2012年──“ウォルト・ディズニー生誕110周年”という記念すべきこの年に、ディズニー・スタジオの総力を結集した夢の映像プロジェクトが誕生。あの『スター・ウォーズ』『アバター』に多大なインスピレーションを与えたと言われるエドガー・ライス・バローズの伝説的小説原作の世紀のディズニー・スペクタクル巨編──『ジョン・カーター』。

4月13日(金)の日本公開に先駆け、本作で初の実写映画に挑戦したアンドリュー・スタントン監督(ディズニー/ピクサー作品『ファインディング・ニモ』『ウォーリー』)、公開作品が続々公開されスター俳優として大きな飛躍を見せるテイラー・キッチュ(ジョン・カーター役)、ヒロインのリン・コリンズ(デジャー・ソリス役)が来日し、記者会見を行いました。

本作に登場する惑星バルスームに住むサーク族の皇帝、タルス・タルカスの等身大フィギュアが置かれ、その迫力満点の姿で、映画の世界感が伝わってくるかのような会場では、ムービーカメラ33台、スチールカメラ62人、記者75人のマスコミが見守る中、アンドリュー・スタントン監督、主役:ジョン・カーター役のテイラー・キッチュ、ヒロイン:デジャー・ソリス役のリン・コリンズの3人が登場。盛大な拍手が湧き起り、スチールカメラのフラッシュが飛び交う中で、3人は笑顔で壇上に上がり、監督「みなさんこんにちは。日本に来れて興奮しています。日本は大好きな国です。私たちがこの映画を楽しんで製作したように、皆さんもこの映画を楽しんでください」、テイラー「今日はお越しいただいてありがとうございます。この数カ月何度か来日しているので、日本は第2の故郷のようです。この映画を皆さんにお見せできることを誇りに思います」、リン「(日本語で)こんにちは!」「日本に来れて本当にうれしいです。皆さんこの映画を楽しんでご覧ください」と挨拶し、熱烈な日本での歓迎に対してもお礼を述べました。
そして、3人は「ジョン・カーター」の撮影やワールドツアーで築かれた深い絆を感じさせるような息の合った様子で、記者からの質問に時には熱く、時にはユーモアを交えて答え、打ち解けたような和やかな雰囲気の中で来日記者会見が進みました。

また、会場には、“ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品”にちなみ、ウォルト・ディズニーと同じ12月5日生まれの
小林幸子さんが特別ゲストとして登場!小林さんは、ウォルト・ディズニー生誕110周年記念作品にふさわしく、ディズニーの名作「シンデレラ」をイメージした華やかな着物姿で、来日ゲスト一人一人へ笑顔で花束を贈呈。小林さんは、「年齢は違えど、ウォルト・ディズニーさんと同じ誕生日です!私はディズニーの大ファンで、どれくらい好きかというと、(着物を見せて)、シンデレラでございます!」と、シンデレラの世界をイメージした世界で一つしかない特別な着物を見せ会場を沸かせた。これには監督も「光栄です!僕が映画作りを目指したのもディズニーのおかげなんです。ありがとうございます!」と感激した様子で語り、テイラー「ゴージャス!!本当に素晴らしいです。こんなに美しく、優雅な方に来ていただけてうれしいです」、リン「その着物、私も着たいです!美しいし、夢に出てきそうです!」も感激していた。また、小林さんは「110周年記念作品ということで、ものすごくスケールの大きさにびっくりしました。また、ジョン・カーターとプリンセスの恋の行方もどうなるのか、ハラハラドキドキでした。あと、クリーチャーも迫力があって、本当にスケールが大きく、大人も子供も楽しめる映画になっていると思います」と「ジョン・カーター」の感想を語った。そして艶やかな着物姿の小林さんの登場で華やかに彩られた記者会見は、盛況のうちに終了しました。

★日程:4月2日(月)
★場所:ザ・リッツ・カールトン東京  2Fグランドボールルーム(東京都港区赤坂9-7-1東京ミッドタウン)
★ゲスト(敬称略):テイラー・キッチュ(主演:ジョン・カーター役)、リン・コリンズ(ヒロイン・デジャー・ソリス役)、
アンドリュー・スタントン(監督)
★特別ゲスト:小林幸子(歌手)
★取材マスコミ  ムービーカメラ 33台/スチールカメラ 62人/記者 75人

<記者会見のコメント>

テイラー・キッチュ

ウォルト・ディズニー生誕110周年記念映画に出演することになるとは予期していませんでした。僕もディズニーファミリーの一員になれてうれしいです。僕にとってこの役は大きな挑戦でしたが、キャストや監督みんなで実現できてよかったです。監督との経験は本当に素晴らしかったです。撮影中、想像しないことも起りましたが、それを乗り越えることでとても強い友情を育むことができました。日本では「バトルシップ」と公開日が同じですが、この2年で3本の映画に出演できて、ウィレム・デフォー、マーク・ストロングなど、素晴らしい役者と仕事ができて一生に一度のような素晴らしい経験でした。スクリーンに映る自分に後悔したくなかったので、役作りでの肉体づくりは11ヶ月間、ダイエットやトレーニングをこなし、それだけ費やせば帰ってくるんだな。と実感しました。リン・コリンズとは「ウルヴァリン」に続いて2度目の共演ですが、そのときは僕が登場したときには彼女はすでに死んでいました(笑)。
今回はより信頼も深まっていたので、より挑戦的な演技ができたと思います。劇中、ウーラというジョン・カーターの犬が出てきますが、自分の持っているボートに「ウーラ」と名付けたくらい気に入ってます!

リン・コリンズ

この映画に出演できて、とても素晴らしいお祝いでした。ディズニー映画は人種や国境を越えて楽しめる作品を製作してきました。私もそんなディズニーのプリンセスの一人になれてとても嬉しく、夢がかないました。
撮影では、私の衣装の露出が多かったのと、普段使わないセリフが多く、最初は不安でしたが、監督がセーフティーゾーンになってくれて、安心して演技できました。監督のおかげで人間的にも女優としても成長できました。
テイラーの事は、会ったときから大好きで、オーディションのときに、ジョン・カーターの頬をはたくシーンのスクリーンテストのときに、テイラーが、「思いっきりやっていいよ!」と言ってくれて、思いっきり叩きました。それで役がもらえたんじゃないかな。それだけお互いに信頼していました。
映画の中でたくさんのクリーチャーが出てきますが、私は“ソート”という、バルスームの馬のようなクリーチャーに乗って移動しているときの撮影がとても楽しかったです。好きなのは、ウーラです。あれだけ主人を愛してくれるキャラクターはいないので、ペットにしたいです。

アンドリュー・スタントン監督

実は、10歳の時に原作を読んで感銘を受けて、映画になった「ジョン・カーター」を観たいとずっと思っていました。特に、サーク族の皇帝、タルス・タルカスとジョン・カーターが初めて出会うシーンはイメージが強く残っていて、今回、念願が叶いました。今回、初めて実写映画を監督して、いままでやったことのないチャレンジでした。子供の頃から、30年以上の情熱をもって臨んだので、思った通りのものが出来るのか、プレッシャーはありました。リン・コリンズが演じるプリンセスのデジャー・ソリスは、原作ファンにとって、憧れの女性だと思います。今回は、ただ救われるだけではなく、バルスームのために何とかしたい!という情熱を持った人物にしたかったので、オーディションで、リンが部屋に入ってきた瞬間に「彼女だ!」と思いました。映画は、素晴らしい俳優が演じてくれるおかげでいいものが出来ると思っています。テイラーと、リンが演じるときも、グリーンバックや、人のいないところで演技するのではなく、実際に名優たちが演じることで面白くなっていると思います。タルス・タルカス役のウィレム・デフォーも、実際にタルス・タルカスの身長にあわせた竹馬のようなものに乗って演技をしています。そういう意味で、この映画には名優を起用したいと思いました。
ウィレムは、カメラの前で何もしない。という演技をするのですが、そういう演技は、アニメーションの世界では思いつかないことで。名優だからこそできる事なんだと、勉強になりました。