トロント国際映画祭、釜山国際映画祭など数多くの国際映画祭に正式に出品し、世界的に絶賛されている話題作『スマグラー おまえの未来を運べ』が、10月22日(土)についに初日を迎えました。初日舞台挨拶には妻夫木聡、永瀬正敏、松雪泰子、満島ひかり、安藤政信ほか、メインキャストと石井克人監督が再集結!
石井監督と一緒に仕事をしてみたかったという豪華キャスト陣。本作品の出演が夢のようだったと語る彼らが、初日を迎えたそれぞれの想いを披露。また、作品にちなんで「これまで経験した危険な目」や「仕事のパートナーを組むなら」など、穏やかな雰囲気でQ&Aを行いました。

日程 10月22日(土)
場所 新宿バルト9(シアター9)
出席者 妻夫木聡、永瀬正敏、松雪泰子、満島ひかり、安藤政信、阿部力、我修院達也、石井克人監督

妻夫木聡
「初日を迎えられて、とにかく嬉しいです。この映画は観終えて爽快感を得られる作品で、とにかく映画館で皆に観てもらいたいと思っていました。今日は心おきなく最後までスカっとした気持ちで帰って欲しいです。見どころをよく聞かれますが、この作品に関していうと選べません!アクション、ひとりひとりのキャラの濃さ、なにしろ物語が面白い!気に入っていただけたらいいな・・・いや、気に入ってもらえると思います!」

永瀬正敏
「やっと観ていただけるということで嬉しいです。楽しんでください」

松雪泰子
「石井監督の作品は初参加でしたが、本当に爽快感のあるアクションエンターテイメントに仕上がっています。出演しているのも忘れて観てしまったぐらいなので、皆さんにも楽しんでいただけると思います」

満島ひかり
「私も石井監督の作品は初めてでしたが、出演者の皆さんや周りの方たちが本当に楽しく映画を作っている姿を毎日見ていて幸せな現場でした。その空気が映画が映っていると思うので、楽しんで観てください」

安藤政信
「ずっと石井監督の世界観に憧れていて、その方からオファーが来て一緒にできたことがすごく嬉しいです。今日はありがとうございました」大きいスクリーンで観られる日が来て、すごく嬉しいです」

阿部力
「チンピラの役でしたが、これだけはじけた役をやったのは初めてじゃないかと思うぐらい、ぶっ飛んでます!大きいスクリーンで観られる日が来て、すごく嬉しいです」

我修院達也
「眉毛の真ん中を剃りましたが、分かりましたか?とにかくこの映画が大大大大大ヒットするように願っています!」

石井克人監督
「こんなに素晴らしい役者の方と一緒にこの舞台に立てるのが本当に夢みたいです。後半はちょっと怖いシーンもありますが、楽しんで行ってください」

登壇者による挨拶に続いて、作品にちなんでいくつかQ&A を行いました。

本作が海外で高い評価を受けていることについて、「色んな国の方々に観てもらえるのは嬉しい・・・というか、映画祭があったのなら行きたかった(笑)」と妻夫木がやや残念そうにコメントすると、トロント国際映画祭に参加した石井監督も、4 度の上映が全て満席だったことや、上映前から観客によるウェーブが起こっていたことなどを明かし、海外での石井人気を改めて証明するエピソードを披露した。
続いて、男性陣に向けて、危険物の運送屋や殺し屋など、危険な職業が登場するストーリーにちなんで、“これまで経験した危険な仕事、危険な体験”という問いには、妻夫木は「色んな役をやるから色んなことを要求されるけど・・・言えないよ!! それを言ったら今日で僕の俳優人生が終わることに・・・」と意味深な発言。海外作品への参加も多い永瀬は、「若い頃アジアの映画に出ていた時に、警官だと思っていた人が、ゲリラだったということはありましたね・・・」と想像を上回る“危険エピソード”を披露すると、安藤は「車にはねられたことならありますけどね・・・」という小学校時代の体験を明かし、「そんなこと言ったら俺だっていっぱいあるよ!」すかさず妻夫木のツッコミを受け、場内からは大きな笑いが。
女性陣には「この映画のキャラクターの中から、仕事のパートナーを選ぶとしたら?」という質問が。
松雪は「ジョーです。仕事をキッチリやってくれるから」、満島「山岡さんがいいですが、男性陣の中であればジジイを選びます。毎日楽しそうだな、と。作品に出てくる切ない顔が好きで、ふざけていても心の中は温かいような人とパートナーであれればいいなと思います」とそれぞれの仕事感を垣間見せた。
逆に、“ゴスロリの山岡”と“組長の若妻ちはる”というふたつのタイプの女性のどちらを選ぶ?という、もはや選択肢のない質問に、妻夫木は強引すぎるとMC にツッコミながら、「どっちでもいいんですけど、山岡でお願いします。彼女が着ている衣装ひとつひとつは手作りしてるから、そこも楽しんで観てください」としっかり映画に結び付けてPR。安藤は「難しいけど・・・組長の妻はヤバいんじゃないか・・・」、阿部は「仕事を考えると冷徹じゃない方がいいかな」と答え、我修院と石井監督は「ふたりとも好き」とコメント。
映画本編についての話から飛躍して、様々なユニークなコメントが飛び出し、朝早い上映にも関わらず、満席だった会場は和やかな雰囲気に包まれました。