1990年に、日本で劇場公開された『ゴースト ニューヨークの幻』。
サスペンスとラブファンタジーがミックスされた質の高さと、デミ・ムーアとパトリック・スウェイジの演技に日本中が涙し、当時、観客動員400万人、興行収入58億円の大ヒットを記録しました。
そして、20年後の2010年。舞台を日本に移し、新たなアジア版『ゴースト』がここに誕生します!

そしてこの度、主演の松島菜々子さんとソン・スンホンさんのお2人が、初めて公の場に2ショットで登場し、監督、スタッフと共に製作報告記者会見を行いました。

また、松嶋菜々子演じる星野七海がゴーストになるという、オリジナルとは逆の設定になっていること、そして、オリジナル版では、ウーピー・ゴールドバーグが演じた霊媒師の役を樹木希林が演じることなどを発表しました。

【日時】8月3日(火) 13:00〜
【場所】東京・六本木 グランドハイアット東京
【登壇者】
松嶋菜々子、ソン・スンホン、大谷太郎監督、一瀬隆重プロデューサー
岡崎市朗(パラマウント ピクチャーズ ジャパン 代表取締役 日本代表)

<一言ご挨拶>

●岡崎市朗(パラマウント ピクチャーズ ジャパン代表):ちょうど20年前の1990年になりますが、パラマウント映画の『ゴースト ニューヨークの幻』が全世界で公開されました。
ご存知の通り、日本をはじめ世界でも大ヒットを記録し、そして、今も多くのファンに愛されるハリウッドの名作となっております。

その名作をアジアを代表するキャストを起用し、再び製作できることは我々にとってもとても嬉しいことです。
また、本作は、パラマウント ピクチャーズによる、初めてのローカルプロダクションとなります。私も実際に撮影現場に伺った際、松嶋さん、ソンさんらの素晴らしい演技と、大谷監督をはじめとするスタッフの熱意を見て、新たな名作の誕生を確信いたしました。

このアジア版『ゴースト』が、アジアをはじめ、全世界に感動を発信できるよう、また、多くの人に愛されるよう、切に望んでおります。

我々製作委員会メンバー、キャスト、スタッフ一同、本作の成功へ向けて、一丸となって努力してまいります。

11月13日から公開されます本作が、オリジナル以上のヒットを上げるよう、皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

●一瀬隆重プロデューサー:
ちょうど4年前にロサンゼルスのパラマウント ピクチャーズに呼ばれ、「是非日本映画を作りたいのだが、何かいいアイディアはないか」と言われました。

僕はパラマウント ピクチャーズの作品の中でも『ゴースト ニューヨークの幻』が大好きな作品だったので、とっさに『ゴースト』のアジア版を作らせてもらえないかとお話をしたところ、「是非やりましょう!」ということになり、この4年間、オリジナルの何を残して、何を変えるのか、誰に主演の2人を演じてもらうのかなど、とても悩み苦しみました。

その間に日本テレビさん、松竹さんなどに参加していただき、ここにこうして、素晴らしい脚本と最高のキャストを迎えて、撮影を終了いたしました。
あとは11月13日の公開を目指して仕上げ作業に入りますが、是非、皆さんのご協力を得て大ヒットしてほしいと思っておりますので、お力添えをよろしくお願いいたします。

●大谷太郎監督:
監督するにあたって、アジアを代表する、松嶋さん、ソンさんをどう撮ったらいいか、すごく責任重大だと思いました。
でも、「この2人がこんなラブシーンをやったら素敵じゃないかな」と考え始めたら、とても楽しくなって、撮影を迎えるのが楽しみになりました。

色々なラブシーンを演じてもらっていますが、そのどれもが素晴らしく、いつまでも2人の演技を見ていたいと思いました。
2人の素晴らしいラブストーリーが出来たので、是非、楽しみにしていてください。

●松島菜々子さん:
私は星野七海という大企業の社長を演じました。
このお話をいただき、準備稿をもらった段階から、自分の役について、数少ないながらも意見もさせていただき、アジア版『ゴースト』ということで、韓国の方と共演できたら素敵だなという提案もいたしました。

オリジナルに負けない『ゴースト』を作れるよう、私自身も力を注いだ作品ですので、是非楽しみにしていただければと思います。

●ソン・スンホンさん:
撮影が終わって、このような会見を開けて本当に嬉しいです。
お話をもらったときは本当に嬉しくて、夢が現実か分からなくなりました。
アメリカ版『ゴースト』をみて育った世代なので、本当に嬉しかったです。

今回は日本に行って、撮影をするので、日本のスタッフの皆さんとコミュニケーションが取れるかどうか葛藤もあったのですが、素晴らしいスタッフと、松嶋さんをはじめとした素晴らしいキャストの皆さんに恵まれたので、この機会を逃したら後悔すると思い、出演を決めました。

<質疑応答>

●MC:
大谷監督にお伺いします。
今回、お互いを一途に想い続ける、切なくも儚いラブストーリーを演出されるにあたって、一番心がけたことは、どんなことでしょうか。

●大谷太郎監督:
2人が見つめ合う姿を大事に撮影をしました。
言葉を超えて見つめあう姿が愛情表現になると思いましたし、見つめる姿が相手に届かない悲しさや、愛情の強さを表現できると思いました。

●MC:
松島さん、ソンさんにお伺いします。
今回が初共演ということですが、いかがでしたか?
撮影中に一番印象に残ったエピソードを教えて下さい。

●松嶋さん:
私も緊張して現場に臨みましたが、作品の内容が内容だったので、一つ一つのシーンを大切に粛々と撮影をしました。
そういう意味では、私もソンさんも気持ちを作れる現場でした。

ソンさんの第一印象は、紳士で、礼儀正しく、女性に優しくて、ジュノの役にぴったりだと思いました。陶芸家のジュノの繊細な部分をそのまま表現されていたので、私も最初から、スッと役に入っていけました。

(続く)