6月24日、豊島区、みらい館大明の体育館にて映画『シュアリー・サムデイ』の完成披露記者会見が行われ、本作が初監督作品となる小栗旬、主演の小出恵介、勝地涼、鈴木亮平、ムロツヨシ、綾野剛、小西真奈美が登壇した。

映画『シュアリー・サムデイ』は「いつか、きっと」の意味で、小栗が10代の頃から「いつか、きっと…」と温め続け、満を持して初監督に挑んだ青春ムービーに仕上がっている。

主演の小出は「1年ぐらい撮影から経ちまして、暑くなると去年を思い出します。夏にふさわしく、爽やかで観やすい作品になっています。よろしくお願いします。」と挨拶し、会見が始まった。

本作が自身の初監督作品となる小栗は映画を観ての感想を問われ、「感想ですか…監督の僕が感想を言うのもアレですけど…。(ムロツヨシを除いた)4人がすごく良くって、あっ、4人プラス小西さんが良くって。4人と小西さんを観て欲しいですね(笑)。弱冠35歳でハタチの役に挑戦したムロさんにも注目してほしいですけど。確か5人の5ショットは無かったんですよね?」と返答。

それを聞いたムロはすかさず「いや!バンドのシーンあるでしょ!クライマックスの!!ホント忘れてたでしょ!!」と反論。この小栗とムロの掛け合いにマスコミ陣は爆笑だった。

盛り上がったシーンはという質問に小出は「女子高生の水着のシーンが盛り上がりましたね。」とニンマリ。「撮影の中盤で何も面白いこと無いなぁと思っていたんですけど、僕男子高だったんで、(共学だと)こういうシーンもあるのかと。あれ?ダメですか!?(笑)小栗監督が初めてこのシーンで自分で撮ると言ったりしましたし。ただそれ以降撮らなかったですけど。」とこちらでも会場を沸かせた。

今回のイベントでは参院選の公示日と重なったこともあり、タイトルの「いつか、きっと」と掛けてキャスト・監督7人で「いつか、きっ党」を結成。

記者から今後のマニフェストについて問われると、全員戸惑った様子を見せたが、先陣を切って答えたのはムロ。「学園ドラマに学生として出演したい!まぁ今回でもう叶ったんですけど(笑)」と大人としてお手本となった。小西は「また一緒にみんなで作品を作りたいです。」、小出は「僕が小栗監督の代表作を作ります!監督として!」と、ここまでは比較的大人の回答を見せたのだが、鈴木は「いつか宇宙に行きます!」、勝地は「野球選手になりたいです!」、綾野は「箱根駅伝に出たいです!」と可愛いらしい“夢”を披露。異色だったのが小栗。「日本にも俳優のユニオンを作りたいなと。自由な意見を言いつつ、責任をとる環境作りがしたい。」と日本映画界の未来を見据えた「いつか、きっと」を明かした。

また初監督についての想いを聞かれると「現場はすごく面白かった。俳優陣にはスケジュール的にも無理をさせたが、監督としては心強いみんなとやれた現場だったと思う。ただ毎日「明日雨降ってくれないかな…」と、それくらい不安で、自分のやってることが正解なのか分からなくて、一日でいいから考えたいと思う日々でした。後々メイキングを見るとすごく楽しい思い出だったなと思いますけど。」と人知れぬ苦悩も語った。

「男のために、男が喜ぶ映画を作ったので、男に観て欲しい!女性は男ってバカだなと思って観て頂ければと思います。」と小栗ならではの思いもアピールした。

小栗旬初監督作品、映画『シュアリー・サムデイ』は7月17日(土)、全国ロードショー!!

(Report:森根隆之)