『クローズZERO』や『十三人の刺客』などワイルドな役柄から、「勇者ヨシヒコと魔王の城」『荒川アンダーザブリッジ』でのぶっ飛んだコメディ演技まで多岐に渡る役柄で、演技派の呼び声も高い俳優山田孝之最新主演映画『指輪をはめたい』(11月19日公開/ギャガ+キノフィルムズ共同配給)が、全国公開に先がけ第24回東京国際映画祭の特別招待作品として初めて一般のお客様にお披露目されました。上映前に行いました、主演の山田孝之と岩田ユキ監督が登壇した舞台挨拶では、登場とともに歓声があがり、会場は大いに盛り上がりました。

■日時:10月23日(日)  13:35〜13:50(15分間) ※本編上映前
■会場:TOHOシネマズ 六本木ヒルズ スクリーン2 
■登壇者:山田孝之(28)岩田ユキ監督(39)、

■コメント

MC:それでは、まずは一言ずつご挨拶をお願いいたします。
山田:今回が一般の方に向けての初めての上映なのでドキドキしています。楽しんでください。
監督:やっと、初めて観て頂けるということで、とても楽しみです。

MC:初めて観ていただく今のお二人のお気持ちは?
監督:怖いなぁ…。でも、私たちは贈り物を届けるつもりでラッピングして待っていたので、あとはもう受け取ってくださいという感じです。
山田:このポスタービジュアルや、雰囲気だと女性が多く来られるんじゃないかと思ってたんですが、今日は男性も沢山いらっしゃっていて嬉しいです。世の男性に提示したい要素も多く、僕が楽しめたように男性に楽しんでいただける作品だと思います。

MC:ポスターの包帯頭が印象的ですが、付け心地はいかがでしたか?
山田:イヤ…最悪ですよ(笑)。時代劇のカツラみたいに痒いし、右耳は常に包帯の下だから擦れて痛くなるんです。

MC:山田さんとの撮影の雰囲気はいかがでしたか?
監督:自分も山田さんもたどたどしいので、お互いたどたどしくてジワ〜とした感じでした(笑)。
    あ、でも、役を理解して、なりきってくれている山田さんにしか通じない部分というのがあって、
あまり説明しなくても通じ合ってくれたのはすごく嬉しかったです。

MC:では、撮影の現場はスムーズに、静かに進んだのですか?
山田:いや、静かというより、映画の撮影現場はファンタジックな作品だったとしても意外と生々しかったり
するんですよ。でも、監督がフワッとした人なのでスケジュールがタイトだったにも関わらず、現場では「早くしろよっ!」っていうよりは「急ぎましょ〜」っていう感じで(笑)

MC:山田さんの役に対するアプローチ姿を見ていると、役そのままに見えます。色々文献を読んだり、人に会ったり勉強したりするのですか?
山田:輝彦は…、さすがに文献には載っていませんでしたけど…(笑)。今回の役は記憶を失くして、ボケッとしていたし少し天然の役なので、あまり深く考えないようにしました。寝る時間なかったから自然とボケっとしていたのを生かせた部分もあると思いますが(笑)

MC:監督はこの映画をどのような方にお勧めしたいですか?
監督:
話を最初に受けた時は、原作がとてもモテていて、クールに三股してる男の人の話だったので、自分がやるならばモテない人が共感できないと意味ないなと思いました。カップルで観に来たり、一人で観に来たり、いろんな人がいると思うけど、私はひとりぼっちの人の為にある映画だと思っています。 
冴えない人に共感してもらえるもの、それだけは最後までブレずに作れたと思います。