第16回釜山国際映画祭(2011年10月6日 – 10月14日/韓国/http://www.biff.kr/)アジア映画の窓部門に正式出品している、塚本晋也監督最新作『KOTOKO』の最終上映が、10月13日(木)16:00より行われました。塚本晋也監督は、前日に釜山入りし、上映終了後のQ&Aに臨みました。同行した海外担当、朱京順(ゴールド・ビュー)レポート。

平日午後4時からの立ち見上映!
会場は、平日の午後4時から、ほぼ500席が満席(立ち見も)上映がはじまった。固唾を飲んでスクリーンに見入り、エンドロールがあがりきり、Coccoの歌が終わるまで釘付けだった観客は、『KOTOKO』に盛大な拍手と暖かい喝采をに贈った。上映後のQ&Aでも、ほとんどの観客が残り、次から次へと手があがり、内容を掘り下げた質問が繰り出され、登壇を終えて戻ろうとする塚本は多くのファンに取り囲まれサインをねだられていた。釜山国際映画祭での上映は、韓国での塚本人気の根強さとともに、最新作『KOTOKO』に対するストレートな興味と力強い賞賛が、初のアジア圏での上映成功を確信させるものとなりました。

Q&A:琴子の歌に対する質問!
琴子が田中に歌を捧げるシーンについては、どの映画祭でも質問されることだが、ワンカットで撮ったこと、肉体感を見せたかったこと、Coccoとともに作ってきた映画であること等。これまで語ってきたことでありながら、釜山のすばらしい観客を前にして、これまで以上に明瞭にきちんと語ることができたと塚本は感想をもらしています。

注目度No.1のアジアの映画祭!
1996年に韓国で初めてスタートした映画祭。初年度から多くの観客を呼び、それまで韓国では上映されること がなかった日本映画が注目を浴びる。毎年16万?20万弱動員、若い観客が多い。新人監督やアジアからの才能の発掘に力を入れるなど、アジアでは映画祭の規模も含めて最も注目さ れる映画祭となっている。今年から、映画祭とフィル ムマーケットのために建てられたBEXCO(Busan Exihibition Convention Center)で主な上映イベントが行われている。

日本公開は2012年春!
テアトル新宿、シネ・リーブル梅田、名古屋シネマスコーレ他にて。