本日11/6(土)恵比寿ガーデンシネマにて「第1回東京ごはん映画祭」が開幕された。
人と食のつながりを描いた“おいしい映画”8作品の上映に加え、トークイベント、マルシェ、料理教室などのワークショップを同時開催。体験型のイベントを展開している。

本映画祭のきっかけとなった、人と食の原点を描いたドキュメンタリー映画『eatrip』のオープニング上映で幕開けとなり、監督の野村友里、そして本作に出演の武者小路千家・15代家元後嗣の千 宗屋が登壇し、共演した浅野忠信との撮影秘話などで会場は盛り上がった。

また、ガーデンプレイス時計広場で開催しているマルシェでは、上映作品のオリジナルメニューや、『eatrip』に出演している森岡尚子さんの無農薬野菜なども販売し、朝から家族連れなどで賑わい、大盛況の幕開けとなった。

11:10〜『eatrip』上映前 
登壇者:野村友里(フードディレクター/eatrip監督)、千 宗屋(武者小路千家・15代家元後嗣)

野村監督:
『eatrip』は昨年の6月に上映されてからもう1年半も経つのにこうやってまた皆さんに観て頂けてうれしいです。
千さんが浅野さんにお茶でおもてなしをするシーンが出てきますが
お願いした理由は、人と食の原点を描きたいと思った時に、お茶が思い浮かびました。
1対1のおもてなしの心だったり、まわしのみをして皆で分かち合うというその心が何百年も日本に根付いていて、その人と人の関係を切り取りたいと思いました。
そしてお茶を知らない人に楽しんでもらいたかったので、お友達の浅野忠信さんにお願いしました。
浅野さんの質問にとてもわかりやすく答えてくれるのですが、私が初監督、千さんは映画出演が初、浅野さんはお茶が初、みんな初めてばっかりなのが、手探りの初々しさが出てすごく良い映像が撮れました。
海外の映画祭に行ってもこの場面の質問をよくされるので、その度に千さんに電話して教えてもらってました。
音楽を担当して下さった青柳拓次さんいわく、お茶のシーンからの流れが音楽も含め一番好きと言ってくれたので
是非注目してみてください。

千 宗屋:
食という捉え方でお茶を入れて頂けたのはありがたいことで、お茶は日本人にとって本来とても日常的なことだが、日常でありながら日常と切り離されたところで行うことで日々をかえりみたり、人間関係を整理できたりする作用がお茶にはあります。そういう場を持つことで関係を深めていく装置でもあるんじゃないかな。
浅野さんとのシーンは構えることなくし自然に向き合えた撮影とか関係なく、とても良いお茶の時間でした。
昨年の『eatrip』初日直前にプレッシャーに耐えかねた監督がイタリアに尋ねてきて一緒に野点をやったのがなつかしいです笑。

■eatrip presents「第1回東京ごはん映画祭」概要■
■日程: 11月6日(土)〜12日(金)
■会場:恵比寿ガーデンシネマ、ガーデンプレイス時計広場

■『おいしい映画』8作品の上映
『eatrip』『かもめ食堂』『タンポポ』『南極料理人』、
『青いパパイヤの香り』『アメリ』『ショコラ』『マーサの幸せレシピ』

■毎日ゲスト・トーク
○11/6(土)野村友里(eatrip監督)
      千 宗屋(武者小路千家・15代家元後嗣/eatrip出演)
○11/6(土)石森いづみ(『タンポポ』フード担当)
○11/7(日)須藤シンジ(耳で観る上映会企画・ネクスタイド・エヴォリューション代表)
○11/8(月)根本きこ(フードコーディネーター)、
○11/9(火)下田昌克(画家/eatrip出演)×滝沢守生(編集者)
○11/10(水)KAORU(野菜ソムリエ)
○11/11(木)Goma(料理創作ユニット)

■映画コラボマルシェイベント開催!(ガーデンプレイス時計広場にて)
○上映作品のオリジナルメニュー販売!
○築地創業90年鰹節問屋・秋山商店による、鰹節本節の削り実演 (※映画「eatirp」に登場)
○森岡尚子さんの作った無農薬野菜販売!(※映画「eatirp」に登場)

■ Open doorな上映会を目指して各種上映会開催!
“ママのための上映会”・“視覚障害者のための音声ガイダンス付き上映会”“英語字幕付き上映会”