警察犬訓練士を目指す少女・杏子と、ドジな見習い警察犬「きな子」。
決して優等生ではない1人と1匹が、挫折を繰り返しながらも信頼の絆で強く結ばれ、目標に向かって前向きに突き進む姿を描いた、今夏最高の感動作です。
本作の完成披露試写会を実施し、スタッフ、キャストが満員となったお客様を前に舞台挨拶を行い、盛大な拍手をいただきました。
なお、途中から劇中に登場した2匹の犬がスペシャルゲストとして駆けつけ、そのあまりの可愛い姿を見たお客様から歓声が飛び交いました。

また、明日から開催されるFIFAワールドカップへ向けて、決して夢を諦めずに警察犬試験に挑戦し続ける「きな子」がサッカー全日本代表のユニフォームを着て登場し、日本代表へ熱いエールを送りました!

『きな子〜見習い警察犬の物語〜』完成披露試写会 舞台挨拶 概要

■日時:6月10日(木)19:00〜
■場所:丸の内ピカデリー2 (千代田区有楽町2-5-1有楽町マリオン9F)
■登壇者:
夏帆、寺脇康文、戸田菜穂、広田亮平、大野百花、平田満、
宮忠臣(ドッグトレーナー)、小林義則監督
きな子(出演犬/ラブラドール・リトリーバー)、ロッタ(出演犬/ジャックラッセルテリア)

【舞台挨拶】

●夏帆さん(望月杏子役):
こんなに沢山の方に集まっていただけるとは思っていなかったので、会場に入ってきて驚きました。本当に嬉しいです。今回は今まで演じたことがなかった新しい役に挑戦したのですが、劇中の杏子と同様に私も成長できたので、思い出深い作品になりました。とても素敵な作品なので、「いいなぁ」と思ったら口コミをお願いします。

●寺脇康文さん(番場清二郎役):
こんばんは。今日はありがとうございます。今回、番場清二郎役を演じるに当たって、野性味のある男くさい男にしたかったので、ノーメイクで挑みました(会場笑い)、眉毛だけ少し描いてもらいましたが(笑)。

映画が完成して、監督に「僕はどうでしたか?」と聞いたら、「寺脇さん、汚かったっすねぇー!」と、言われました(会場笑い)。ヒゲも剃らずに挑みましたので、ぜひ楽しんでご覧下さい。

●戸田菜穂さん(番場詩子役):
今日はありがとうございます。この映画は、家族の絆や、家族と犬たちが支えあう姿を描いて
いるので、映画を観終わった後、温かくて優しい気持ちになれます。ロケ地の香川も本当に素敵な所でした。皆さんにも温かくて優しい気持ちを持ち帰っていただければと思います。

●広田亮平くん(番場圭太役):
この映画は、(登場する)みんなが頑張っていますし、犬たちもかわいいので、ぜひ注目して下さい。

●大野百花ちゃん(番場新奈役):
私はこの映画で、何でも諦めずに頑張ることの大切さを勉強しました。
皆さんも、もし諦めそうになった時は、きな子のことを思い出して下さい。

●平田満さん(桜庭崇役):
大人も子供も、犬好きも人間好きも、本当に皆さんに楽しんでもらえる映画に仕上がっていますので、どうぞお楽しみ下さい。

●小林義則監督:
うだるような暑さの中、映画を観に来ていただいて本当にありがとうございます。
撮影期間は40日間でしたが、こんなに素敵なキャストに囲まれて撮影する事が出来ました。映画の内容は、先ほど百花が全て言ってくれたので(会場笑い)、あとは皆さんに楽しんでいただければと思います。

※ここで本作のドッグトレーナーを務めた宮忠臣さんが、スペシャルゲストのきな子とロッタを連れて登壇されました。

●宮忠臣さん(ドッグトレーナー):
今僕と一緒に入場して来た2頭の犬は、ラブラドール・レトリーバーのきな子と、ジャックラッセルテリアのロッタです。

映画に出演させる犬は、通常は訓練性能が高くて、格好良くて、頭が良い犬を選ぶのですが、今回は映画の内容に合わせて、あまり頭が良くなくて、格好も良くなくて、でも憎めない犬を選びました(会場笑い)。

これから映画をご覧いただけば、きっと満足していただける映画に監督とキャストの皆さんが仕上げてくれましたので、ぜひ楽しんでご覧下さい。

●MC:夏帆さんときな子のコンビはどうでしたか?

●宮さん:
今回の犬は、訓練性能もあまり高くなかったので、大変な撮影になるかなと思っていたのですが、現場に非常に優秀な助手……名前は夏帆と言うんですが、彼女が常にきな子と一緒にいてくれて、犬と意思疎通が出来るようにしてくれました。相当苦労されたのではないでしょうか。

●夏帆さん:
宮さんにそう言っていただけて本当に嬉しいです。現場では「どうやったらきな子が私の事を好きになってくれるだろう?」と、ずっと考えていました。結論としては……エサで釣るのが1番なんですけど(会場笑い)、私自身、とても貴重な体験をさせていただいて感謝しています。

●MC:
今回、犬と撮影をしてみて、いかがでしたか?

●夏帆さん:
今までの撮影の状況と全く違いました。すべてがきな子中心に撮影が進んでいくので、「自分がしっかりしなきゃ!」と思いました。
今回は「きな子と杏子のラブストーリーだ」と言われていたのですが、本当にそうで、先ほども言いましたが、撮影中は、「どうしたらきな子が私のことを好きになってくれるだろう」ということばかり考えていました。

●MC:
今まで、刑事役などを多数演じてきていらっしゃる寺脇さんですが、今回は警察犬の訓練士役を演じられて、犬とのコミュニケーションは、どのようにとられましたか?

●寺脇さん:
僕はシェパードを担当していたのですが、最初は大きいし、目つきも怖いのでどうしようかと思いました。でも、そこでドッグトレーナーの宮さんに「寺脇さん、30〜40分でいから、コイツ(シェパード)と一緒にいてみてください」と言われて、犬舎みたいなところでずっと2人きりでいることになったんです。

そうしたら、最初は2人の間に距離があったんですが、それが、10分、20分と経つうちに近寄ってきてくれて、最後には足のところに乗ってきてくれて、頭を撫でても大丈夫なくらいになりました。そうしてみて、改めて今回僕が一緒に演じたシェパードのジャックを見てみたら、とても可愛い目をしてるんですよね。

そうして最初に、お互いを尊重して、信頼し合うことを経験してから、撮影に臨むことができたので、結局はどちらも怖がっていただけなんだということがも分かって、それからはコミュニケーションも上手くいきました。

●MC:
今日はご家族で来ていらっしゃる方もたくさんいらっしゃると思うのですが、どうでしょう?番場家のように笑いの絶えないような家庭を作るには何が大切だと思いますか?

●戸田さん:
思いやりの心を持って、家族1人1人の幸せを祈るような気持ちでいれば、素敵な家庭になるのではないかなと思います。

●MC:
平田さんは『マリと子犬の物語』にも出演されていましたが、今回は警察犬ということで、警察犬へのご興味は沸きましたか?

●広田さん:
僕が飼っているのは小型犬なのですが、大型犬もかっこよくて警察犬にも興味が沸きました。撮影中は、きな子も僕に近寄って来てくれて、仲良くできたので、さらに興味が沸きました。

●MC:
百花ちゃんはロッタちゃんとも劇中で、とても仲良くしていましたが、犬と仲良くなる秘訣は何かありますか?

●大野さん:
犬は言葉が話せないので、自分が犬の気持ちになって、犬が何を言いたいのかを考えてあげることが大事だと思います(ひじょうに大人びた回答をする百花ちゃんに、会場から驚きの歓声が)。

●MC:
遠藤憲一さん演じる杏子のお父さんなどと、捜索活動をする映画の冒頭のシーン、大変な天候の中、撮影されたということでしたが、いかがでしたか?

●平田さん:
ご覧いただければ分かると思うのですが、本当にどしゃぶりの中、撮影をしました。最初から雨も降っていた上に、更に人工的にも降らせたので、どしゃ降りの中での撮影でしたが、でもそれがとても絵になったと思いますし、更に、救出した後は晴天になっていたので、とてもいいシーンになったと思います。

●MC:
去年の9月19日から撮影が始まり、編集などを経て、本日皆様の前でお披露目ということになり、色々な思いがあると思うのですが、いかがでしょうか?

●小林監督:
最初は“警察もの”で“絆”がテーマになっているということを聞いていて、しかも、犬が主人公ということで、所謂“動物もの”を監督することになったのですが、それほどの苦労もなく、動物が相手と言っても“聞き分けのない役者”くらいの認識でした(笑)。

それにキャストの皆さんもとても協力的で、きな子を中心に考えてくださり、演じてくださっていたので、思いのほか、天候には苦労することもありましたが、いい作品が出来たと思います。