本年度ゴールデン・グローブ賞での受賞をはじめ、各国映画賞で既に67冠を達成し、本年度第82回アカデミー賞でも主要5部門6ノミネートを果した『マイレージ、マイライフ』(3月20日(土)公開 主演:ジョージ・クルーニー 配給:パラマウント ピクチャーズ ジャパン)。本日3月16日(火)に本作の公開を記念し、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされた、アナ・ケンドリックと、自身のリストラ体験を綴った曲がエンディングに使用され、一躍全米で注目される人物となったリストラシンガー ケヴィン・レニックが来日し、都内某所にて記者会見を行いました。

アメリカン航空 太平洋地区 社長 テオ・パナジオトゥスの挨拶の後、本作のエンディング曲”UP IN THE AIR”を歌うケヴィン・レニックが登場。どん底から奇跡のカムバックを果たし、52歳でアメリカンドリームを掴んだリストラシンガーの登場に、会場からは暖かい拍手が沸き起こりました。自身のつらい体験を、静かに、そして儚げに歌うその姿に会場は感動の渦に包み込まれました。その後、主演ジョージ・クルーニーに引けをとらない存在感を魅せ、見事アカデミー賞にノミネートされたアナ・ケンドリックがブルーのドレスでステージに登場すると、一斉にシャッターがきられ、記者会見がスタート。
会見後、ハリウッドの”おひとりさま”代表ジョージ・クルーニーに対抗し、日本の元”おひとりさま”代表として石田純一さんが登場。スーツ姿にキャリーバックという、劇中のジョージ・クルーニーさながらのいでたちでステージへ現れ「ジョージと同じ役を頂き、非常に嬉しいです。」と一言。すると、アナから「ジョージ・クルーニーそっくりです!」と言われ、石田さんは「光栄です!」と満面の笑みを溢しました。花束贈呈の後、おもむろにキャリーバックを開け、中から5本指に分かれた”靴下”をアナ・ケンドリックにプレゼント。それに対しアナは「この後のインタビュー中ずっと履いてるわ!」と大喜びし、会場から笑いが起こりました。

・アメリカン航空 太平洋地区 社長 テオ・パナジオトゥリアス
「”旅する戦士”の人生を見つめる素晴らしい作品に関われたことを嬉しく思い、アメリカン航空として、旅するサービスが劇中で描かれていることにとても喜んでいます。」
・アナ・ケンドリック
Qアカデミーにノミネーションされたお気持ちは?
A「大変驚いています。私が生まれたポートランドという都市はとても小さい町です。その町にいたころは、アカデミー賞なんて想像すらしませんでした。そこから私は夢を掴みました。とても素晴らしいことです。ただ一方で、ストレスに感じることもあります。自分が想像していた女優像に自分はなれているのか?という事をプレッシャーに感じています。」
Q役を演じたナタリーと似ている点は?
A「彼女の一本芯があるところ、そして独立心があるところに好感を持ちます。共通点は、彼女が自分の力を証明しようと努力するところです。その姿は私のこの映画に対する姿勢とダブります。でも私は彼女ほど野心的ではありませんが。」
Qジョージ・クルーニーについての感想は?
A「会うまではこの惑星で一番怖い存在だと思っていました。しかし、実際に会ってみると、彼は非常に気を使う方で、みなの緊張を解そうと、わざとおちゃらけてみたり、いろいろしてくれました。私に対してもそうで、私の髪型や、スーツをいつもからかうのです。私と彼の関係は、わるのりするティーンエイジャーとそれをなだめる母のようでした。」
Q人生のバックパックに3つ大事なものを入れるとしたらなんですか?
A「私はライアン・ビンガム(主人公)のように荷物を上手くつめることが出来ません。いつも荷物がはみ出てしまいます。でも先日、明治神宮で旅のお守りを買ったので、これからは上手くいくと思います。3つの大事なものは簡単です。それは”母”、”父”、”兄”です。」
・石田純一さん
「今を見つめる、非常にタイムリーな映画で主演のジョージ・クルーニーやアナ・ケンドリックの演技が素晴らしい。長らく僕はおひとりさまでしたが、人の繋がりの大事さを改めて考えさせる作品でした。」
「僕はマイレージをものすごく貯めています。一つの航空会社で50万マイルぐらい貯まっています。」
「今のところ『マイレージ、マイライフ』というより『マイリコ、マイライフ』です。この映画でジョージ・クルーニーは生き方を変え、何が一番大切なのかを教えてくれましたが、僕の場合はやはり『マイリコ、マイライフ』ですね!