『空気人形』の吐息は海を越えついに韓国へ!!
本年度ナンバー1の呼び声高く、絶賛、喝采の嵐!!!
「空気人形」も含め日本から18作品が上映される今年の釜山国際映画祭(8日〜16日開催)。14回目を迎え、日本からも木村拓哉や松本人志が現地入りするなど、たいへんな盛り上がりを見せております。

本日、カンヌ・トロントなど世界50カ国以上の国際映画祭から出品オファーが絶えない、「空気人形」の公式上映が行われました。

主演女優ペ・ドゥナの地元で初めてのお披露目ということもあり、現地での注目度も高く、映画祭で配布されているデイリーマガジンでは、同日上映の「キラーヴァージンロード」を抑え「空気人形」が表紙で大きく扱われておりました!!

また、是枝裕和監督は、釜山映画祭の常連でもあり「歩いても 歩いても」以来1年ぶり 7本目。
昨年香港で開催された、”アジア・フィルム・アワード”(アジア映画を対象に行われるアジア全域へ向けたアカデミー賞)では、監督賞を受賞しており、アジアでの知名度・人気ともに高いことを伺い知ることができます。
本人は、10日(土)韓国・釜山入り。上映前に予定していた舞台挨拶が監督の到着を待たずして、予定時刻前に本編がスタートするハプニングに見舞われるも、「こんなことはよくあること(笑)」と笑って応える大物ぶり。海外映画祭常連組ならではの余裕が見えたシーンでした。

会場は満席で、「空気人形」を心待ちにした観客が首を長くして待っておりました。上映後、是枝監督が登壇すると、場内は拍手が鳴りやまず観客も大興奮の様子。撮影現場での様子や、「全編が詩のようでとても感動的だった」という感激の声などを交えて約1時間のティーチ・インが行われた。

10月10日(土)公式上映(「A Window on Asian Cinema」部門) 
*釜山と日本との時差はございません。
ティーチイン:19:15〜   会場: CGV Centumcity(158席)
是枝監督
 韓国のお客さんは映画を見る目が肥えているので、日本より厳しい目で見られるのでいつも緊張しながらも楽しみにしています。トロント映画祭と釜山映画祭は過去の毎作品呼ばれているので、親しみ深いです。ペ・ドゥナの演技力やリー・ピンビンさんの力のおかげで素晴らしい作品ができました。
アジアの映画祭は声がかると必ず行こうと決めています。アジア映画は最近おもしろいし、同世代の中国・台湾・香港の監督とも仲が良いです。ポン・ジュノとも仲が良いし、新作がでると見に行くようにしています。普段とっている作品のリアリズムとは違い、写真ではなく油絵を書くようなつもりで作りました。釜山の上映を皮切りに、韓国のより多くの方にみてもらえるとうれしいです。