角川映画では近年でもっとも多くの読者を獲得する、人気作家・東野圭吾が初めて“恋愛”をテーマに執筆したことで話題を呼んだ『夜明けの街で』を岸谷五朗×深田恭子という豪華カップリングで映画化し、10/8(土)より全国公開する運びとなりました。本作の公開に先駆け、下記日程にて完成報告会見を行いました。久保田利伸さん書き下ろしの主題歌「声にできない」の音楽とともに、劇中で甘く残酷な不倫の恋に堕ちる 岸谷五朗、 深田恭子 、夫への愛情がやがて困惑に変わりゆく妻を演じる 木村多江 、そして、若松節朗監督の豪華ゲストが登壇。原作者、東野圭吾さんからのコメントも披露され、若松監督は、「原作者からのコメントを頂けるなんて嬉しい限りです。」と感動をあらわにしました。

■場所: 六本木アカデミーヒルズ49 ライブラリーカフェ
■日程: 8月11日(木)10:30 マスコミ受付開始
■登壇者: 岸谷五朗/深田恭子/木村多江/若松節朗監督

東野圭吾さんコメント
この小説を書く時、面白くて、甘く切なく、そして少し怖い話にしようと思いました。
今回、映画化された作品を見て、その狙いが小説以上に達成できていると感じました。
作者であるにもかかわらず、先が読めずにどきどきしました。
現在不倫を画策中の人に警告です。まずは、この映画を見てください。
それでも尚かつ不倫をするというのなら、もう止めません。どうぞ甘い地獄に堕ちてください。

ご挨拶

岸谷さん:
本日はお忙しい中ありがとうございます。一生懸命作った映画が完成いたしました。俳優として、この瞬間に一番幸せを感じます。本当に繊細な作品で、怖い部分もありますが、そこにも魅力を感じました。渡部の心の変化を緻密に捉えて演じるように気をつけていましたが、女性2人の間で揺れ動く渡部を演じきるのは本当に大変でした…。

深田さん:
お忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。秋葉役を演じるのは、私にとって大きな挑戦でした。新たな深田恭子を楽しみにしていてください。どうぞ宜しくお願いいたします。

木村さん:
本日はお忙しい中ありがとうございます。不倫されてしまう妻役を演じるにあたり、いかに不倫に気付いていない“フリ”をするか、本当は気づいていることをどう匂わすかがポイントかなと思って演じていました。自分だったら、どの役に共感できるだろう…と色々な見方が出来る作品だと思います。

若松監督:
本日はお忙しい中ありがとうございます。街を歩きながら、上司と部下のような男女2人組をみると、ついつい不倫かも…と思ってしまっていました(笑)。岸谷さんほど、不倫の似合う男はいない、深田さんは若くて美しく、魅力溢れる女性、木村さんは、美しさはもちろんですが、静かな怖さを演じさせたら他にいない。こんな素敵な出演者の方々のおかげで完成した作品です。

会場に集まった報道陣から、「本作で描かれている「不倫」についての見解をお聞かせ下さい」と質問されると、岸谷さんからは、「まさに地獄」との返答が。渡部役を演じた岸谷さんならではの回答に、会場も笑いに包まれました。一方、女性陣はというと、「結婚に夢を持ちたいです。不倫のお話しを聞くと寂しくなります。」と、ミステリアスな魅力で渡部を翻弄する秋葉役を演じたとは思えない純粋なコメントを披露した深田さんに対し、木村さんは「男性は弱い部分があるからこそ不倫に走ってしまうのかも…。深田さん演じた秋葉はすごく魅力的だし、デートの誘い方も上手!!これは仕方が無いかな…。」と大人な意見を披露しました。また、どのタイミングで妻:有美子は渡部の不倫に気付いたのか、という気になるポイントを聞かれた若松監督は、「朝帰りが決定的ですね。世の奥様方は本当によく気がつきます。普段しない行動や仕草、特に、においには気をつけて下さい!」と男性陣に警告を促して会場の笑いを誘いました。

●会見の最後、登壇者から改めてメッセージを頂きました。

岸谷さん:
すごく繊細で、それぞれのキャラクターが苦しい思いを抱えている映画です。若松監督の描く世界観をたっぷり楽しんでください。

深田さん:
不倫は映画の中だけで楽しんでくださいね(笑)。よろしくお願いいたします。

木村さん:
サスペンス、ラブストーリー、ホームドラマと、色々な観点から観ることのできる作品だと思います。それぞれの楽しみ方で観ていただけると嬉しいです。

若松監督:
地獄を見ることになるかもしれませんが、不倫はしてみたい(笑)。作品の舞台は横浜なので、普段とは違う非日常を求めて遊びにいくのもいいかもしれませんね(笑)。様々な角度から楽しめる、興味深いテーマを描いた作品になっています。