10月22日(土)より公開を迎えます、第15回釜山映画祭 クロージング作品「カメリア」。アジアを代表する3人の監督が、釜山を舞台に三者三様の“愛”の形を描いた本作のマスコミ会見を、10日、「Kamome(カモメ)」に主演した吉高由里子と行定勲監督のもと行いました。
行定監督の取材と映画の場面スチールのご案内と併せ、送らせていただきますので、宜しくお願い申し上げます。

●釜山国際映画際の関わり
行定勲監督
「デビュー作の『ひまわり』(00)で国際批評家連盟賞を頂き、これがきっかけで『GO』(01)に抜擢された。キャリアを切り開き、国際舞台への道を作ってくれた恩人のような映画祭です。今回は恩返しするつもりで参加しました。」

●作品について
行定勲監督
「釜山は夜の居住区など、見たことない神秘的な場所が沢山ある。物語では、言葉の通じないソル・ギョングと吉高由里子の2つの魂が夜の釜山で出会い、町に導かれながら、夜明けまでに何が起こるのか見守るような映画にしたかった」。
吉高由里子
「(演出は)放し飼いでした。鯉のぼりのように風を送りながら、でもピアノ線で操られているような感覚。「kamome(カモメ)」は水や風のように掴んでも掴みきれない、『すり抜ける』という言葉がぴったりの作品。触れてはいるけど、形は見えない人の気持ちと同じです。(海外製作の映画に初出演したことについて」不思議な気持ちです。」

●共演のソル・ギョングについて
行定勲監督「『シルミド』や『オアシス』など韓国を代表する俳優・ソル・ギョングの出演が決定した時は嬉しかった。『力道山』で日本に恩義を感じていて、今回の現場では日本的情緒のある台本を、若い韓国人俳優に丁寧に説明してくれてすごく助かった。

吉高由里子「絶対的な安心感がある男性。温かいお湯に浸かったような気分にさせてくれる存在です」。