07年に公開された初監督作品『大日本人』で映画監督として衝撃のデビューを果たした松本人志の注目作の長編監督第2作、『しんぼる』が遂に完成し、9月12日(土)に初日を迎え、丸の内ピカデリーにて舞台挨拶が行われた。『大日本人』と同様、松本人志が自ら企画・主演・監督し、高須光聖と共同で脚本を手掛けている。また本作は本年度のトロント国際映画祭、釜山国際映画祭への招待が決定している。

カラフルな水玉のパジャマ姿でお馴染みとなったが、今回はスーツ姿で舞台に登場した松本人志監督。
初日を迎えた感想を聞かれると、「今更何の感想もないですけど、とにかくここまで漕ぎ着けたなという感じですね。」と語った。やはり初日は違いますかと聞かれると、「試写を何度かやって挨拶もしているので、今日のこの挨拶の意味はあるのでしょうか(笑)。ですが、今日のお客さんはお金を払ってきているのでサービスはしたいですね(笑)。」と軽快にトーク。会場からは拍手が巻き起こった。
前作より色濃く押し出したかった点を聞かれると、「全然分からないです。とにかく僕しか出ていないので、僕に興味が無い人が観てもどうなのかなっていう感じですが、90分の中に自分の思いを詰め込みました。」と作品について語った。

最後に「口コミでどんどん広がっていけばいいなと思うので、小栗旬かっこ良かったよとか、キムタク出てたよとかウソをついて下さい。」と松本ワールド全開の挨拶で締めた。
たった5分ほどではあったが、終始笑いの絶えない舞台挨拶となった。

(Report:竹尾有美子)