「コーカサスの虜」「モンゴル」の名匠セルゲイ・ボドロフ監督の最新作!
『ヤクザガール/二代目は10歳』が遂に初日を迎える事になりました。本作品では撮影当時10歳のヒロイン、荒川ちかがロシア語の台詞をマスターし、ワイヤーワークにまで挑んだ彼女のキュートな魅力が全開のロシア発未体験異文化コメディの快作です。脇を固める日本人キャストも、出演作品ごとに鮮烈な鮮烈な印象を残す新井浩文の他、山神佳誉など個性派が揃いました。

■日 時:10月22日(土)
14:00  舞台挨拶 登壇者:荒川ちか、新井浩文、山神佳誉
■場所:銀座シネパトス

舞台挨拶一問一答!

先ずはお三方のご挨拶。
山神: ありがとうございます。僕にとっては初めての映画、初めての海外、皆さんとこの日を迎えることが出来て嬉しく思います。
新井: 実は本日は初日がたくさんあるんですよね。ウチだったら「スマグラー」にいくところですが、「ヤクザガール」にお越しいただき本当にありがとう。
荒川: ボドロフ監督、グカ監督、ロシアのスタッフの皆さんから、「日本での公開をお願いしますね!」と頼まれていました。その約束を果たせて、いまホッとしています。公開までに応援をしていただきました皆さんにも感謝いたします、ありがとうございました。

ちかちゃん、ロシア語でご挨拶をご披露いただけますか。
荒川: (ロシア語でスラスラと)こんにちは、荒川ちかです。本日このような舞台に立てて嬉しいです。ありがとうございます。
客席からウォーという歓声が上がる。

ロシア語は難しかったですか。
荒川: ロシア語は全く縁が無かったので、1ヶ月、週に3回、カザフスタンの先生につきっ切りで丸暗記しました。特にアールとエルの発音、巻き舌が苦手だったので大変でした。
新井: ウチはほとんど喋っていません。「ハラショー」だけ。
山神: 僕も「ダー」と「ニャー」だけです(yesとnoのこと)。
新井: 向こうでは「スパシーバ」と「パージャー」だけでOKでした(ありがとうとどういたしましてのこと)。

撮影中のご苦労は。日本と比べて如何でした。
新井: 日本は細かくて、向こうはいい意味でザツ。昨日はこっち分けで今日はこっち分け(髪型の分け目を気にし ないということ)。飛行機が上空を飛んでも音なんか気にしないでカメラを止めない。スタッフは携帯電話で 喋っている。なんでも「ダー(OKのこと)」でした。
荒川: 驚いたことはヤギとか牛とかが横切ってカメラを止める「動物待ち」がたくさんあったことです。ちかは動物が好きで、特に猫が好きですが、名前をつけたりしました。
新井: 通訳の方が嫌いでした。契約なのか、台本を読んでこない。読んだ方がスムーズにいくよ、といっても読んでこないで、山田(役名)というと新しい役者かと思ったりして・・・頭にきました!
山神: その通訳のために、新井さんは禁煙していたタバコもすっちゃいましたよね。
新井: 山神ちゃんは緊張していたよね。刀を抜くシーンでは、抜いたと同時に刃を持っていた。どうやって抜いたらああ持てるのか、不思議でした。

ロシアの食べ物は。
山神: 僕は何でもOKでした。
新井: ウチは駄目でした。主演は待遇がいいから、ちかちゃんを通じて肉を頼んで食べさせてもらいました。
荒川: おいしかったです。特にりんごが好きだから、毎日食べました。
新井: 備長炭の匂いのジュースがどこにいってもあったよね、アレはなんだったのか。

撮影中に楽しかったことは。
荒川: 誕生日会をしてくれて、それが一番楽しかった。
新井: ちかちゃんのDSのドラクエのレベル上げ。これが楽しかった。
山神: 僕も部屋でゲームをしているとき。撮影現場ではテンパッていましたから。
新井: クラブに連れて行ってもらったことがあって、向こうのクラブは激しい音楽とムードあるチークタイムの繰り返しだったんですが、女性が来て踊ることになったんですよ。言葉は分からないから何でも「ダー(OKのこと)」といっていたら・・・。
山神: お前もいってこい、ということになって行ったら、僕は断られました。「ニャ」ということで(NOのこと)。

最後に皆さんにメッセージを。
山神: 改めましてありがとうございました。友人に、家族に、皆さんが薦めていただけることを願いつつ・・・ありがとうございました!
新井: ネットでもたくさん書いてありましたけれど、この映画はいい意味で「B級」です。ウチもそう思います。大きな映画みたいなお金を使うような宣伝は出来ませんが、この映画の一番の宣伝は、皆さんの口コミだと思っています。
荒川: 向こうの皆さんは日本に興味津々でした。監督は日本酒を毎日飲んでいました。皆さんもロシアに興味を持っていただけると嬉しいです。どうもありがとうございました。