12日広島グリーンアリーナで行われた広島ホームテレビ主催のイベント「つながってるホームテレビアクティブライフ2011」の人気ニュース番組「Jステーション」のステージに痛快世直しエンタテイメント作品『サルベージ・マイス』から監督の田?竜太監督、主演の谷村美月、長野じゅりあ、プロデューサー兼アクション監督の西冬彦が勢ぞろいした。この日は朝から雨がしとしとと降りしきり、生憎の空模様となったが、会場は過去最高の5万人以上の来場者が訪れ、熱気に満ち溢れていた。

本作は、広島ホームテレビが「西部警察」以来、30年ぶりとなる製作協力作品で、広島の観光名所10箇所以上で撮影された。主演は、デビュー以来出演した映画はすでに30作以上、『おにいちゃんのハナビ』や『阪急電車〜片道15分の奇跡〜』が公開中の若手演技派女優・谷村美月。600人のオーディションの中から選ばれた天才空手美少女、長野じゅりあ。メガホンを取るのは、『平成仮面ライダー』シリーズなど特撮映画を数多く手掛ける田?竜太監督。そして、かつて『少林サッカー』『マッハ!!』などを買い付け、ジャパニーズリアルアクション映画の先駆者、西冬彦がプロデューサー兼アクション監督を務めている。

主演の谷村のキュートな怪盗衣装の生お披露目に会場は大盛り上がり。谷村は「毎日筋肉痛と闘いながら頑張りました。是非多くの方にご覧いただきたいです。」と笑顔で期待にこたえた。映画初出演となる長野は緊張した面持ちで現れたが、空手歴10年の見事な型を披露し、その確かな実力を見せつけた。しかし、普段は普通の15歳の女の子。型が終わるや否や、あどけない表情を見せ、早くも多くのファンを獲得したようだ。アクション監督の西は、これまでの格闘家に演技をさせて撮るという手法に加え、アクションをやったことがない女優にアクションを仕込むという初の試みに本作で挑戦したわけだが、「谷村さんの本番力はものすごい、本番では練習の倍以上のすごい動きを見せるんですよ。長野もすごくて、路面電車をジャックしてのアクションシーンには興奮して「カット」の声が裏返ってしまいました」と谷村と長野のアクションを大絶賛。アクション監督自ら2人の想像以上の出来に手ごたえを感じている様子。現在編集中である監督の田?は、「この年代のトップの女優さんである谷村さんを起用できましたし、広島の観光紹介ではない、いい画を押さえることができてます。期待していてください。今、日本全体が元気がなくなっているので、アクション映画を見て元気になってほしい」とその完成度の高さと、自信をのぞかせた。

会場に集まった多くのファンのために、本作のメイキング映像が上映され、会場のあちこちからその見事なアクションに感嘆の声があふれ、ファンも大満足のトークショーイベントとなった。本作『サルベージ・マイス』は正義の怪盗“サルベージ・マイス”が広島を舞台に縦横無尽に走り回り、高価な美術品ばかりを狙う窃盗グループと戦う痛快世直しエンタテイメント作品だ。作品が見れるのはまだしばらく先になるが、そのアクションの完成度から嫌でも期待が高まる。