ドイツの「脱原発」はなぜ実現したのか?
エネルギーシフトのカギ、再生可能エネルギーの可能性を探るドキュメンタリー映画『第4の革命 –エネルギー・デモクラシー』の日本初上映会が10月6日、8日にドイツ文化会館ホール(港区赤坂)にて行われた。
2010年にドイツ全土で上映開始した本作は、ドキュメンタリー映画では稀な異例の13万人を動員。
3.11の東日本大震災後にはテレビ放映され、200万人が視聴した結果、一気にドイツの再生可能へのエネルギーシフトを決断させることとなった。

カール-A・フェヒナー監督を招いた本上映会は、両日合わせて780人以上の参加者を動員。
Q&Aでは客席から質問が途絶えず、活発にディスカッションが行われ、震災後取り沙汰されるエネルギー問題について日本人の関心の高さが伺われた。

8日のイベントでは、“未来のエネルギー映画3本上映会特集”と銘打ち、ドイツのドキュメンタリー映画二2作『アンダー・コントロール』と『イエロー・ケーキ −クリーンなエネルギーという嘘』も立て続けに上映。
全作品の上映後には、各作品の監督が3名揃ってのパネルディスカッションが行われるなど、参加者にとっては1日を通して未来のエネルギーを思案できる情報満載の贅沢なイベントとなった。

「世の中を変えるためには、ただ待っているだけではなく、私たちが積極的に働きかけて機を塾させることも大切。私たち一人ひとりが考え、動き出す必要がある。機が熟せば、物事はあっという間に変わっていく。ベルリンの壁崩壊の時のように。」
by カール-A・フェヒナー監督

【10月8日パネルディスカッション参加者】

フォルカー・ザッテル 「アンダー・コントロール」監督 
ヨアヒム・チルナー  「イェロー・ケーキ」監督 
カール-A. フェヒナー  「第4の革命」監督
三島憲一(みしま けんいち) 社会哲学者
赤川省吾(あかがわ しょうご) 日本経済新聞社 記者

★監督プロフィール★
カール -A. フェヒナー (Carl-A. Fechner)

1953年ドイツ生まれ。ジャーナリスト、監督、プロデューサー。1989年よりフェヒナー・メディア社CEO。16歳の頃から映像制作を学ぶ。
フリーランス時代はARDの海外特派員として戦争報道、湾岸戦争の取材等を行う。1983年より平和活動家として中距離核弾頭ミサイル配備や核廃棄物輸送反対など数々のデモに参加する。
1991年より持続可能性(サステナビリティ)をテーマにTV番組やドキュメンタリー映画を制作し、2010年に4年の製作期間を費やしたドキュメンタリー『第4の革命』を公開。

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『第4の革命』公式サイト ☆12月17日日本公開決定!☆
http://www.4revo.org/

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