味ないって言われるだろうけど、俺にとってはかなり衝撃だった。まあ沢尻(エリカ)が脱ぐのと比べちゃったら、どうでもいいって言われそう。でも観てもらったら絶対気に入るはず」と笑わせつつも、作品の出来に胸を張った。
またMC(アナウンサー・竹山まゆみさん)に「モトさんのカッコよさが全面に出てた映画だった」と褒められると、「まいったなあ・・・おいくつですか?」と嬉しそうに迫る場面も。「ガーンと大ヒットしなくても、これからずっと残っていくような、個人的にも大好きな映画になった。ぜひ観に来てください」と最後にモトが締めた。

映画『こっぴどい猫』は、妻に先立たれ子供は独立、今は一切小説を書いておらず悠々自適に生活する作家が、ひょんなことから娘ほども歳の離れた女性と出会ったことから巻き起こる悲喜劇。