映画『ヘルタースケルター』(7 月14 日(土)公開、配給アスミック・エース)が、去る1 月16 日(月)にクランクインし、蜷川監督ならではの極彩色の世界観を打ち出したセットを中心に鋭意撮影中です。
本日、撮影を行っている東宝スタジオにて、主人公りりこの部屋のセットを公開し、監督・キャストによるフォトセッションを行いました。また別スタジオにて行った撮影現場会見では蜷川実花監督をはじめ、沢尻エリカ、大森南朋、寺島しのぶ、綾野剛、水原希子、新井浩文、鈴木杏、哀川翔、寺島進、桃井かおりの豪華キャストが、それぞれの役の衣裳で登場!本作への意気込みをおおいに語りました。

■日程:2 月9 日(木)12:15〜
■場所:東宝スタジオ6st、11st (世田谷区成城1-4-1)
■登壇者:沢尻エリカ、大森南朋、寺島しのぶ、
綾野剛、水原希子、新井浩文、鈴木杏、哀川翔、
寺島進、桃井かおり、蜷川実花監督

以下、会見の様子
■『さくらん』に続き映画2 作目となる本作の映画化に7 年間をかけ遂に念願を果たした蜷川実花監督
蜷川監督:
7 年ずっと(本作の監督を)やりたくて、こんなに何かを待ったことはない、というぐらい待って、やっと実現でき今撮影をしています。毎日すごく濃い日々を過ごしているんですけれども、確実に良いモノが撮れているなと実感しています。楽しみにしていてください。

■その美貌で芸能界のトップスターに上りつめるが、実は誰にも言えない「秘密」を抱える主人公・りりこを演じる沢尻エリカ
沢尻エリカ:
今日こんなにキャストが揃うことが芝居の現場では無く稀なことで、本当にワクワクしています。
りりこというキャラクターは、すごく振り切れたキャラで、現場ではまず、突っ込んだところから撮影を開始して、寺島(しのぶ)さんとのシーンからだったんですけれども、現場の空気がとても重くて。これはスタッフ一同感じていたと思うんですけれども、それをやってきて、中盤は割と他のキャストの方とのシーン(の撮影)もあってペースをつかんできて、スタッフと一体になれて…。
今日が、みんなと和気あいあいとしている、中盤の最後のタイミングなんです。明日は一番重いシーンが待っているんですけれども。自分は、もう、やりきる想いで、この場にいます。今日、この会見を笑顔で迎えられて本当に嬉しいです。

■りりこを献身的に支えるマネージャー羽田美知子(はだ・みちこ)を演じる寺島(てらじま)しのぶ
寺島しのぶ:
私は羽田美知子さんという、りりこさんをこよなく愛するマネージャーの役を演らせていただいております。
初日から、濃厚な時間を沢尻さんと過ごさせていただいております。縛られ、殴られ、怒鳴られ…真水をぶっかけられ(笑)。もう今、この(羽田の)M 女加減に酔いしれております。沢尻さんからがんばってこの映画に賭ける想いを感じますので、良い映画にしてくれると思います。宣伝のほど宜しくお願いいたします。

■りりこの後輩モデル・吉川こずえを演じる、水原希子
水原希子:
最初、吉川こずえという役をやってほしいと実花さん(監督)に言われ、原作「ヘルタースケルター」を読んで、こずえが発する一言一言がすごく胸に沁みるというか。自分が思っていたことをズバズバ言ってくれるので、その大好きなこずえを演らせてもらえることが本当に幸せだなと思います。温かく見守っていてください。

■麻田と共に、事件を調査する検察事務官・保須田久美(ほすだ・くみ)を演じる鈴木杏
鈴木杏:
さっき初めてりりこさんの部屋に伺ったんですけれども、私と(大森)南朋さんのいる検察官の部屋とうってかわって、とても濃い世界観で。実花さん(監督)がよく仰っているんですけど、まるでまったく別の映画を撮っているかのように、ワンシーンのテンションが違うんです。私は実花さん(監督)とはスチールのお仕事はありましたが、今回じっくりご一緒できて、色々なお話もできて、本当に楽しく伸び伸びと現場にいることができ感謝しています。さっきチラッと実花さん(監督)の横で、ラストカットのりりこの顔を見た時に、そこにりりこさんがいて、本当に感動しました。すごい映画になるのではないかと震えるような気持でした。

■映画プロデューサー・浜口幹男を演じる哀川翔
哀川翔:
自分は撮影がもう終わり、スッキリしています。監督は今回が初めてのお仕事だったんですが、すごくナチュラルに…あえて言うと“新たな哀川”が出た、と(笑)。自分ではそう思っております。監督、どうですかね。(蜷川実花監督:「素晴らしかったです。」)映画を撮っていて思うことは、「あ、この映画を観たいな」と、完成を観たくなるような、そういう現場がいいといつも思っているのですが、(本作は)そういう映画になっていると思います。

■りりことこずえの所属するタレント事務所社長・多田寛子を演じる桃井かおり
桃井かおり:
蜷川監督とは、監督デビューの時に同級生で、隣同士で(お互い監督として)撮影していたんですよ。でもあれ以来私のところには1 本も(監督の話が)来ず…(笑)。今回、実花ちゃん(監督)のほうから誘っていただいたときに、どうして、ここには監督の仕事がくるのかを知るために参加することにしました。私は今、私がこれまで芸能界で見た中で一番最悪な女を演じています。
外見は完全にIKKO なんですが(笑)。IKKO さんは中身はいいやつだけれど、私の役は、私が40 年間“芸能界で見た嫌なやつ”を全部詰め込んで、そして、マネージャーはこうあるべきだという、愛も込めて演じています。