涙も笑いで乗り越えるたくましい“かあさん”と、ちょっと変わった家族を描き、「ダ・ヴィンチ」のブック・オブ・ザ・イヤー2007「泣けた本」第1位にも選ばれ、またシリーズ累計170万部を突破する西原理恵子の傑作ベストセラー「毎日かあさん」の実写映画版が、いよいよ2月5日(土)より全国公開となります。

今回サイバラを演じるのは、自身西原理恵子の大ファンであり、多くの作品で数々の映画賞を受賞し、現在の日本映画には欠かせない存在である小泉今日子。そして夫のカモシダには、すでに演技派俳優としての地位を確立している永瀬正敏が、本作では2週間で12キロ減量し、髪を剃り落とし、眉毛を抜くなど、壮絶な姿をスクリーンに刻んでおります。

また監督デビュー作『かぞくのひけつ』(06)で、日本映画監督協会新人賞をはじめ、新藤兼人賞・金賞を受賞した大注目の小林聖太郎がメガホンをとり、現在行われているマスコミ試写でも絶賛の声をいただいております。

そしてこの度、公開を目前にしまして、初の主要キャスト&スタッフ勢揃いとなる完成披露試写会舞台挨拶を新宿ピカデリーにて行いました。舞台挨拶は大盛況で600席が満席となりました。

【日程】
1月20日(木)18:30〜
【会場】
新宿ピカデリー スクリーン1
【登壇者】
小泉今日子、永瀬正敏、矢部光祐(子役)、小西舞優(子役)、
小林聖太郎監督、西原理恵子(原作者)

<一言ご挨拶>

●小泉今日子さん:今日はたくさんの方に来ていただき嬉しいです。ありがとうございました。撮影では、猛暑の中“毎日かあさん”をしておりました(笑)。今回この役を演じてみて、「世の中のお母さんたちは、こんなに大変なことを一生やり続けるのか」と、改めて思いました。そんなお母さんたちを応援できる作品ができたと思いますので、楽しんでいってください。

●永瀬正敏さん:本日はありがとうございました。皆さんは、これから映画を観ていただけるということなので、是非ゆっくり楽しんでいってください。

●矢部光祐くん:アニメの「毎日かあさん」を見たとき、僕にそっくりだと思いました(会場笑)。今回、映画でブンジ役が出来てとても嬉しかったです。元気なブンジがいっぱい見れると思いますので、楽しみにしていて下さい。ありがとうございました。

●小西舞優ちゃん:フミ役を演じた小西舞優です。5歳です。映画を観に来てくれてありがとうございます。

●小林聖太郎監督:今日はありがとうございます。脚本作りから考えると3年くらいかかったので、今日この日を迎えられたのが嘘みたいで、まだ現実味がないです。皆さまにご覧いただくのが楽しみです。

●西原理恵子先生:今日こうして良き日を迎えられて良かったです。この映画を観て、「こんな家でも笑ってやっていけるんだ」と、皆さまのご自宅の敷居も下げていただき、掃除もしなくていいし、ご飯も作らないでてんやもんでいいから、笑って観ていただけたらと思います。

<質疑応答>

●MC:まずは小泉今日子さんにお伺いします。
小泉さんは、以前から、西原さんの作品のファンだったと伺っていますが、本作でサイバラリエコ役を演じられていかがでしたでしょうか?

●小泉今日子さん:西原先生の作品は本当に大好きで、ほとんどの作品を読んでいます。ですので、逆に映画のお話をいただいたときに「え、やるの?」という躊躇があったんです。でも、いざ演じるとなると実際の西原さんには適わないので、自分なりに役柄を組み立て直して臨みました。そのくらい西原さんは素敵な人なんです。

●MC:続きまして永瀬正敏さんにお伺いします。
本作のために、撮影中の2週間でなんと12kgも減量したり、カメラマンだった鴨志田さんを演じるために、事前にいろいろとご準備をされたと伺っていますが、どのような役作りをされたのでしょうか。

●永瀬正敏さん:役作りというか、減量などにしても、役者として当たり前のことをしただけですね。今回は良い芝居をしようというよりも、西原さんやお子さん、鴨志田さんのファンの方など、その人たちに失礼のないように、出来るだけ100パーセント鴨志田でいたいと思って挑みました。

●MC:今回、永瀬さんはお写真も撮っていらっしゃったんですよね?

●永瀬正敏さん:はい。普段も撮っているんですが、今回は戦場カメラマンという役でもあるので、劇中でも写真を撮らせていただきました。

●MC:続きまして矢部光祐くんにお伺いします。
撮影現場では、カメラが回っていないところでも、本当の家族のように過ごされていたとのことですが、実際の小泉かあさん、永瀬とうさんはいかがでしたか?

●矢部光祐くん:お母さんの小泉さんは、いつもお昼を一緒に食べてくれました。あと、暑い時にアイスを買ってきてくれたり、遊んでくれたりもしてとても優しいお母さんでした。お父さんの永瀬さんは、お昼を一緒に食べてくれたし、おんぶをして遊んでくれたり、写真を撮ったりしてくれて、とてもやさしいお父さんでした。

●MC:小西舞優ちゃんはいかがでしたか?

●小西舞優ちゃん:おかしゃんはお弁当のとき、フミはお箸を上手く使えないので、フォークとスプーンのセットをくれて嬉しかったです。おとしゃんは、ブロックとかカエルちゃんとかで遊んでくれました。あと、お弁当の時におとしゃんだけ水を飲んでたので、かわいそうでした。
(これを聞いた永瀬さんは泣くまねを)
※永瀬さんは役のため減量をしていたため

●MC:永瀬とうさんのクランクアップ・撮影終了時に、舞優ちゃんはいっぱい泣いてたそうですが、そんなに悲しかったのですか?

●小西舞優ちゃん:いつも遊んでくれて嬉しかったのに、もう会えないんだと思って、寂しくて泣いてしまいました。

●MC:続きまして小林監督にお伺いします。
異常猛暑だった昨年の8月から始まった撮影、西原さんの故郷でもある高知で実際にロケも行い、編集などを経て、いよいよ本日皆様にご鑑賞頂きます。ようやくお披露目を迎えた今のお気持ちをお聞かせください。

●小林聖太郎監督:2年前くらいに初めて西原さんのお宅に伺って映画のお話をさせていただき、その時も2時間くらいで帰る予定だったのですが、そのまま夜までいて、結局泊めていただいて、翌日朝ご飯までいただいてしまい、フルコースだったのを思い出しました(笑)。でも、その時に西原さんから「でも監督代わるんでしょ?」と言われて…(会場笑)。無事に監督させていただくことが出来てよかったです(笑)。

●MC:続きまして西原理恵子さんにお伺いします。
西原さんの作品は、現在様々な作品が映画化されておりますが、その中でも特にこの『毎日かあさん』は、西原先生の思い入れが深い作品と伺っております。完成した映画をご覧になっていかがでしたか?

●西原理恵子先生:永瀬さんが、私だけしか知らない鴨志田を演じていたことに、とても驚きました。ちょっとしたしぐさとか表情とかが鴨ちゃんだったんですよね。病院からやっと帰ってこれた時も、彼は自分がまたこの家からどこかに行かなくてはいけないことを知っていたんです。あの困ったような顔もそうだし、息子の靴を撮影していたりしていたのも…。それを私はどうすることも出来なくて、ただ見ていることしか出来なかったんです。そういった部分も私しか知らないはずなのに、永瀬さんは演じていらっしゃったので、本当に驚きました。
それと小泉さんに関しては、私の知っている輝かしいキョンキョンじゃなくて、すごくオカンなキョンキョンが見れて、女優さんっていうのはバッチイ汚れの仕事もしなくてはならないのだな、すごいなと思いました。
ジャージばかり着てもらってすみませんでした(笑)。

●MC:最後に、永瀬さん、小泉さんから一言メッセージをお願いします。

●永瀬正敏さん:本日これから映画を観ていただいて、気に入っていただけたら、この映画は2月5日に公開となりますので、また映画館へ帰ってきて下さい。その際は、是非二度三度と帰って来ていただいて、お友達も一緒に連れてきていただけたらと思います。この映画を愛してください。

●小泉今日子さん:映画をご覧いただく前に、1つだけ注意事項があります。涙腺が弱い方は、あらかじめハンカチをご用意下さい(笑)。ありがとうございました。