8月20日(土)、渋谷シアター・イメージフォーラムにて、タクミくんシリーズ第5弾「あの、晴れた青空」の初日舞台挨拶が行われた。本作はごとうしのぶ原作のBL小説の金字塔。映画版もBL映画としては最も長く続いており、日本だけではなく海外からも公開に合わせて来日するファンがいるほど、映画も大人気シリーズとなった。この日もレイトショーにもかかわらず、早くからファンが長い行列を作り、場内は満員、場内は熱気で溢れていた。また本作をもって第2作「虹色の硝子」から続いてきた浜尾京介&渡辺大輔コンビでの作品は最後になるとあって、ファンの期待も高まり、急遽劇場を2館で上映、どちらも満員となった。海外からのファンが来たことで、滝口が即興の英語で挨拶をし会場を沸かせた。
どのような気持ちで演じていたのか、ストーリーを追って、コメントをみてほしい。
初日舞台挨拶には、浜尾京介、渡辺大輔、滝口幸広、横井健司監督が登壇した。コメントは下記の通り。

浜尾京介(葉山託生(タクミ)役):今作品が最後なので悔いなく演じ、みなさんを笑顔にできるよう演技に臨みました。今作品でギイに初めて声を荒げるシーンがありますが、恋人といっても仲がいいだけじゃなくケンカもするので、気持ちのまま演じました。僕自身でもいい作品になったと思いますし、4作品演じていい勉強になりました。この作品に出会えて幸せに思い、みなさんのおかげで作品がここまで続き、感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました。

渡辺大輔(崎義一(ギイ)役):一役者として、精一杯やった集大成になっています。ファンのみなさまにラストいいものを魅せたいと思っていました。涙しながらでもいいですし、自分の心と相談してそれぞれいろんな見方で楽しんでほしいです。この作品や役を含め、スタッフ、ファンにも恵まれ、全てが財産となり、良い作品になりました。最後ということで残念に思い、作品を振り返ると「じーん」となります。しかし、「青空」という自分の好きな言葉が入った作品で最後を迎えられて、とても縁を感じましたし、この作品で出会えて嬉しく思います。

滝口幸広(赤池章三役):見所はタクミの成長とともに、ギイも成長しているところです。タクミによって引き出される部分もありますし、タクミの人間嫌悪症という所をメインに、今までの積み重ねた部分が見どころで集大成となっています。今日みなさんがここに遅くまで足を運んでくださり、観てくれている人がいることを実感しています。ここまでやってよかったという作品になりました。まお(浜尾)、大ちゃん(渡辺)も本当にお疲れさまでした。

横井健司監督:お墓参りのシーンでは光と場所にこだわりました。シリーズで使われた場所で、懐かしい場所だったのですが、時間がかかった分、思ってた以上に幻想的ないいシーンになりました。この作品はみなさんの願いが実現した作品だと思います。これを作ったのは我々ですが、今日ここにいるみなさんのおかげで、この作品を作ることができました。本当にありがとうございました。

舞台挨拶は2回行われた。浜尾・渡辺コンビ最後の作品で、ファンに感謝の言葉を送りながらも、浜尾は時折言葉につまり、涙を浮かべていた。二人が最後というのは残念だが、ここまで盛り上がりを見せるファンに愛される作品になった。