幕末維新、西郷隆盛の右腕として活躍した薩摩の侍、中村半次郎(桐野利秋)の生涯を描いた映画『半次郎』(配給:ピーズ・インターナショナル)のプレミア上映会が、9月11日・12日の両日、西南戦争の激戦地・鹿児島県伊佐市にて開催された。
会場となったのは伊佐市文化会館大ホール。計6回上映のために用意された前売券5,000枚は完売。上映に際しては舞台挨拶も行われ、伊佐市出身で主演の榎木孝明、ヒロインの白石美帆らが登壇。会場を大いに沸かせた。
本作の企画者でもある主演の榎木孝明は「企画から13年、ついに完成した『半次郎』の披露上映を故郷・伊佐市で迎えることができ、感無量」とコメント。「日本人の良さ、精神文化の美しさが描かれたこの作品を、伊佐市から発信し日本全国さらには世界へと拡げていきたい」と語った。
半次郎を心を通わせる京都の商家の娘役で出演した白石美帆からは「撮影中は、地元の方々から、多くのお力をいただきました」という挨拶に続き「榎木さんをはじめ関わった方々の熱い想いが隅々にまでこもった作品で、観れば何か湧き出てくるものがある、大きな作品に仕上がりました」と語った。

本作は、西南戦争の大規模な会戦シーンや山中でのリアルな戦闘描写なども見どころの戦争スペクタクル大河ロマン。撮影は全て南九州(鹿児島・熊本・宮崎)で行われ、実際の戦跡も数多く登場する。時代劇初挑戦となるEXILEのAKIRAが魅せる圧巻の殺陣にも注目が集まっている。
その他共演陣に、津田寛治、坂上忍、永澤俊矢、北村有起哉、雛形あきこ、葛山信吾、竜雷太など。監督は『地雷を踏んだらサヨウナラ』『HAZAN』『アダン』『長州ファイブ』の五十嵐匠。撮影・照明は『突入せよ!あさま山荘事件』『男たちの大和/YAMATO』『墨攻』の阪本善尚・大久保武志。音楽は鹿児島出身、一昨年のNHK大河ドラマ「篤姫」、来年の「江〜姫たちの戦国〜」を手がける吉俣良。
9月18日(土)より九州先行公開(中洲大洋劇場、ワーナー・マイカル・シネマズ熊本クレア、鹿児島ミッテ10)。10月9日(土)より、シネマート六本木ほか全国にて上映される。