映画『劇場版TRICK/霊能力者バトルロイヤル』完成披露イベント
4月5日、六本木ヒルズアリーナにて、映画『劇場版トリック 霊能力者バトルロイヤル』の完成披露イベントが行われた。
イベントには、主演の“自称・超売れっ子実力派マジシャン”山田奈緒子役の仲間由紀恵さん、“騙されやすい天才物理学者”上田次郎役の阿部寛さんをはじめ、トリックシリーズの脇を固める生瀬勝久さん、野際陽子さん、そして本作品がトリック初参加となる佐藤健さん、夏帆さん、片瀬那奈さん、さらに監督の堤幸彦さんが登場した。
この日は4月上旬にも関わらず、肌寒く小雨も降る悪天候であったが、イベント開始直後スモークが焚かれる中、キャスト・監督が舞台に現われると六本木ヒルズには大きな歓声が沸き、華やかなムードに包まれた。
登壇直後の挨拶で主演の仲間は悪天候の中足を運んでくれた観客の労をねぎらいつつ、本作品が『トリック』10周年の記念作品ということもあり、「トリックが始まって10年経ちました。あっという間だったような、長かったような…。トリックは私にとって特別な作品です。ファンの皆さんには感謝でいっぱいです。トリックの集大成を楽しんで言って下さい。」と10年間に渡って作品を支える原動力となったファンへの感謝を口にした。
また本イベントには参加できなかったものの、映画の中では重要な人物を演じた松平健が会場近くの大型モニターに映し出されビデオメッセージを贈った。自身の代名詞とも言える“暴れん坊将軍”を引き合いに出すなど志向を凝らした内容が会場を沸かせた。
質疑応答では、各キャスト・スタッフがトリックへの思いを語った。
「トリックは4年振りということですが、いかがでしたか?苦労はありませんでしたか?」という質問に仲間は、「(撮影の)初めは緊張したんですが、すぐトリックの空気になったので。良い意味でのまったり感、いい雰囲気で撮影に臨めました。苦労は…寒いとか疲れるとかありますけど、それはどこの現場でも同じですから。トリックはホントに笑いの絶えない現場で、監督の笑い声でNGが出るくらいですから(笑)。なので苦労の思い出はないですね。」と笑顔で答えた。
「撮影はいかがでしたか?(役の)上田は成長しましたか?」という質問に阿部は「寒かったです!トリックの撮影はいつも気候が苛酷な時にやるので。今回はカイロを20何個も貼って撮影しましたよ。上田は成長してないですね。後退はしたかな?(笑)。奈緒子にもっと頼るようになってるし。」と撮影の辛さと自身の役への思いをこぼした。
「“毛髪に深刻な悩みを持っている”矢部謙三役を演じた生瀬さん、4月からトリックのスピンオフドラマが放送されるそうですが?」と番宣のチャンスを与えてもらった形の生瀬は会場に深々とお辞儀をした後、「(本家の)トリックには足元にも及ばないです!監督は堤さんじゃないけどソックリにできてます!金曜ナイトドラマでやるんで是非お楽しみに!そこで映画の犯人が分かるかも!(笑)」と会場を笑いの渦に巻き込んだ。
今回が初めてのトリック参加の佐藤には、「昔からトリックファンだったとのことですが?」 と問われると、「出演することが決まって嬉しかったです!モニターチェックとかしてても、「トリックだ!」と思いつつしてました。撮影中に仲間さんが隣にいた時も違うこと考えてました(笑)。」と不謹慎かつ誤解を招くような発言に、「ちがうとこっ?!」と仲間が突っ込むシーンも見られた。
質疑応答の最後に見どころを聞かれた堤監督は、「10周年ということで…今までとまるっきり同じものをつくってみました!ビックリするくらい!(笑)でもきちんとリニューアルしていますので。しかも泣けるんですよね。笑って泣ける。是非お楽しみに。」と語った。
イベントの最後には、主人公がマジシャンということもあり、“剣刺しマジック”が行われた。刺され役には生瀬さんが抜擢され、各キャスト・監督が一人一本剣を持ち、生瀬を串刺しにした。マジックは成功し生瀬は事なきを得たのだが、その後のマスコミ向けのフォトセッションでは、剣が刺さったまま参加することになり、苦痛と笑みが入り混じるその顔がどうにも印象的であった。
イベントは終始賑やかで、笑いの絶えないものとなり、「ホントに10周年ということで盛り上げていきたいです。まずはこの劇場版を宜しくお願いします。是非劇場で堪能して下さい。本日はありがとうございました。」と締めの挨拶として仲間が述べると、観客から大きな拍手が巻き起こり、映画の勢いを感じさせるイベントとなった。
映画『トリック 霊能力者バトルロイヤル』は、5月8日(土)全国東宝系公開!!
(Report:森根隆之)