ミステリアスな複数の失踪事件を軸に、人間の奥底でうごめく深い哀しみを強烈なビジョンと巧みなプロットで描いたサスペンス・スリラー、映画『七つまでは神のうち』。“テン年代の大型新人”として期待を集める日南響子を主演に迎え、ホラー映画界の中で突出した才能を誇り、脚本家・スクリプトドクターとしても幅広い作品を手掛ける俊英・三宅隆太監督が手掛けた神秘的な映像美とストーリーテリングの魅力にあふれた究極の一本ともいえる本作が、8月20日(土)に公開となった。
わずか全国11館でスタートし順次公開となる映画『七つまでは神のうち』だが、公開されるやいなや、各映画サイトなどで軒並み単館系とは思えないアクセスランキグを稼ぎ出した!これは20日公開の邦画作品としては、話題の芦田愛菜出演「うさぎドロップ」につぐ、注目度!!!

■タイトル : 映画『七つまでは神のうち』御礼イベント
■日時 : 8 月26 日(金)19:00 の回上映後
■場所 : シアターN 渋谷 (東京都渋谷区桜丘町24−4 東武富士ビル2F)
■ゲスト : 三宅隆太監督、脚本家・向井康介

今、ネットを騒がせているこの話題作が、8 月26 日(金)にトークショー付きの上映を開催した。ゲストは山下敦弘作品を手がけ、最近では「マイ・バック・ページ」などの脚本を手がける向井康介氏。スクリプトドクターとして現在までに200 本以上の映画の脚本に携わってきた三宅監督と約20 分に渡り、脚本のプロ独自の視点から映画『七つまでは神のうち』を読み解いた。
2名がそれぞれ感じた作品に関する想いを語る中、最も会場を沸かせたのが『逆説的なラスト』の話だ。
「ハッピーエンドは期待しないように」という文句で紹介されているラストシーンに対して、ネット上では様々な憶測が飛び交っているが、それに対して「ある意味、逆説的なラスト」と語る三宅監督は、主人公が一番生き生きしているラストで終えた、という。
罪悪感を抱えながら暮らし、死にたいと思いながらもリストカットを繰り返し死にきれずに生きてきた主人公の少女は、果たして本当に死にたかったのか?衝撃的なラストシーンを見る限り、そんな事は微塵も感じさせない。自分の心の中から湧き上がる想いを叫ぶラストシーンの彼女こそ、本当の彼女自身の姿であり、最も生き生きしている瞬間なのだ。
何をもってハッピーエンドとするかは見る人それぞれ感じ方は違うかもしれないが、この話を聞いた上でこのラストシーンを見ることで、新たに感じる“何か”があるはずだ。
その他にも、「“念”は帯電する」や「教訓を含んだ、エデュケーショナル(教育的)ホラー」などの興味深い話が飛び出し、短時間のトークショーにも関わらず、内容の濃いイベントとなった。
なお、9 月2 日(金)にはライムスター宇多丸さんとのイベントもシアターN 渋谷にて開催予定!詳細は近日発表なので、こちらもお見逃しなく・・・!