ジャッキー・チェン出演100作目にあたる記念すべき超大作『1911』(配給:東映)が11月5日(土)、丸の内TOEI他にて全国超拡大ロードショーされます。
近代中国の新たな道しるべとなった、1911年の≪辛亥革命≫から100周年を迎える2011年。この記念すべき年に、構想10年、製作費30億円をかけて製作された本作は、中国が世界に誇るスーパースター、ジャッキー・チェン自ら総監督・主演も務め、『レッドクリフ』のスタッフが贈るエンターテインメント大作となります。
この作品は、東映株式会社の洋画買付作品の新レーベル「TOEI TRY△NGLE東映トライアングル」として、第一弾の『アジョシ』に続いて配給される第二弾作品となります。
この度、日本公開に先駆け、9月29日(木)より公開予定の香港にて、ジャッキー・チェン、リー・ビンビン、ウィンストン・チャオらが出席し、9月24日(土)に記者会見が、25日(日)にチャリティ・プレミアが開かれました。

【香港 記者会見】
■日時:9月24日(土) 15:00〜
■会場:ハーバーグランド香港(グランドボールルーム)
■登壇者:ジャッキー・チェン、リー・ビンビン、ウィンストン・チャオ

 香港島のノースポイントにあるホテル、ハーバーグランド香港のグランドボールルームには、香港が生んだ世界のスーパースターであるジャッキー・チェンの主演最新作『1911』のために、総勢100名の現地のマスコミが集まった。
 一足早く9月23日(金)から公開された中国のために、連日各地をプロモーションのために精力的にまわってきたジャッキー。疲れた様子もみせず、9月29日(木)から公開となる香港でのキャンペーンのために、ヒロイン役のリー・ビンビン、孫文役のウィンストン・チャオとともに会見に姿を見せた。
 ジャッキーは黒のマオカラーのシャツの上に、灰色のマオカラーのジャケットを重ねたシックな着こなし。絶え間なくシャッターを切るカメラマンたちに時々おどけた視線を向けていた。ウィンストン・チャオは、そのスリムな体をいかしたおしゃれな黒のスーツに、ネクタイなしで襟を高くたてた白いシャツで大人の魅力を見せていた。紅一点であるリー・ビンビンは、長い黒髪を左肩に流したエレガントなヘアスタイル。白いドレープの流れるようなラインのドレスに、それとは対照的な黒のネックレス。

ジャッキーは自身の出演100作目となるこの作品で、総監督と革命軍司令官・黄興(こうこう)役を務めた。「セリフが難しくて、100年前だから今と言葉も違っているし、おまけに北京語で演技するのは大変だった。爆発のシーンなど、集中して演技しなくてはいけないところでセリフのことも気にしなくてはいけないしね。総監督として何をしたかってよく聞かれるんだけど、チャン・リー監督ってすごく歴史に詳しいんだよ。彼にいろいろ教えてもらっていた感じかな(笑)」
 息子のジェイシー・チャンも出演しているが、残念ながら共演シーンはなかった。「ジェイシーの撮影現場にも行ったんだけど、3回叫んだだけで声が嗄れたって言うんだ。なんて言ってたんだと聞いたら『撃て!』だって(笑)」
黄興の妻を演じたリー・ビンビンとは、『ドラゴン・キングダム』に続く再共演となる。彼女は、英語も堪能なことからコン・リー、チャン・ツィイーに続く海外進出がささやかれるアジアン・ビューティー。
「看護婦役だったのですが、亡くなった革命の戦士たちを海辺で抱きかかえて泣くシーンがつらくて大変でした。撮影だけでも大変なのに、本当にこの革命を経験した100年前の女性たちのことを思うと、今の平和と今日という日を大事にしなくてはいけないと思いました」と語った。
“中国革命の父”孫文(そんぶん)を演じた台湾の国民的スター、ウィンストン・チャオ(『ウェディング・バンケット』)は、『宋家の三姉妹』『孫文-100年先を見た男-』などの映画をはじめ、TVドラマも含め何度も孫文を演じてきた。「数え切れないぐらい孫文役を演じてきたけど、今回は緊張したよ。みんなはそんなにメイクしないのにぼくだけ2時間もかかってメイクして。おもに孫文よりやせ気味なので、頬に詰め物をしていたんだ。その甲斐あってメイク後にはみんなに“孫先生”と言われたよ」と撮影秘話を語った。

『1911』は10月22日(土)〜30日(日)に開催の第24回東京国際映画祭の特別オープニング作品に決定しており、ジャッキー・チェンはリー・ビンビンとともに来日を予定している。
 最後にジャッキーは来月訪れる日本のファンに対してこう語った。「この映画は歴史の映画なので、みなさん必ず見てください。若い人たちには観てもらいたい。(日本語で)みなさん映画を応援してください。観てください。また日本でね」ジャッキーの流暢な日本語に、香港のマスコミからも拍手が起きた。