この度、7月14日(土)よりシネスイッチ銀座にて『ぼくたちのムッシュ・ラザール』を公開する運びとなりました。
本作は、本年度アカデミー賞外国語映画賞にノミネートした他、世界各国の映画祭で話題を呼んだ学校の先生と生徒の交流を描いた感動作です。
本日、7月3日(火)、公開に先駆け、教育評論家の尾木直樹さん(通称:尾木ママ)を招いて、下記内容のトークイベントを行いました。

☆詳細☆
【日時】 7月3日(火曜日) 【トークショー時間】 19:00〜19:30 【囲み取材】19:40〜20:00
【場所】シネマート六本木 【ゲスト】 尾木直樹さん

尾木ママが現役教師、教師の卵に激を飛ばす。

第84回米アカデミー外国語映画賞にノミネートされたカナダ映画「ぼくたちのムッシュ・ラザール」の特別試写会が7月3日、都内の劇場で行われ、“尾木ママ”こと教育評論家の尾木直樹がゲスト登壇した。

カナダ・モントリオールの小学校を舞台に、担任教師の突然の死に動揺する生徒たちと、そこへやってきた代用教員との交流を描く人間ドラマ。学校で自殺した女教師の代理として雇われたアルジェリア系移民のラザール先生を通じて現代の教育現場が抱える問題を浮き彫りにしながら、自殺を目撃し、初めて人の死に触れた少年と少女の心の機微を繊細に描いている。

尾木は「ラザール先生は僕と同じスローガンを掲げ、僕とよく似ている。この映画は静かだけどわざとらしくなく、自然体で深い感動がある。こんな映画見たことがない」と映画を大絶賛した。
この作品は舞台がカナダだが、「子供と先生の関係は世界共通。教育に携わるすべての人に観てほしい」と加え、日本の教育現場について「学校で問題が起こるとすぐにカウンセラー頼み。先生と親が相互に子供たちのケアを行っていかなければならない。若者の自殺率も過去最高に達していて、理由は就職が決まらないことへの無力感と焦りが多い。若者が働く場所を確保できない国家に未来はない。日本の教育は残念ながらかなり遅れている」と危機感を募らせた。

イベントに来場していた現役教師、教師を目指す学生たちには「どんなに変な校長でも、どんなに変な教育委員会でも、どんなに親がおかしくても、子供が先生のことを好いていてくれれば、その先生を信用しない人はいない。目の前の子供が勝負なんです。」と激を飛ばした。

『ぼくたちのムッシュ・ラザール』は7月14日よりシネスイッチ銀座他全国順次公開。