来年2011年2月11日(金・祝)より公開の江口洋介・蒼井優主演映画、ビター&スイートな感動作『洋菓子店コアンドル』の来阪記者会見を11月29日(月)に実施致しました。
会場内は映画の雰囲気そのままの、とてもやわらかくあたたかな空気に包まれた会見となりました。
また、来月に迫ったクリスマスを前に、大きなクリスマスツリーにオーナメントを飾って映画の大ヒットを祈願しました。

MC:一言ご挨拶をお願いします。
江口:今日はありがとうございます。『洋菓子店コアンドル』というパティシエのお話なのですが、ケーキを作る人・買いに来る人を描いた温かい映画が完成しました。楽しみにしてください。今日はよろしくお願い致します。
蒼井:本日はお忙しい中、ありがとうございます。一見、かわいらしいお話を想像されると思うんですが、それだけではなく、人と人との繋がりや、生活していく上での苦しみなども描かれているような、ただの甘い映画ではない“ビター&スイート”な映画です。よろしくお願いいたします。
深川監督:お集まりいただきまして、ありがとうございます。『洋菓子店コアンドル』の“コアンドル”はフランス語で“街角”という意味です。東京で撮影しましたが、大阪でも全国の街角のお店でも繰り広げられる出来事をまとめた映画で、心温まる映画なので、見ていただきたいです。観終わった後は、ケーキを食べたくなるような映画になっていると思います。
MC:(監督へ)洋菓子店を調査されたのですか?
ぐるぐると色々なお店を巡りました。
MC:(江口さん&蒼井さんへ)大阪は久しぶりですか?
江口:9月に舞台があり、ひと月の間、大阪に滞在していましたので、大阪に帰ってきたような感じがします。
MC:(江口さんへ)大阪のイメージは?
江口:食べ物がおいしいというイメージです。舞台のメンバーとご飯をよく食べに行き、とても活気のある時間を過ごさせてもらいました。
MC:(蒼井さんへ)大阪はどのぐらいぶりでしょうか?
蒼井:映画のプロモーションや舞台などで来たりしていますので、“いつ以来”という感じではないです。両親が2人とも大阪生まれで、祖母の家が大阪にありますので、「私の中では大阪に来た!」というよりは「帰ってきた」という感じです。とても身近ですので、いつ以来とかは思い出せないぐらいです。

MC:(蒼井さんへ)大阪のイメージは?
蒼井:子供の頃から来ているので・・・他の地方の方から見れば、大阪はとても元気で、チャキチャキで、活気があると感じられると思うのですが、祖母の家が大阪の象徴なので、私にとっては、のんびりした、温かい印象です。
MC:(監督へ)オリジナル作品を描くきっかけ・動機はありますでしょうか?
深川監督:職人さんの話を撮りたいなと思っていました。パティシエは一見、華やかな世界に見えるんだけど、彼らの仕事はすごくストイックだし、訓練鍛錬を毎日毎日続けて、ものすごく小さな芸術を作って、食べさせていくという姿勢も含めて、素敵な場所だなと思っていました。そこを舞台に、職人のトップになるために、色々なものを犠牲にして頑張っていたが、パティシエを辞めてしまった男がいて、鹿児島のケーキ屋さんの娘がてっぺんのケーキに触れて、どんどん身を投じ、自分の居場所を作っていく、というのが面白いのではないかと思って作ってみました。
MC:(監督へ)作品に込めたメッセージを教えてください。
深川監督:ケーキは、どんなに疲れていても、どんなにお腹がいっぱいでも、幸せな気分になれるというマジックのような食べ物だと思いました。食材にかける人の思いや変化のきっかけを、ケーキの物語を通じて、映画にできるのではないかと思いました。

質問1:江口さんはオファーを受けた時、自分ではないと感じたそうだが、役柄をどのように掘り下げていったのか?
江口:パティシエという役だとプロットで読ませてもらったのですが、自分の中でパティシエというイメージがなかったのです。
蒼井さんと共演することは分っていたので、ケーキを食べて、ケーキ作りを教える側と弟子のようについてくる側でコメディっぽい映画なのかなと思っていました。最近演じている役と違いましたので、どのように演じようかと考えました。監督とお会いして、パティシエの方の様々な話をお伺いしたり、実際に拝見したりして、パティシエ職人の世界は厳しい世界だと知りました。
監督も作る側の話・人間側の映画を撮りたいということでしたし、職人的厳しさを演じてもらいたいという話を伺い、十村という人間を掘り下げていきました。

MC:監督は、なぜこの役柄を江口さんに演じてもらいたかったのか?
深川監督:江口さんがケーキと向き合って作っているイメージが全くわかなくて、それがおもしろいなと思いました。今まで見たことのない江口さんを見られるのではないかと思い、それでお願いをしました。

質問2:蒼井さんは監督は譲らないところは絶対に譲らない人と、仰っているが、どのようなところを譲らないのか?
蒼井:監督が譲らないのは映画で何を伝えたいのか、何を撮りたいのかということです。映画の現場はみんなで色んなことを考えて構築していったりするのですが、思っていたようなことができなかったり、ことが進まなかったりした時でも、監督はその様なことから役者・スタッフ・監督のもとに集まっている人を守るということ、そして、この映画で撮りたいこと・やりたいことを絶対に譲らない方だったなと思っております。本当に尊敬しています。

質問3:(監督へ)蒼井優さんの役柄を“女の子版寅さん”のように想像したらしいが、それは本来の蒼井さんとは全く違う。蒼井さんにどのようなイメージをもったのか?また蒼井さんが寅さんなら、江口さんはマドンナ役だが、どのようなイメージをもったのか?
深川監督:今まで見たことのない蒼井優ちゃんを観てみたいと思いました。彼女が出演している映画を見ていて、違う面があるのではないかと思ったからです。陰と陽なら“陽”の部分を見てみたいなと思いました。竜巻のように風を起こす人がやってきて、そこから、竜巻を起こされた側の大人の顔をしていた人たちが彼女に問題を付きつけられて、動かされ、怒り、泣き、彼女のために集まって、知恵をもって行動する、というような、人に影響を与える人の作品を作り上げてみたいと思いました。それで、モデルがあるとしたら、“寅さん”なんじゃないかなと思ったんです。だから、“女の子版寅さん”みたいな物語になるんじゃないかなと思いました。最近、恋愛を扱う映画やテレビが多いんですよね。男女の中で愛や恋で響き合う作品が多いと思うんですが、“マドンナ”の十村さんは、恋愛線ではなく、職人同士の師弟関係というところで、どの様に響き合うか、好きや嫌いではなく、人間と人間同士の影響の仕方で物語を見せていけないものかと思いまして、作ってみました。

質問4:(江口さんへ)ケーキ作りの感想は?
江口:“伝説のパティシエ”役だったので、手元にしっかりリアリティがなくてはならないなと思い、専門学校で授業をうけました。そこでは何千人という人が勉強をしていて、(パティシエは)こんなに憧れの職業なんだと思って、意識が変わりました。
実際に道具を手にしたら、時間との戦いでとても難しかったです。料理するのは嫌いじゃないんですけど、さすがにケーキは作ったことがなくて・・・でも意外とハマリ症なので、(家で)ブルーベリーでかわいらしくデコレーションしたりして(笑)、デジカメで撮るっていうのをやってました(一同笑)。映画のためです!(笑)

質問5:(蒼井さんへ)鹿児島弁とケーキ作りどちらが難しかったか?
蒼井:普段からケーキを作ったりするのが好きなんです。今回習得しなきゃいけない技術、クリームのしぼりやチョコレートで文字を書いたりは、最初は慣れなかったのですが、徐々に体が覚えていくので、途中からは心配はありませんでした。ただ、鹿児島弁は、全く独立した方言なので、外国語を覚えるような感覚ですべてゼロから覚えなきゃいけないんです。同じ日本語なのでところどころ、(『フラガール』で使った)福島弁だったり、(両親の故郷である)大阪弁だったりと似ているニュアンスがあるのですが、セリフを話しているうちに全部福島弁になってしまうこともありました(笑)。音にとらわれてはいけないと思いながらも、一言一言のセリフに緊張していました。方言の方が大変でしたね。

MC:最後に一言ずつお願いします。
深川監督:とても大きな映画ではないですが、そこにはちゃんと“人”が描かれているのではないかなと思っています。十村さんやなつめさんと同じような気持ちや壁を持っている人がいると思うのですが、一歩踏み出す勇気を映画の中に込めてみました。それが皆様に伝わればいいなと思っています。よろしくお願いいたします。
蒼井:みんなで一生懸命作った作品で、ケーキを食べるのと同じように、みんなの胸を膨らませてくれるような作品になっていると思います。応援よろしくお願いいたします。
江口:人間模様がしっかり描かれています。ケーキがもうひとつの主役のようにきれいに撮られています。見た人がほっとするような、映画を観たあとに、じゃあケーキでも食べに行こうか、というような、充実した一日を過ごせるような映画になっています。是非、映画館に足を運んでください。

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