ベルリン映画祭ジェネレーションKプラス部門子供審査員特別賞受賞!
二児の母であり、看護士でもある今泉かおり監督作品
『聴こえてる、ふりをしただけ』

本作は、本業が精神科の看護師であり、2人の子供の母親でもある今泉かおり監督による初の長編作。
撮影は一児目を出産した時の育児休暇中に行われました。

「ジェネレーションKプラス部門」はベルリン映画祭の中でもユニークなコンペティションで、
11人の「子供審査員」が賞を選出する部門です。子供の審査員は「クリスタルベア賞」と
「子供審査員特別賞」を選出します。

『聴こえてる、ふりをしただけ』は、本ベルリン映画祭の長編作品で日本から唯一、
コンペティション作品として「ジェネレーションKプラス部門」に正式出品致しました。

今泉監督による受賞のコメントは下記のとおりです。

「みなさんご存知のとおり、日本は昨年震災でたくさんの人が亡くなりました。
親をなくした子どもたちも、たくさんいます。
この映画は、母をなくした子供がかなしみを乗り越え、成長する姿を描いた作品です。
このような賞をベルリンでもらって、日本にもって帰れることをうれしく思います。
一番嬉しかったのは、子供を描いた作品を、子供審査員の方々が選んでくれたことです。」

監督:今泉かおり
1981年 大分県生まれ。
看護師として働く一方、監督を志し、2007年ENBUゼミナールに入学。
卒業制作の中編作品「ゆめの楽園・嘘のくに」は、2008年度の京都国際学生映画祭にて準グランプリを獲得。
現在も看護師として働く中、長編第1作となる今回の作品は、長女の育児休暇を利用して制作されたもの。