この度、ビルマ民主化運動のリーダーであり、1991年にアジア女性としては初のノーベル平和賞を受賞し、4月1日のミャンマー議会補欠選挙で見事当選したアウンサンスーチーの半生を描いた物語「The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛」(7月21日公開/配給:角川映画)が全国公開する運びとなりました。
本日、アウンサンスーチーを演じたミシェル・ヨーがアンバサダーを務めるスイスの高級時計リシャールミルがサポートする「来日記念イベント」を開催し、ミシェル・ヨーと、リュック・ベッソン監督が記者会見を行いました。スペシャルゲストとして、スーチー氏同様“まっすぐな信念をもった、強く、美しい女性”の日本の代表ともいえるスーパーモデル冨永愛さんも登壇し、奇跡の3ショットが実現いたしました。

◆日時 6月28日(木) 18:30〜
◆場所 グランドハイアット 2Fバジルルーム
(〒106-0032 東京都港区六本木6-10-3)
◆登壇者 冨永愛(29)リュック・ベッソン監督(53)ミシェル・ヨー(49) 

MC:まずは本作のメガホンをとられました、リュック・ベッソン監督にご挨拶いただきましょう。
リュック・ベッソン(以下リュック):お越しいただきましてありがとうございます。このような形で皆さんと作品を分かち合えて、非常に感慨深いです。今回の、『TheLady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』は非常に特別な作品です。それは見ていただいたらわかると思います。心の全てを3年間捧げて、作った作品です。

MC:それでは本作でアウンサンスーチーを演じられた、ミシェル・ヨーさん、ご挨拶お願いします。
ミシェル・ヨー(以下ミシェル):こんばんは。私はミシェル・ヨーです(日本語で)。まずこの場に携えていますことが、大変嬉しく思います。アウンサンスーチー女史のことは、皆さんもご存知かと思いますが、本作をご覧になって一人の女性として、母であり、妻である彼女を、素晴らしい家族と共に旅として体験していただければと思います。日本は、リュック・ベッソン監督、私にとっても第2のふるさとと言える国ですので、この作品をやっと皆さまにお見せできることが大変嬉しいです。ありがとうございます。

MC:(監督への質問)現場でのミシェルさんはいかがでしたか?そして、ミシェルさんはどんな女優だと思われますか?
リュック:ミシェルは女優人生をかけてこの役に挑んでくれました。大変真剣で努力家な女優です。外見から、ビルマ語、オックスフォード時代の訛りのある英語まですべて、完璧に準備してくれました。だから、監督としてすることなんて、ほとんどなかったんです。「ちょっと右に行って、左に行って」くらいの演出で済んでしまう、素晴らしい女優さんです。

MC:(ミシェルへの質問)リュック・ベッソン監督はどのような監督だと思われますか?
ミシェル:皆さんは、すでにリュック・ベッソン監督の素晴らしさはよくご存知だと思います。彼の過去の作品を見れば、それは明らかなことだと思いますので、説明するまでもありません。何をしてもぜひ監督していただきたかったです。自分にとってリュック・ベッソン監督というのは人間の感受性を理解されている方。本作は特にパーフェクトだと思いました。最初に脚本を読んでいただいた時というのは、自分のメーターとして、その当時まだ軟禁中だったスーチー女史の映画をはたして作ることができるのか?ご本人に取材もできないのに、何が正しいのかリサーチする作業ができなくて映画はできるのだろうか?というアドバイスを求めていたんですが、読んだあとにすぐ電話をかけてきて下さって、「実は18か月間空いている。監督してもいいなと思うんだけど…」と仰いました。(笑) 監督にはこの素晴らしい映画を作って下さったことを本当に感謝しています。スーチー女史、ビルマの国民、世界中で同じように苦しんでいる人々に対する我々の愛の詰まった作品を、監督の手に寄って素晴らしい作品に仕上げられたことに、愛というものはまだこの世界にあるんだと。愛というものがあれば、まだ世界はより良くなるなんだと伝えられてると思うのです。

MC:(ミシェルへの質問)ビルマ語のセリフが非常に多く、想像するだけでも非常に大変だったと思うんですが、いかがでしたか?何かエピソードがあれば聞かせて下さい。
ミシェル:最初から、監督からはビルマ語で撮ると言われていました。そして非常に印象的な、シュエダゴン・パゴダという場所でのスピーチのシーンが登場しますが、これは実はスーチー女史が大勢の観衆の前で初めてスピーチした場所なんです。このたったひとつのスピーチによって国のリーダーがここにいるんだとみんなに感じさせることができたという、伝説的なスピーチを学ぶために大変努力しました。そして素晴らしい先生にも恵まれ、なんとか英語とも中国語ともまったく違うビルマの言葉を身に着けることができました。スピーチのシーンを撮ったとき、感動的なエピソードがありよく覚えていますが、監督のほうから「もうワンテイクしたほうがいいね」と言われ、何かいけないんだろう?と思っていたんです。ふと後ろに目をやると役として自分の政党のメンバーが後ろに立っているんですが、その中の男性のひとりが泣いているんですね。映画の中でこのシーンは非常に幸せなシーンですからなぜ泣いているんだと伺ったところ、ビルマの方だったんですが、88年に当時実際に観衆のひとりとしてスピーチを聞き、今回は同じスピーチをミシェルさんの背後に立って聞くことになった。そのことで涙が止まらないんだ。と仰っていました。

MC:それは感動的な話ですね。
それではここでスペシャルゲストにご登場いただきましょう。モデルの冨永愛さんです。

(冨永さんによる花束贈呈)

MC:冨永さんも映画をご覧になられたそうですが、いかがでしたか?

冨永さん:本当に素晴らしい映画を作って下さり感謝したいと思います。孤独と闘い、最愛の夫の死に目にも会えず、ビルマに魂を捧げた女性それがアウンサンスーチー女史ですよね。この映画を観て同じ女としていてもたってもいられない気持ちになり、彼女の強い愛に感動しました。ビルマの現状、知ってはいたんですけど、そこまで関心を示していなかった自分を情けなく思います。過酷な情勢が続くビルマで、今も闘い続けるスーチー女史を、私はこれから応援したいなと思います。

MC:冨永さんから、監督、ミシェルさんに何か質問はございますか?
冨永さん:(ベッソン監督への質問)監督の映画はすごく好きで、グランブルーは特に好きな作品でもあるんですが。この映画でスーチー女史が軟禁状態から解放されるシーンを撮った翌日に、実際にスーチー女史が解放されたという話を聞いたんですが、その2つのことがすごく類似していたそうですが、どういった思いで解放された日の撮影を行ったのでしょう?

リュック:今回映画の中で登場する女史の家は様々なリサーチをしてまったく同じものを用意しました。同じ赤い門がある家なんですけど、それもセットで作ったんですね。撮影時、午前中にミシェルがその門をくぐるシーンを演じたんですね。そして
撮影を終えてテレビをつけましたら、民衆に手を振るスーチー女史の映像が写ったんですね。しかも携帯で撮ったような荒い映像だったので盗まれたのではないかとギョッとしたんですが、よく見たらCNNの放送で、本当に混乱してしまいました。もちろん女史のことを思うと嬉しかったですが。

冨永さん:ミシェルさんが演じるアウンサン女史、ほんとうに似ていて素晴らしかったんですが、壮絶な人生を送る女史を演じることは過酷だったと思うんですが、ミシェルさんは何をもって演じたんでしょうか?

ミシェル:それは簡単です。私を突き動かしたものは愛です。そして、何よりリスペクトがあるからこそ正しいことをしている彼女の映画を作らなければならないと思いました。

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