椎名誠ワールド全開と評された小説「ぱいかじ南海作戦」が、主演の阿部サダヲを筆頭に、永山絢斗、貫地谷しほり、佐々木希ら今もっとも熱い俳優陣を迎え、本日7月14日(土)より新宿バルト9他にて公開となりました。
公開を記念いたしまして、主演の阿部サダヲ、そして永山絢斗、貫地谷しほり、佐々木希の豪華キャスト陣と、新星・細川徹監督が登壇し、舞台挨拶を行いました。満席となった会場にてファンと登壇者により更なる大ヒットを願いました。

【日時】 7月14日(土) 11:20〜11:45 (25分間/本編上映後)
【会場】 新宿バルト9 13F スクリーン9 (新宿区新宿3-1-26新宿三丁目イーストビル13F)
【登壇者】 阿部サダヲ(42)、永山絢斗(23)、貫地谷しほり(26)、佐々木希(24)、細川徹監督(40)

MC:皆さんに一言ずつご挨拶をいただきましょう。まずは阿部サダヲさんお願いします。
阿部:昨日の夜は雨がすごかったので心配していたのですが、晴れて良かったです。約2時間、ほぼ僕が出ていたので、もう皆さんお腹いっぱいだと思いますがよろしくお願いします(笑)
永山:晴れて良かったです。今日はよろしくお願いします。
貫地谷:今日はありがとうございます。よろしくお願いします。
佐々木:今日は少しの時間ですが、よろしくお願いします。
監督:今の上映を皆さんと一緒に観ていたのですが、笑い声とか聞こえてきて…、良いものですね〜。

MC:阿部さん、今まで色々な作品にご出演されていますが、この『ぱいかじ南海作戦』が他の作品の現場と違っている点などはありましたか?
阿部:監督の人柄もあるのですが、スタッフさん含めて、非常にアットーホームな現場でしたね。場所ものんびりしていましたし、タイトルにある”ぱいかじ”の通り、ふわ〜っとした感じで。同じヌード(沢尻エリカ)になるにしても、僕の場合は本当自然に脱げたなと思います(笑)。

MC:続いて、永山さんに質問です。オッコチ役を演じる上で、何か意識されたことはありますか?
永山:現場に入って2日目に魚の追い込み漁のシーンで、とても緊張していたいのですが、阿部さんに『もっと大きい声出せよー!誰も見てねーよ!』と言われて、演技のうえでもですが人として言われた感じがして印象に残っています。それも長回しの撮影だったので、全部撮られているんですけね(笑)
阿部:見ていてお客さんも分かったと思いますが、5〜6分ずっとカメラを回しっぱなしなので、だんだんおもしろくなってきて本気で笑っちゃうんですよね。笑うのをゴマかすために、海に潜ったりしました。永山君は顔がこんなに格好いいから、余計におもしろいんです。

MC:貫地谷さん、全編が西表島でのロケということですが、撮影当時のエピソードなど、何かございますでしょうか?
貫地谷:監督が現場の雰囲気を良くしてくれたので、天候に左右されて大変でしたがピリピリすることなく撮影をすることができました。あと、日差しが本当に強くて、しかも砂浜からの照り返しが強くて焼けちゃうんで、日焼け対策は大変でした。男性陣は黒く塗っているんですが、阿部さんが撮影後にパックをしているのが毎回おもしろかったです(笑)
阿部:いや、それは、ピエールさんとかとのシーンが後の撮影だったから、黒くなりすぎちゃいけなかったからです…。おじさんが美白しても誰も興味ないですよね(笑)

MC:佐々木さん、今回演じられたキミという女性は、貫地谷さん演じるアパと共に関西人という設定ですよね?関西弁を話す佐々木さんを初めて見たのですが、かなり大変でしたか?
佐々木:そうなんですよ。関西人という設定だったので今回は関西弁に挑戦しました。ちゃんと話せているかどうか心配なんですけど、スタッフさんにも大阪出身の方が多く、貫地谷さんと撮影中じゃない時も一緒に練習させてもらいました。

MC:細川監督、今回が映画監督デビューということですが、撮影中に心がけたことなどありましたら教えてください。
監督:撮影中に心がけたことは、椎名誠さんの原作が素晴らしいので、その良さを映像として表現することに集中しました。あとは、怒鳴らないようにしましたね。まぁ、普段も怒鳴りませんが(笑)。1日だけ、実際に椎名誠さんが現場にいらっしゃったんですけど、ホームレス4人組の家とか喜んでくれたのは嬉しかったです。ボートで現地の人の方言が強すぎて何を言っているのか阿部さんが理解できないシーンがとてもリアルでおもしろく、あと10分はこのシーンを見たいともおしゃっていましたね。それは長い(笑)。

MC:阿部さんに質問です。この作品は一歩踏み出せば人生は変えられる、そんなメッセージがあるかと思うのですが、阿部さんご自身、これは一歩踏み出したというご経験や、これから一歩踏み出してみたいことはありますか?
阿部:そうですね、やっぱり思い切って踏み出したのは、俳優になろうと決意したときですね。行き詰っていた時期もありましたが、今ではこんな主演もやらせていただいて嬉しい限りです。なんかね…、たくさん話題作(『ヘルタースケルター』『苦役列車』etc)もやっている中で(笑)

MC:今から何か踏み出したいことはありますか?
阿部:別に…(笑) (沢尻風に)

MC:永山さんに質問です。阿部さん演じる佐々木とかなり長い時間一緒にサバイバル生活を送りますよね。阿部さんとの共演はいかがでしたか?
永山:本当に楽しんじゃったかな…。笑いをコラえるのも大変でした。楽しい日々をありがとうございました。
阿部:永山君「ライン」が便利って教えてくれたよね。古いタイプのiPhoneを持っていたら女子たちに「トランシーバーですか?」って言われたんです。
貫地谷:それ以降、現場にiPhone持ってこなくなりましたよね?(笑)
監督:東京帰って、速攻買い換えていましたよね?阿部さん(笑)

MC:貫地谷さんに質問です。映画・ドラマなど数多くの作品に出演されてきたわけですが、今回初監督の細川さんとお仕事されてみて、いかがでしたか?
貫地谷:しっかりと指導してくださったので、迷うことなくできました。ただ、最初に自分がイメージしていたアパとは全く方向性が違いましたけどね(笑)

MC:佐々木さんに質問です。皆さんとても仲が良いという印象が伝わってきますが、撮影当時のエピソードなど、何かございますか?
佐々木:滞在中のホテルで、3日連続くらいで夜中の2〜3時にピンポンダッシュがあったんです。雷とか雨が本当にひどくてすごい怖かったんですよ…。ある日、ピンポンが鳴ってすぐドアの外を見たら、隣の永山君の部屋のドアがパタンてしまったので犯人が判明しましたよね(笑)。阿部さんと永山君でした。
阿部:1回目のあとに、お化けが出る〜みたいな話になったのが面白くって(笑)。僕も逃げ足が速いから、ピンポンダッシュして自分の部屋に逃げようとしたら、ドアが開かなくてガチャガチャしていたら貫地谷さんの部屋だったということもありましたね(笑)

MC:監督に質問です。ずばり、役者「阿部サダヲ」さんの魅力は?
監督:……。かわいい。なんだろぉ…、きゃわいい❤
阿部:もういいっすよ(笑)

MC:では、遂に初日を迎えこれからたくさんの方がこの作品をご覧になると思うのですが、皆様に向けて一言ずつお願いします。
阿部:お子さんや、家族と一緒に観られる映画です。あ!皆さんビール飲みたくなりませんでしたか?この夏、話題作もたくさんありますが、こういう『阿部ンジャーズ』もあるぞ!なんて(笑)
永山:今日から素敵な夏の始まりです。忘れられない夏になるでしょう。
貫地谷:とても楽しい舞台挨拶ができて嬉しいです。そして、素敵な幕あげになりました。
佐々木:本当にあったかくて、ほっこりできる作品になっていると思います。家族、カップル、友達、誰と観ても楽しめる作品だと思いますので、たくさんの方に伝えて欲しいです。
監督:『ヘルタースケルター』に対抗して、阿部さんのヌード!『苦役列車』に対抗して、森山未来に少し似ていると言われる僕が監督しました(笑)。多くの方に楽しんでいただきたいです!